月: 2025年10月

  • Frascole

    Frascole

    フラスコレ

    イタリア / トスカーナ

    フラスコレは、フィレンツェ近郊キアンティ・ルフィナに位置する総面積80haの農園である。中世の建物を活用したセラーや民宿、ローマ時代・エトルリア時代の遺構が残るこの地で、1992年にエンリコ・リッピがワイナリーを継承。90年代からフェデリコ・スタデリーニのコンサルタントを受け、1999年にはバイオロジック認証を取得。2023年からは息子のコジモと共に親子二代で運営されている。キアンティ・ルフィナは標高300〜500mに広がり、アペニン山脈からの冷気により昼夜の寒暖差が大きく、酸のある引き締まった果実に育つとされるエリアだ。収穫は手作業で行われ、セメントタンクでの発酵後、長期間澱と接触させることで厚みと丸みを引き出す。熟成はセメントや木樽をスタイルに応じて使い分け、トップキュヴェ「ヴィーニャ・アッラ・ステーレ」は最大4年、ヴィンサントは9年の樽熟成を経てリリースされる。

    キアンティについて

    15世紀以来「キアンティ」という地名は北はフィレンツェから南はシエナまでの広大な地域を指す。標高800mまでの丘陵があるが、ワイン造りは250~500m前後の高度が中心。最初にキアンティの境界を定めたのは、1716年トスカーナ大公・コジモ3世。1932年に、広がり続けるキアンティの呼称に対抗し、9村・計7万haが“伝統的”区域としてクラッシコの呼称を得、その際の境界は現在も不動。キアンティ・クラッシコは長らく白ブドウのブレンドが必須だったが、サンジョヴェーゼ100%の認可は1996年以降。2000年には国際品種のブレンド率を20%まで引き上げた(DOCG初年の1984年は10%)。現在、生産者は約350社。この「キアンティ・クラッシコ」の周辺に広がる形でDOCGキアンティとして、ルフィナ、コッリ・セネージなど7つの地域が認定されている。この地域でも生産者の力量しだいで、高名なクラッシコに勝るとも劣らないワインも生まれている。

    トスカーナについて

    サンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻したが、近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まっている。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべきだろう。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評している。

    IGT Toscana Bianco – In Albis 2021
    トスカーナ・ビアンコ イン・アルビス 2021

    品種:トレッビアーノ・トスカーノ
    植樹:2008年
    位置:標高250m、北~北東向き
    土壌:マルヌ、砂を含む粘土石灰質
    醸造:12度で数日間スキンコンタクト後プレス、デブルバージュを行う。コンクリートタンクで醗酵。コンクリートタンクで2年間熟成

    Albis=白(ラテン語)。瓶詰後1年間の瓶熟成を行ってからリリースされる。
    ¥4950

    Chianti Rufina
    キアンティ・ルフィーナ

    品種:サンジョヴェーゼ主体、コロリーノ、カナイオーロ
    植樹:1970年、1996年、1998年
    位置:標高400m、南~南西向き
    土壌:マルヌ、砂を含む粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクとコンクリートタンクで25~28日マセレーション。コンクリートタンクと一部木製樽で18~24ヵ月間熟成

    ブドウの成熟度をできるるだけそろえるため、同じ畑でも複数回に分けて収穫が行われる。キアンティ・クラッシコに比べて涼しい気候で知られるルフィナ地区の典型的な個性を備え、サンジョヴェーゼを主体に、高めの酸と引き締まった骨格を特徴としている。

    ややガーネットがかったルビー色、しっとりと落ち着いた印象、心静かにして向き合うことを求められるような、陰影のある複雑精緻な香り。深みがありながらも、押しつけがましいところが皆無。液体はやや硬質的、酸はほどよく引き締まり、よく彫刻され余計なものが削ぎ落されたような印象。内容・厚みが共にありながら、浮遊感さえ漂わせるような力みの無さに表れる品の良さ。タンニンの粗さがまだ少しあるかもしれないが、静かに時間をかけて向き合って頂く価値のあるワイン。
    ¥4510 (2022)

  • Shalauri Wine Cellars

    Shalauri Wine Cellars

    シャラウリ・ワイン・セラーズ

    ジョージア

    シャラウリ・ワイン・セラーズは、ジョージア東部に位置するカヘティ地方、シャラウリ村に2013年ギガ・マカラウズ氏によって設立されました。カヘティ地方はジョージア産ブドウの大半が栽培される最大のワイン産地で、1991年に旧ソビエト連邦からの独立後、急速に成長を遂げました。
    現在、盛んに国際品種も栽培され、ステンレスタンクを用いた近代的なワイン造りを行う大手から、シャラウリのようなブティックワイナリーまで大小様々な造り手が凌ぎを削っています。
    シャラウリでは国際品種を使用せず、ジョージア固有品種を自然農法で栽培し(自社畑4haと長期の契約農家の農園3ha)醸造所の地下に埋めた43のクヴェヴリ内で天然酵母を利用し、ブドウを自然醗酵させます(内32基は比較的大きな2000Lのクヴェヴリ)。可能な限り人的介入を避け、醗酵後はクヴェヴリにて醸し(6カ月)、さらに必要に応じて一定期間、種・果皮・酵母の残りかす等の固形物(チャチャ)を取り除いてから、再びクヴェヴリにて熟成を施し、フィルターを使わずボトリングを行います。そして、更に最低1年間の瓶熟を行うという贅沢な仕様です。(安定化の為にSO2はボトリング前に最小限使用)
    クヴェヴリで醸造されるワインの多くは、このように最もナチュラルな手法を用いられることから、果実由来・酵母由来の沈殿物などが、旨味の要素となってワインに含まれ、時には混濁も見られます。生産者の中には、酸化防止剤である二酸化硫黄(SO2)無添加で仕上げる造り手もいます。この結果、流通の過程でワインが酸化したり、味わいに変化が生じたりと、不安定なワインの原因に繋がることもありますが、シャラウリのワインは伝統を重んじながらもワインの品質管理には細心の注意を払い醸造されている為、このような心配がありません。

