domaine tetta

ドメーヌ・テッタ

日本/岡山

domaine tettaのぶどう畑は、岡山県北西部、新見市哲多町にあります。
『晴れの国・岡山』と言われる通り、長い日照時間と寒暖差、
そして美しい自然の山々に囲まれた石灰質の土壌。
標高400メートルの小高い山の頂上に広がる集約したぶどう畑は、
まるでヨーロッパのぶどう畑のように爽快な景観。
この地の可能性を最大限引き出せるぶどう栽培にチャレンジしています。

tettaの広大な農園には、現在、生食用ぶどうとワイン原材料用ぶどうの木が約18,000本あります。
そして土質は、フランスの銘醸地に似た石灰岩土壌(石灰岩と赤土)で水はけ良好。標高も高く( 約400m)、寒暖差もありぶどう栽培には非常に適した環境で栽培をしています。
世界で最も影響力があると言われる土壌学者、クロード・ブルギニヨンはこう言っています。

『ぶどうは、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方の植物だ。コーカサス山脈は石灰質であり、だからぶどうは石灰質をもっとも好む。石灰質土壌は世界の7%を占めるだけだが、フランスは国土の55%が石灰質、アメリカはたったの3%しかない。全体としてフランスのワインの質が優れているのはこう言った理由からだ 』と。※出展/ワイン基本ブック(美術出版2008)

雨の影響を受けやすい日本の中では、比較的晴れの日が多い岡山。気候と土質の条件がこれだけ揃う地の利に感謝の気持ちをこめて、高品質なぶどうから上質なワインづくりを続けていきたいと思っています。

  • ぶどう畑の管理ポリシー持続可能で経済的なぶどう畑を維持するために、減農薬・草生栽培を実践しています。
  • 垣根栽培と平棚栽培を併用しています。
  • ほぼ全ての圃場でレインカット栽培をしています。
  • 除草剤は散布していません。
  • 化学肥料は散布していません。
  • 薬剤は必要最小限しか散布していません。

tettaのワイン醸造は、自社原料100%でワインを醸しています。
自分達が栽培したぶどうのポテンシャルを最大限引き出すため、醸造はぶどうのチカラを信じ人間の手を極力介さないアプローチで醸造しています。

  • 野生酵母でゆっくり発酵させます。
  • 補糖、補酸はしません。
  • 強制的なポンプは使用せず、グラヴィティフロー(重力移動)でワインを移動させます。
  • 酸化防止剤(亜硫酸塩)は、最小限の量を添加します。
    ※全く添加なしのワインもあります
  • ワインの個性を維持するため、ろ過は粗目のフィルターで行います。
  • コルクは天然コルクを使用しています。

公式サイト抜粋:https://tetta.jp/vineyard

Aki Queen

品種:安芸クイーン 85%・MBA 7%・他3品種8%
ややオレンジがかったロゼ色。アセロラ、ザクロ、ラズベリー、パッションフルーツ、フレッシュなイチゴジャムなど甘酸っぱく、ボリューム感のある香り。甘さはなくドライな味わいで香りとのギャップがあります。きれいな酸とビターな苦味のバランスが心地よく、香りと味わいの余韻がとても長いです。

2020VT を境にアキクイーンを本格的にワイン用で栽培するようになりました。アキクイーンの個性を見極め、様々な造りに挑戦してきました。22VT は敢えて揮発酸を出し、補酸をしない代わりに酢酸を味方に付けようと考えました。そして23VT ではシンプルにアッサンブラージュによるバランスの取り方へと変化しました。シンプル故に難しく、多くの経験が必要になるのですが、また一歩前進出来たと感じています。

Chardonnay d’or

品種:シャルドネ100%
淡い黄金色。ハチミツレモン、ドライフルーツ、トロピカルフルーツ、アプリコット、コンフィチュールなどの凝縮した甘い香りとエレガントな樽香。香りと味わいのボリュームが大きく、アタックからアフターまで濃密な果実味と品のある酸とミネラル長く続きます。アルコールが15%もあることを感じさせないバランス感で、長期熟成出来るポテンシャルもあります。

2022VT のCh d’orは11月13日から収穫を開始し、採り終えたのは12月6日でした。この年は極限までブドウの熟度を高めることが一番の目的であったため、リスクを背負いながら実際に試すことが出来て大きな知見を得ることが出来ました。この経験が翌年以降に活きていることは言うまでもありません。23VTではよりバランスを意識した造りに変わり、充実した果実味を活かしながら酸やミネラルの存在も意識しています。土地と品種の相性の良さをワインから感じ取っていただきたいです。

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