Domaine Thymiopoulos

ドメーヌ・ティミオプロス

ギリシャ / マケドニア / ナウサ

アポストロス・ティミオプロスが父から引き継いだ4haの畑から2003年にスタートしたワイナリー。20年が経ちナウサの南のエリア一帯のブドウからワインを生産する大ワイナリーへとなった。国内外の評価も高く、生産規模は自社畑分からは10万本、買いブドウからは100万本を超えるワイン(別銘柄でリリース)を造っているが、地域の古樹、ブドウ畑のある景観を残したいと考え地域の栽培家達に農業指導をし、ブドウを購入するうちに、現在の規模となった。しかし畑でもセラーでも説明と実際に行われている作業には、一貫性がありアポストロスの考えが十分に行き届いたチームワークの良さがうかがえる。
「地域全体の様々な特性の畑を所有していることで、多様な経験をすることができている。バイオロジックやバイオダイナミック農法もそれだけでは十分ではない。見てくれこの畑の環境を。森に囲まれ、海側と山側から常に風が吹いている。よく考えて畑ごとに適切な栽培を行えば、農薬の散布量は格段に減らせるのだ」と、アポストロスは自信を見せ、一次醗酵前の亜硫酸無添加と野生酵母での醗酵の重要性を説く。クラシックなワイン造りをモダンな感性で、そして自身の生産規模を自覚したうえでその利点を最大限に生かしたワインを生産する。

Macedonia – Rosé de Xinomavro 2021
マケドニア ロゼ・ド・クシノマヴロ

品種:クシノマヴロ100%
位置:標高450~650m、灌漑なし
土壌:シスト、花崗岩
醸造:除梗してステンレスタンクで12時間マセレーション。ステンレスタンクと木製樽で半年間熟成。マロラクティック醗酵はステンレスタンク熟成(60%)のワインではせず、樽熟成(40%)の方ではしている。

クシノ=酸、マヴロ=黒い、とギリシャ語で意味する通り、果皮の成分も濃く、酸っぱい品種であるクシノマヴロの若木を、半日間マセレーションしたロゼ。ブドウ畑はあえて標高の高いものを選んでいる。軽やかでチャーミングなスタイルよりも、骨格と複雑味があり、熟成もするシリアスなスタイルのロゼを目指している。提供温度は冷やしすぎない方がよい。
¥2970

Related Articles

Domaine Dalamara

ドメーヌ・ダラマラ ギリシャ / マケドニア / ナウサ ダラマラス家が現ワイナリーのある場所に住み始めたのは1840年からとされ、現在は6代目のコスティス・ダラマラスが運営を行う(2011年から)。コスティスはボーヌの…

Domaine Montanet-Thoden

ドメーヌ・モンタネ=トダン フランス / ブルゴーニュ ドメーヌ・モンタネ=トダンはディジョンとシャブリのほぼ中間に位置し、長い歴史のあるピノ・ノワールとシャルドネの産地として知られるヴェズレイに、カトリーヌ・モンタネと…

Hervé Villemade

エルヴェ・ヴィルマード フランス / ロワール 手頃な価格帯のワインの域を大きく超える、清澄な果実味と生命感あるワインで、フランスで熱心なファンを持つエルヴェ・ヴィルマード(旧ドメーヌ・ドゥ・ムーラン。2015年に社名変…

domaine tetta

ドメーヌ・テッタ 日本/岡山 domaine tettaのぶどう畑は、岡山県北西部、新見市哲多町にあります。『晴れの国・岡山』と言われる通り、長い日照時間と寒暖差、そして美しい自然の山々に囲まれた石灰質の土壌。標高400…

Responses

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です