    シャラウリ・ブランドは現在、ワイントレンドの発信地であるニューヨークやカンヌ、ニースはじめとするミシュラン星付きレストランや、和食店も含め世界各国の一流レストランでオンリストされ、ジョージアを語るに外せないワイナリーとなっています。
    最近の評価では、ワインジャーナリストの山本明彦氏が手掛ける情報サイト
    ”Wine Report”で、シャラウリ社のアンバー・ワインを紹介。「西ヨーロッパやオーストラリアには、これほどバランスの取れたオレンジ・ワインは少ない」「フェノリックと果実と酸が綺麗に結合されている。ドライな収斂性が浮き立たずまろやかにまとまっている。ナチュラルワインのようにすいすい飲める」と高く評価しています。-2017年5月10日Wine Reportワインレポート抜粋-

    醗酵と醸し、熟成に使用されるクヴェヴリは、ジョージアの土を使いクヴェヴリ職人が窯で焼き上げた素焼きの壺です。古くは各地方にクヴェヴリを造る窯元がありましたが、時代の変化とともにその数は減り、現在では10社程に減ってしまいました。
    全てが手作業で製作される事から時間と熟練の技術、経験が必要な職業です。
    窯元では職人がジョージアで採掘された粘土を練り、高さ10cm程の帯状の塊を作り、下から順に積み上げるように重ねては休ませ、乾燥させ、また積み上げる、という地道な作業を数週間かけて行い、大きな卵を逆さにしたような形状の壺を製作します。
    季節や湿度にもよりますが、完成した壺が高温で割れないように、1週間近く乾燥させ、数日から1週間かけて大きな窯で900-1200度の高温で焼き上げます。
    焼きあがったクヴェヴリは割れないようにゆっくりと冷まされ、内部には蜜蝋をコーティングして密度を上げることでワインの流失を防ぎます。
    更に外側には強度を高めるために石灰やセメントが塗られます。
    ワインの蔵元によっては蜜蝋を好まない事から、あえて素焼きの物を購入する蔵もあります。
    クヴェヴリのサイズは様々で、小さいものから人が中に十分入れる程の大きなものまで一般的に使われます。サイズにすると数百リットルから数トン程で、現在ではその顧客はジョージア国内に留まらず、ヨーロッパ各国、更には日本へも輸出されています。

    長いクヴェヴリでの醸造・熟成期間

    ワインの醸造は非常にシンプルです。

    1.収穫・選別・破砕
    シャラウリでは自然農法でブドウを育て、ブドウの選果を二度行います。一度目は収穫時で、畑で質の高いブドウだけを選別して収穫します。二度目の選果は除梗時で、不要な部分を切り取って更に品質の向上を図ります。その後、選別されたブドウを除梗機に入れ、ところどころ破砕されたブドウをそのままクヴェヴリに流し入れます。

    2.クヴェヴリへ移動
    醗酵と醸しに使用するクヴェヴリは1.5~2.5トンと様々なサイズです。粘土で作られた卵型のクヴェヴリの内側は蜜蝋でコーティングされています。クヴェヴリはマラニ(クヴェヴリを置く醸造施設)の土の中に完全に埋めらており、年中一定の温度が自然に保たれることから、ブドウは低温下で醗酵が進みます。クヴェヴリの外側は石灰で覆われ、更に温度を一定に保つ働きを持ち、アルコール醗酵およびマロラクティック醗酵に適しています。

    3.醗酵(10日~2週間)
    醗酵時は伝統的な木製の器具を使い、定期的に人の手でピジャージュを行います。
    醗酵のプロセスで卵型のクヴェヴリの内部では自然に液体が循環し、清澄が進みます。クヴェヴリの素材である粘土は温度を一定に保ち、かつ少量の酸素を通します。これら全てが積み重なって、独特で活力に満ちたワインが生まれます。
    醗酵中に果皮は上層部へ浮上してくるので、手作業でピジャージュを毎日行います。この攪拌の圧力で、ブドウの種はクヴェヴリの底に落ち、その上に澱が沈殿します。
    醗酵が終わると、果皮の一部は果皮自体に含まれる炭酸ガスの影響で表面に浮上したままで、一方で果皮を含む澱(チャチャと呼ばれる沈殿物)は底に沈んでいきます。
    このためワインが接するのは果皮のみで、果皮から人体にも有益な成分が多く抽出されます。シャラウリでは土着の自然酵母のみを利用して醗酵を行います。醗酵の終了は通常、温度が少しずつ下がって完了するので、自然にワインの清澄と酒石の除去を促進します。

    4.醸しと熟成
    赤ワイン:醸し(5~6週間)、熟成(12~18カ月)
    白ワイン:醸し(5~6週間)、熟成(6~7カ月)
    +チャチャを取りのぞき更に更に6カ月&瓶熟12カ月

    ■赤ワイン:醸し時間はブドウ品種とクヴェヴリの大きさによって異なりますが、通常は3~4週間です。その後、クヴェヴリの蓋を密封し12~18カ月間熟成させます。

    ■白ワイン:醸しは5~6週間です。この長期間のスキンコンタクトが、白ワインに特徴的な琥珀色(アンバー)とタンニンを生み出します。

    ドイツのアーヘンにあるフラウンホーファー協会(Fraunhofer Institute of Molecular Biology and Applied Ecology)での分子生物学と応用生態学の研究によると、伝統的なクヴェヴリで長期間スキンコンタクトを経たワイン(特に白ワイン)は、近代的な醸造方法で造られたワインよりも多くの抗酸化物質、フェノール類、タンニンを含有しているという結果が出ました。
    このことから伝統的なクヴェヴリ製法のジョージアワインは自然に安定しており、タンニンが豊富なおかげで、多くの添加物を必要としません。
    シャラウリでは酸化防止のためボトリング前に僅かな量のSO2を添加するのみで、醸造プロセスで出来る限り人の手を介さないことを重要視しています。
    白ワインの場合、アルコール醗酵とマロラクティック醗酵が完了するとクヴェヴリの蓋を閉め、そのまま果皮と共に5~6カ月熟成させます。
    醸しの期間を含めると白ワインは通常6~7カ月間、果皮と接します。春になり、ちょうどジョージアのイースターが終わる頃、沈下したチャチャ(種、果皮、果肉、茎や酵母カス)とワインを分け、クリーンな上澄み液を取り出します。
    そして目減り分を充填するか、別のサイズのクヴェヴリにワインを移し替えて更に6~12か月の熟成を行います。
    赤白共にクヴェヴリの熟成期間は12~18カ月です。シャラウリのワインは全てクヴェヴリで熟成され、その後さらに瓶内で熟成されます。オーク樽の風味は一切加わりません。オーク樽を使うとジョージアの地ブドウの個性が隠されてしまうと考えるからです。クヴェヴリでの熟成が完了すると、赤白それぞれをノンフィルターで瓶詰し、地下のセラーで12~18カ月瓶内での熟成を経て、ようやく市場へ出荷します。

    ジョージアワインの中心地、カヘティ地区(Kakheti)。ジョージアの南東部に位置し、北には大コーカサス山脈とロシアとの国境、更に東にはアゼルバイジャンとの国境があり、カヘティ地区の南東部からアラザニ川が流れ込み、中央部に連なるコンボリ山脈により地域が分かれています。カヘティ地区の恵まれた気候から、この地区はジョージア産ワイン用ブドウの65-70%が収穫される一大ワイン産地でもあります。重要産地は、アラザニ川の両側にあり、アラザニ・ヴァレーとも呼ばれる地区です。カヘティ地区はコーカサス山脈に近く、冷たい吹きおろしの風の恩恵を受けるため、黒海の影響を受けるジョージア南部のワイン産地イメレティ地区と比べると非常に乾燥したワイン産地です。


    ■気候
    気候は安定しており温暖で半亜熱帯気候です。夏は暑く、冬は気温がぐっと下がる地域でもあります。

    ■土壌
    褐色森林土、炭化腐植土、炭化した沖積土壌、森林土の堆積物等

    ■重要なマイクロゾーン
    ジョージアのProtected Designations of Origin(原産地名称保護)では、特定原産地18のPDOが存在し、それぞれ品種やスタイルに規定があります。
    18有るPDOの最も多くがカヘティ地区に位置し、その数は14もあります。
    下記はカヘティ地区の重要なマイクロゾーンで(*)はPDO地区でもあります。
    中でもチナンダーリはジョージアを代表する最高のPDOです。(ブドウはルカティテリ、ムツヴァネ(カクリムツヴァネ)が認められています。
    Mukuzani(ムクザニ)*
    Akhasheni(アハァシェニ)*
    Khashimi(カシィミ)
    Kvareli(カヴァレリ)
    Kondoli(コンドリ)
    Kindzmarauri(キンズマラウリ)*
    Napareuli(ナパレウリ)*
    Tsinandali(チナンダーリ)*
    Manavi(マナヴィ)*
    Kardanakhi(カーダナキィ)*
    Tibbani(ティバーニ)*

    ■ワイン醸造
    今日、多くの造り手が近代的なワイン造りを行い、ヨーロッパスタイルと呼ばれるワインが生まれていますが、カヘティ地区でのクヴェヴリ醸造は、同じくクヴェヴリを使用したワインを造るジョージアの別のワイン産地とも異なる独自性があります。この為、世界を見てもカヘティヤンワイン(カヘティ地区のワイン)と同じ方法で醸造されるワインはありません。
    一般的な醸造はワイナリーにもよりますが、サツナヘリと呼ばれる容器の中で足によりワインを圧搾し、チャチャ(果皮、果肉、種、一部の茎)全てをブドウジュースと一緒にクヴェヴリの中へ移します。(最近では高度な圧搾機を用いるワイナリーも増えています)醗酵が始まると最初の10日間は一日4回ほど棒で中を浮上した果皮を突き下げ、醗酵期間中はずっと作業を続けます。通常20-25日ですが、長くなると40日にも及ぶ時があります。
    醗酵が終わるとチャチャはクヴェヴリの下部に沈み、蓋をかぶせます。マロラクティック醗酵が終わった段階でクヴェヴリは完全に密封され、チャチャは天然の清澄剤の役目を果たしてくれます。この期間が長すぎてもチャチャがワインにとって好ましくない風味を生んでしまうので、この醸しの期間もとても重要です。
    収穫の翌年、通常は3月から4月の初旬にかけて最初のラッキングが行われ、ワインとチャチャが分けられます。その後、更にクヴェヴリでの熟成を行う蔵や、樽に入れる蔵、ボトリングを行う蔵など、それぞれが理想とするワインのスタイルに合わせて熟成期間や手段が選択されます。
    カヘティ地区原産のブドウはクヴェヴリ醸造、ヨーロピアン式の醸造どちらを採用しても、比較的抽出が強めに行われ、フェノール成分が豊富でタンニンが豊かなワインに仕上がり、香り豊かなワインとなります。

    ■重要ブドウ品種
    赤:サペラヴィ
    白:ルカツィテリ、ムツヴァネ(ムツヴァネ・カフリ)、キシィ、ヒフヴィ、チヌリ

    カヘティ地区のブドウと特徴

    ■白ブドウ
    ・ルカツィテリ (Rkatsiteli)—カヘティ地区の伝統的な白ワインに使用される主要品種で、ジョージア全土のみならず近隣諸国(モルドヴァ、ウクライナ、アルメニア、ブルガリア等)でも広く栽培されています。ルカツィテリとは「赤い茎」の意で、果皮が厚くフェノリックなブドウ品種です。アプリコットや黄桃の風味を持ちます。果実の蜜や甘やかさも特徴で、よくムツヴァネとブレンドされます。

    ・ムツヴァネ (Mtsvane)–カヘティ地方ではムツヴァネ・カフリ(カヘティ地区のムツヴァネ)と呼ばれます。ムツヴァネとはジョージア語で「緑の」を意味し果皮が薄くタンニンが控えめで、ステンレスタンク醗酵だとしなやかで口当たりのよいワインになります。白桃やピーチ系のドライフルーツの風味や華やかなアロマを持ち、ミネラル感にも優れる高貴な白ブドウです。クヴェヴリでの醸造によりアプリコットやドライフルーツ、フェノリックな要素が増し、アタックにも桐のようなニュアンスも現れます。

    ・キシィ (Kisi)—カヘティ地区原産のブドウ品種で、栽培面積が減っていたものの見事に再生を果たした人気のブドウ品種です。熟した白桃やメロン等、アロマ豊かなチャーミングな味わいで、完熟したリンゴやタバコ、クルミの要素も持ちます。

    ・ヒフヴィ (Khikhvi)—カヘティ地区の中で特にアラザニ川右岸で栽培されている品種です。中程度のアルコール濃度と柔らかな酸味が持ち味で、ブレンドされることも多い品種です。

    ■黒ブドウ
    サペラヴィ—「色をつける」という意味を持つ色の濃いブドウ品種です。主要産地はカヘティ地区ですが、ジョージア全土、更には近隣諸国でも栽培されるジョージアのブドウの王的存在です。甘口からドライワインまで様々なスタイルのワインが醸造されています。ダークベリーやリコリス、タバコ、シナモン、プラム等、豊富なアロマを持ち、酸度やタンニンもしっかりとあります。とてもエレガントで芳醇な果実味が特徴で、整ったストラクチャーも見事な地ブドウです。

    ワイン発祥の地として知られるコーカサス地方のワインに注目が集まっています。その中心となるのがジョージア(2015年まで日本ではグルジアと呼ばれていました)です。
    コーカサス地方はジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンの3国から成り、黒海(西)とカスピ海(東)の間に挟まれたコーカサス山脈と、それを取り囲む地域からなります。ジョージアは黒海に近い南コーカサス地域に位置する小国で、北にロシア、南東にトルコが隣接します。旧ソビエト統治時代も含め8000年以上もの間途切れることなくワイン造りが行われてきた、歴史的にも考古学的にも大変重要なワイン産地です。そして現在も500を超える貴重な固有品種が存在します。
    ジョージアでは昔ながらのクヴェヴリを使った伝統的なワイン造りが今も大切に守り受け継がれていますが、ワインの近代化も進みヨーロッパ的なステンレスタンク等が持ち込まれたことで、ワイン造りも大きく変化を遂げました。この結果、今では全生産量の僅か10%程が伝統的なクヴェヴリを使用したワインです。現在のクヴェヴリは地中に埋められていますが、古くは地上にも置かれていたようです。しかし幾つかの大地震により多くが破壊されたことから、強度を高める事を目的にクヴェヴリを地中に埋めるようになりました。地中は温度が低く通年を通して安定しています。この結果、醗酵・醸しにも利点が多かった点も、地中での醸造が現在も続いている大きな理由と言えるでしょう。
    そしてこのクヴェヴリでの醸造は、2013年12月ユネスコ世界文化遺産(人類の無形文化遺産部門)に登録されました。
    クヴェヴリ仕込みで醸造した白ブドウから生まれる”アンバー・ワイン”(オレンジ・ワイン*)は、近年の回帰的なワイン造りによる”ナチュラル・ワイン”や”オレンジ・ワイン”ブームと相まって、世界的にも脚光を浴びるようになりました。
    オレンジ・ワインとは、古典的なワイン醸造方法によって生まれる特殊なワインのスタイルを意味します。
    近年のオレンジワインブームの生みの親で火付け役となったのは、クヴェヴリ仕込みのワインに深い感銘を受けたフリウリの造り手(イタリア、オスラヴィア地方)、ヨスコ・グラブネル氏です。ジョージアを訪れたグラブネル氏は同じ手法でワインを造りたいと、ジョージアからクヴェヴリを購入し、イタリアでワインを醸造しました。現在ではイタリアやフランス、オーストラリアなど、様々な国でオレンジ・ワイン造りに取り組む生産者が増え、注目が高まっています。

    *オレンジ・ワイン:白ブドウを赤ワインの醸造法(果皮や種を一緒に漬け込み醗酵し醸す方法)を用いて醸造することで、白ワインでもロゼワインでもない、濃い色調やタンニン成分(渋みや強い口当たり)、独特の風味を持つワインスタイルです。
    ジョージアではクヴェヴリ仕込みのオレンジ・ワインをアンバー・ワイン(琥珀色のワイン)と呼んでいます。

    Rkatsiteli 2020

    ルカツィテリ

    ルカツィテリ 100%

    ナッツやドライアプリコット、甘味の凝縮したドライフルーツなど濃密なアロマが漂います。リッチなボディとフェノリックな口当たりが魅力で、豊潤かつ酸味の整ったアンバーワイン(オレンジワイン)です。

    醗酵:天然酵母にてプレス後、果皮・果肉・種とともにクヴェヴリ醗酵12‐16日、マロラクティック醗酵
    熟成:クヴェヴリにて果皮・果肉・種と共に6カ月熟成、ラッキングしボトリング

    粘土石灰質土壌

    ¥4565

  • 勝沼醸造

    勝沼醸造

    山梨/勝沼

    1937年創業、甲州種ワインに特化し、世界を見据える老舗ワイナリー

    1937年創業以来、勝沼のワイン産業振興に尽力してきた勝沼醸造。
    1990年頃から高品質なワイン造りに注力し始め、2003年にはフランスのワインコンクール、「ヴィナリーインターナショナル」で銀賞を受賞するなど、評価を高めてきた実力派ワイナリー。
    現在では日本古来のワイン用ブドウ品種である「甲州」に特化し、勝沼のテロワールを追及する造り手として日本国内のみならず世界的にも高い注目を集めています。

    「土地」が、そして「人」が写るワインを造りたい

    勝沼醸造株式会社・代表取締役を務める有賀雄二氏。
    幼少のころより、ワイン造りに親しんで育った有賀氏は、東京農業大学農学部醸造学科を卒業するとすぐに勝沼醸造に入社します。
    その後、日本古来のワイン用ブドウ品種である甲州に特化することを決め、「土地」・「人」が写るワイン造りを実践。
    日経ビジネスが選ぶ、「次代を創る100人」に選出されるなど、その功績は高い注目を集めています。

    フランス・ブルゴーニュ地方での経験を甲州に注ぐ若き実力派醸造家

    醸造家:有賀 裕剛(ヒロタカ)氏。2007年に勝沼醸造入社、その後単身渡仏しブルゴーニュの地にて3年間研鑽を積みます。2012年に日本に戻り勝沼醸造の醸造家に赴任、ワインの品質向上に大きく貢献。
    ブドウ本来の味わいをワインに表現するため「余計なことはしたくない」と静かに語る裕剛氏、ブルゴーニュで得た感性を甲州に注ぎこむ若き醸造家です。

    市場を知り、甲州を知り、勝沼醸造を熟知したベテラン醸造家

    醸造家:築城 久幸氏。東京農業大学醸造学科で学んだ後、飲料メーカーの営業職を経て1996年勝沼醸造に入社。
    営業時に培った市場性と長年に渡り勝沼醸造のワイン造りを担ってきた経験を併せ持つ勝沼醸造を支える醸造家です。

    甲州の産地、山梨県・勝沼町

    甲州市勝沼町は山梨県においてはほぼ中央、甲府盆地においては東部に位置し、内陸で盆地特有の気候に恵まれた日照時間が長い土地。勝沼町東部から南部にかけて天目・笹子・御坂といった山脈が連なり、西北部には日川をはじめとした複数の河川によって形成された扇状地が複合して存在しています。
    このように複合して存在している扇状地が、勝沼に複雑なテロワールをもたらしていると考えられます。
    土壌は火山からの灰や花崗閃緑岩、河川の堆積岩から形成されており、水はけが良く深い根を張るための通気性が良いなど、土壌条件としてもブドウ栽培に適した産地といえます。また湿気が多い日本としては降水量が少なく、昼と夜の気温の落差も大きいためブドウ産地として適しています。

    それぞれに特徴豊かな「祝」・「大和」・「下岩崎」

    「祝(いわい)」…
    火山灰質土壌。甲府盆地の扇状地が広がっていく部分の東側に位置する下岩崎・上岩崎・藤井に広がるのが「祝」地区。主に上岩崎を中心とした区画でブドウが造られています。標高は400m前後。黄色がかった富士山の火山灰、そして栄養分に貧しい土で形成されています。6人の農家で栽培されています。
    柑橘系のフルーツよりも、白桃などの糖度が高いフルーツの香りが特徴的。
    口の中にほのかな苦味を感じ、これが和食の旨味とマッチする要素といえます。

    「下岩崎(しもいわさき)」…
    勝沼醸造が本社を構える勝沼町下岩崎。以前のワイン名となっていた金山を含む一帯。
    黄色がかった火山灰質土壌で形成されており、標高は350mほど。深い土壌は粘土質で砂壌土をはさんだような地層となっている。
    果皮が厚く、ゆっくり成熟するブドウが収穫できるため、力強い果実味が特徴的です。
    だからこそ樽熟成に向き、味はパワフルでしっかりとした酸味も楽しめます。ヴァニラ、バター、キャラメルなどの力強い香り。
    ミネラルが豊富で、1~3年落ちのブルゴーニュ樽を使用しています。
    果実味が力強く、良いバランスを保ったワイン。リンゴ系の果実味を強く感じ、余韻が長く、ダシとの相性が素晴らしいです。おすすめはお寿司とのマリアージュ。

    世界を舞台にしたワイン造り

    たとえ1樽でも最高の物を造りたい、と語る有賀社長。その言葉通り樽熟成甲州を勝沼で初めて発売、シャトー・パプ・クレマンと共同でワイン造りを行う、勝沼にテロワールの概念を持ち込む、など常に日本ワインの先端に立ち、世界を見越したワイン造りを行ってきました。「世界一高いワイン製造コストを肯定」し、その価格以上の価値、驚きや感動を与えるワイン、人の心を打つワインを信念に日々ワイン造りを行っています。

    甲州種の搾り方にこだわる

    白ワインを造る際、一般的には搾汁時に圧力をかけずに流れ出てくる「フリーランジュース」が上質で種や皮からの渋み・苦みも出なくて良いと言われています。しかし勝沼醸造では甲州種についてはそうは考えていません。ブドウの実が大きく水分が多い甲州種は搾汁率が低いと逆に果汁が水っぽくなってしまいます。さらに、皮と実の間の部分にうまみが詰まっているので、ある程度しっかり搾った方がそのうまみを取り出せる、と考えています。また、しっかり搾った際に出てくる苦みについても、甲州種はもともと苦み成分を多く持つ品種であるため、その特徴を除いてしまうよりも苦みを生かしてワインを造ることが甲州の本来の姿を表現することに繋がると語ります。

    搾る際はブドウをとても丁寧にゆっくりと時間をかけて搾ります。搾りたての果汁をすくってみると驚くほどクリアで透き通っているのがその証拠。ストレスのかかっていない綺麗な果汁からワインを産みだしています。

    甲州テロワール・セレクション 穂坂甲州 2021

    甲州 100%

    洋ナシやレモンの果実、白胡椒やナツメグ等スパイスのアロマ。口当たりはふくよかで、白桃などの果実味と微かな苦味を感じる厚みある甲州。エレガントながら複雑さのある味わいです。

    醗酵:オーク樽
    熟成:オーク樽 9カ月(仏産、228L、新樽比率50%)

    粘土質、黒ボク土

    ¥4290

  • Sam Harrop

    Sam Harrop

    サム・ハロップ

    ニュージーランド/ホークス・ベイ

    「センス・オブ・プレイス」土地の個性を追求した天才が造るワイン

    2003年に超難関とされるマスター・オブ・ワインの試飲と理論の試験を最優秀成績で一発合格し、当時31歳という若さで最年少マスター・オブ・ワインとなったサム・ハロップ氏。世界各国で修業を積み、2013年にその人並外れた感性とマスター・オブワインの知識や醸造家として経験の全てを注ぐ自身のブランド「サム・ハロップ」を設立しました。
    「サム・ハロップ」ブランドの商品ラインナップはニュージーランド北島、オークランド近郊の島、ワイヘケ島で造るフラグシップ「セダリオン」シリーズ、そして同じく北島で造るホークス・ベイ産「グランド・アマチュア」シリーズ、フィアーノ種から造る「ブリッジ・パ」から成ります。
    健康でその土地を最大限に反映するワインを生み出す為には”ワイン造りは人的介入をしないのではなく、ワイン造りの全ての工程においてコントロールする事が重要である”と唱えます。この考え方をハロップ氏は「シンパセティック・ワインメイキング」と呼び、自身のワイン造りの基軸にしています。例えば天然酵母で醗酵を促しますが、ある時点で厳選酵母を添加しワインの健全な醗酵を促進させ、その土地が生み出す真のブドウのキャラクターを削ぐことなくワインに反映させます。
    ブドウ栽培から出荷まで全ての工程において一切の妥協を許さず、出荷前にラベルの点検も自らが行う程です。
    サム・ハロップ氏の造り出すワインはどれもアルコールは控えめで、正確性に優れ見事なテクスチャーと果実味を持ち合わせています。正に、ニュージーランドを代表するプレミアムワインと言えるでしょう。

    マスター・オブ・ワインの称号を持つ醸造家

    世界最大規模のワインコンペティション”IWC”(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の共同議長を歴任(2006-2016)。2013年には世界で最も影響力のあるワインコンサルタント10 人の1 人としてドリンク・ビジネス(英)により選ばれました。
    現在ではボデガス・フォンタナ(スペイン)やスプリング・クリーク(NZ)のワインのコンサルティングも担当し、ペニンシュラ・ワインズ(スペイン)の共同オーナーとしてスペインでのワイン造りにも着手しています。
    ワイン以外ではIWC日本酒審査部門を創設し、Sake Samuraiのメンバーとして国内外で日本酒の普及に尽力しています。

    ワイン業界で様々な仕事を手掛けてきたハロップ氏ですが、そのアプローチ方法はワインへの愛と知識を通して人々を繋げたり、他者に影響を与える事だと言います。この20年間、各国のワイン業界における高い才能と豊富な知識を持った人々(小売店、ワイン研究者、情熱的な醸造家や熱心な愛好家に至る)と働くチャンスを享受し、これらの経験がワインに対する姿勢や人生そのものに対する哲学「常識へのチャレンジ精神」を形成させました。

    2013年ハロップ氏はワインに関するアートや科学を教え続けてくれた’巨人’から名付けた「セダリオン・プロジェクト」をスタートさせました。今まで世界レベルのシャルドネが栽培されたことすらなかったニュージーランドのワイへケ島で、世界TOP水準のシャルドネをうみ出すことは可能なのだろうか?という疑問から始まった挑戦でした。
    セダリオンシリーズは、ワイヘケ島内の栽培地区を厳選し単一畑でブドウを丹精込めて育て、ブドウを厳しく選果し醸造されます。2015年を例に取るとシャルドネの単位収量は僅か17hl/ha程、シラーにおいても30hl/haという少なさでした。
    セダリオンはハロップ氏の夢と情熱の結晶でもあり、採算度返しで世界TOPクオリティを目指して生み出されるニュージーランドを代表するアイコニックワインとして知られています。

    ■セダリオン
    巨人とは人類の叡智、過去の偉人たちの偉業を差します。サム・ハロップ氏は「もし私が遠くを見ていたならば、それは巨人の肩の上に乗っていたからだ」と記したアイザック・ニュートンの言葉を引用しています。
    「巨人の肩」と「セダリオン」という名前はギリシャ神話に登場する物語で、セダリオンはオリオン座で有名なオリオンが失明した際、彼の肩に乗って暁の女神エーオスの元まで連れて行き、オリオンの視力を回復させたと伝えられています。
    また、「実在する巨人」としてニュートンがその名を挙げたのは、北イングランドの小さな村出身の弱冠20歳の天文学者エレミア・フォロックスだと言われており、ハロップ氏の遠い祖先でもあります。彼は今日では常識とされているニュートンの太陽系の発見における当時では考えられない予測の基礎を築いた人物として知られています。
    ■グランド・アマチュア
    1639年フォロックスは2人の友人とともに、天文学上の貴重な瞬間である金星の太陽面通過を世界で初めて正確に予測することに成功しました。彼らは究極の「偉大な(Grand-グランド)愛好家(Amateur-アマチュア)」集団と言えるでしょう。’偉大(Grand)‘はすなわち宇宙のすべてに関する基礎研究のパイオニア的存在であった事、’愛好家(Amateur)‘はすなわち科学に対する愛でそれを成し遂げた事です。彼らは研究においてなんの後ろ盾もなく、自らの信念を貫き通しました。
    ハロップ氏はエレミア・フォロックスの血脈を受け継いでいることにとても誇りを持っています。その精神は今日におけるハロップ氏の哲学である先見性、強さ、信念を与えてくれました。この精神が「グランド・アマチュア」シリーズにも多大なる影響を与えています。このワインブランドのそれぞれのキュヴェは金星の太陽面通過を発見した3人の偉大なる愛好家に敬意を払い、彼らの職業をワイン名付けました。
    ・時計職人(ウォッチメーカー シャルドネ)
    ・紳士(ジェントルマン シラー)
    ・商人(マーチャント フラン/カベルネ/メルロー)

    サム・ハロップのサブリージョンシリーズは「センス オブ プレイス」の理念に基づいています。本シリーズはニュージーランド北島の特に優れた単一畑の中でも、最も良い区画からブドウを収穫し醸造します。ワインはこれらの土地の究極のユニークさや特質、性質を豊かに表現しています。
    他のシリーズ同様、人的介入を抑え、土地と共鳴をするというサムのスタイルでワイン造りが行われ、真のセンス オブ プレイスを反映させたワイン(=土壌、気候、そこでブドウを育てる栽培農家、そしてワインを生み出す醸造家の解釈が加わり生まれる集大成ともいえる)を生み出し、セダリオンやグラン・アマチュアとは異なるラベルでリリースしています。これらのワインも若い段階から楽しむことが出来ますが、熟成を経て更に発展する潜在能力を持ち合わせています。
    【サブリージョンシリーズ】
    ・ブリッジ・パ フィアーノ
    ブリッジ・パの畑は注目度の高いホークス・ベイの西部、ヘレタウンガ平野に位置します。ホークス・ベイで最も有名なギムレット・グラベルよりもはるかに冷涼で卓越した白・黒ブドウの産地として知られています。

    ・オタランギ・シラー
    ワイへケ島に植えられたシラーの総面積は約50ヘクタールと小規模です。しかしながら、この地で生まれるシラーは、その見事なテクスチャーやクールクライメイトならではの繊細、ロタンドンの影響を受けた胡椒の風味などが豊富に表れ、生産量がこれほど少ないにも関わらず世界的に注目を集めています。

    Bridge Pa Fiano 2022

    ブリッジ・パ フィアーノ

    フィアーノ 100%

    白い花、種子果実、レモンの皮、ブリオッシュのノートを持ち、マーマレードやシダをも感じます。強いテクスチャーを持ち、ほんのり苦味のあるフィニッシュが美しいフィアーノです。

    醗酵:全房プレス後5度で60時間コールドマセレーション。ステンレスタンクにて酵母を添加し醗酵、23日後228l(7年目と3年目)のフレンチオーク樽へ移しMLFを終える。
    熟成:フレンチ―ク樽(228l/7年目と3年目)にて12.5カ月熟成し、ブレンド

    沖積土壌(軽石や砂利を含む砂質シルト土壌)

    アルコール度数13.5%

    ¥9900

  • Bodegas Jimenez-Landi

    Bodegas Jimenez-Landi

    ボデガス・ヒメネス・ランディ

    スペイン/カスティーリャ・ラ・マンチャ

    グレドスの伝統を尊重し、進化し続けるブティックワイナリー

    スペインではローマ帝国時代からワイン造りが行われていましたが、スペイン中央部に位置するメントリダ村(トレド県)はスペインでも最古のワイン産地のひとつです。1963年、この歴史的な地に伝統的なバルク売りのワインを造るための小さなワイナリーが、アントニオ・ヒメネス・ランディ氏によって設立されました。ワイナリーには、ヒメネス・ランディ家が所有していた18世紀建立の古い建物が活用されました。それから年月を経た2004年、生産者元詰めのプレミアムワインを生み出すため、アントニオの孫であるホセとダニエルが一家が所有する建物を引継ぎ、ボデガス・ヒメネス・ランディを設立しました。

    10年間のたゆまぬ努力と、グレドス山脈で造られるワインの国内外での認知度向上のおかげで、ボデガス・ヒメネス・ランディのプレミアム スペインワインとしての地位が築き上げられ、現在では30以上の国に輸出されるようになりました。生産量は当時年産120,000本でしたが、今では年産75,000本まで生産量を制限しています。2012年にダニエルがワイナリーを離れ、その後はホセが単独でワイナリーを率いることになりました。2018年には、「伝統を尊重し、自然な農法で造られた限定生産のクオリティワインを生み出し続ける」という哲学はそのままに、モダンなブティックワイナリーへの進化を遂げるため、ホセの友人であり新しいアイデアとエンジニア、コンサルタント、IT等の異なる経歴を持つペドロとアルフレドがワイナリーに加わりました。

    現在ワイナリーは著名なスペイン人ワイン醸造家であるホセ・ヒメネス・ランディ氏によって率いられ、彼がブドウ畑の管理とワイン醸造の全ての工程を取り仕切っています。ホセはワインの世界で 20年以上の経験があり、彼のいとこと共に2004年にボデガス・ヒメネス・ランディを設立しました。それ以来ホセは、収穫、剪定、醸造、分析、畑での自然な農法の実践、数えきれないほどのテイスティングやペアリングからテレビ・ラジオ・雑誌でのインタビューに至るまで、ワイン造りの全てのプロセスを自らの手で行ってきました。さらにホセはそのキャリアの中で、スペイン国内はもちろん、フランスをはじめとする国外を旅し、最高のワインを造るために数多くのワインをテイスティングしてきました。今では著名なワイン醸造家として、彼の深いワイン醸造学の知識を提供すべく、コンサルタントとして他のワイナリーでもアドバイスを行っています。

    スペインで最もエレガントなガルナッチャを生み出す産地

    ワイナリーはマドリッド市からわずか50kmのトレド県北部、シエラ・デ・グレドス地区に位置するメントリダと呼ばれる小さな村にあります。シエラ・デ・グレドスはスペイン中央部の有名な山脈で、この山脈を中心に広がるエリアは花崗岩、粘土、スレート土壌に特徴づけられる特異な土壌によって、ワイン産地として世界的に有名になりました。

    この地で栽培されるガルナッチャは「スペインで最もエレガントなガルナッチャ」とも称され、ジャンシス・ロビンソンが「グレドスのガルナッチャはピノ・ノワールのよう」、ジェームズ・サックリングが「神秘的な程のピュアさ、透明感、繊細さのあるガルナッチャ」と表現するほど、世界のトップテイスターの称賛を浴びる産地です。

    気候は地中海の影響を受ける大陸性気候で、夏は非常に暑く、冬は大変寒くなり、雨は春と秋に集中します。ボデガス・ヒメネス・ランディは、シエラ・デ・グレドスの中でもスペインで最も古い原産地呼称の1つであるメントリダD.O.に属しています。

    「自然環境と、そこから生み出されるブドウを尊重し愛すること」

    「自然環境と、そこから生み出されるブドウを尊重し愛すること」このモットーがヒメネス・ランディのワイン造りを定義しています。「実際、私たちはこの自然と樹齢20-80年のブドウ畑に恋をしているようなものです。私たちは景観と社会との調和を保つために、最新の技術を活用し、自然環境と伝統を最大限に尊重することで、持続可能かつ限定生産のプレミアムワインを生産することに情熱を傾けています。」とオーナーのホセ・ヒメネス・ランディ氏は語ります。ボデガス・ヒメネス・ランディは、全ての畑を自然な農法で手入れするだけでなく、地元の自然環境とそこから生まれる果実を真に愛し、自然環境と地域社会を尊重すること、地元の植物や風景との調和を大切にし、自然、生態系、そして地域社会から受けた恵みを、元あった場所に返していくことが大切だと強く信じています。

    メントリダ村の自社畑

    【標高】550-630M
    【土壌】花崗岩、珪土、砂質、pHの低い畑
    【気候】地中海の影響を受ける大陸性気候
    【ブドウ品種】ガルナッチャ、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン
    【樹齢】20-80年
    【周囲の自然環境】
    オーク樹、オリーブの木、ポプラ、
    ラベンダーやタイムなどの野生の花やハーブが生い茂る牧草地
    【ワインの特徴】
    酸度が高く、フレッシュな赤果実のアロマが豊か、
    軽やかでバランスが取れ、骨格もしっかりとしたワインが出来る
    【この畑から造られるヒメネス・ランディのワイン】
    エル・コラロン、ソトロンデロ(未取扱)

    上級区画「エル・レアル・デ・サン・ビセンテ」

    【標高】800-850M
    【土壌】砂質、有機物が少なく、pHが非常に低い、
    表土の浅い部分に岩が多く、火打石と花崗岩が見られる
    【気候】地中海の影響を受ける大陸性気候
    【ブドウ品種】ガルナッチャ
    【樹齢】60-80年
    【周囲の自然環境】
    タイム、ラベンダー、松、ジュニパーベリー、オーク樹、クルミや栗の樹
    【ワインの特徴】
    複雑、より深みがあり、余韻が長くフレッシュなワインとなる
    【この畑から造られるヒメネス・ランディのワイン】
    ピエラゴ、アタウルフォス(未取扱)

    土地の“ありのまま”を表現するワインを

    ヒメネス・ランディのワインは、シエラ・デ・グレドスで最も重要なブドウ品種であるグルナッシュをはじめ、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンなどから造られ、常に土壌(砂質と花崗岩)の特徴を素直に表現することを目指しています。そのために、醸造工程では野生酵母のみで醗酵を行い、醸造過程のどの段階においても化学物質の使用を最小限に抑えます。人の介入は可能な限り最小限に留め、既にそこにある自然の恵みを活用し、ワイナリーがある土地の“ありのまま”を素直に表現するワインを生み出そうと努めています。

    毎年9月の収穫では、ブドウは熟練の人々によって手摘みされます。醗酵はオークの旧樽使用をメインに、伝統的かつ職人的な方法で行われます。熟成はそれぞれの区画の特徴や出来上がるワインの個性を尊重しながら、コンクリートタンクと大きいサイズのフレンチオーク樽で行われます。清澄とろ過はしません。瓶詰め時に添加するSO2は最小限の値に留めています。

    サステナブルな取り組み

    ボデガス・ヒメネス・ランディは、自然環境に対する意識向上キャンペーンに参加することで、自然を尊重し最大限に配慮することの利点を伝える活動に取り組んでいます。2020年には、「アウラ・デ・ラ・ナトゥラレサ」という自然教育施設を自社畑の真ん中に設立しました。これは、ワイナリーを訪れる人々にエコへの気付きを促すためです。その他の活動としては、フクロウなどの地元の動物を保護する取り組みや、セミナーの開催、さらにはWWF(世界自然保護基金)との協働計画が挙げられます。また、自然、ワイン、文化、美食への愛情と経験を伝えることを目的とした「クラブ・デ・アミーゴ・ヒメネス・ランディ」という団体を立ち上げました。トレーサビリティに代表される最高峰の技術を導入し、スマートエアコンのようなIoTを実践する取り組みは、ワイナリーを環境に優しく持続可能な方法で運営していくためのものなのです。

    El Corralon 2022

    エル・コラロン

    ガルナッチャ 65%/シラー 30%/カベルネ・ソーヴィニヨン 5%

    注目産地グレドス山脈を牽引するボデガが造る、若々しさと滑らかさが同居する赤ワイン。凝縮した赤果実味に透明感や美しい酸も感じられる、複雑な味わいが魅力。

    醗酵:ステンレスタンク、80%フレンチオーク樽&20%コンクリートタンクにてマロラクティック醗酵
    熟成:80%オーク樽10カ月(500L、フレンチオーク、10年使用樽)、20%コンクリートタンク10カ月(2400L)、瓶熟12カ月

    花崗岩、砂質、珪土

    フルボディ

    ¥3905