Gino Pedrotti

ジーノ・ペドロッティ

イタリア / トレンティーノ・アルト・アディジェ

ドロミテ山系の美しい高原に無数の湖が点在するトレンティーノ県、ヴァッレ・デイ・ラーギ(湖の渓谷)と呼ばれる地域で、ビオディナミ栽培を続けるワイナリー。エチケットにも山と太陽、湖、がシンボリックにデザインされている。創業は1912年。標高250~320mの斜面の畑には、地元で”ラウラ”と呼ばれる湖からの風がたえず吹き、ビオディナミ栽培を助ける。白ブドウではシャルドネと、トレンティーノの土着品種ノズィオーラを栽培。100%ノズィオーラ・ワインは15~20日の発酵期間中、1~2週間のスキンコンタクトを行い、輝きある麦わら色。しかしデリケートかつフルーティで、余韻にあるヘーゼルナッツを思わせるかすかな苦みが食欲をそそる。ノズィオーラ40%と小樽発酵のシャルドネ60%のブレンド「ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ ラウラ」は、オイリーな舌触りとビロードのような喉ごし。「魂のこもった、私たちと、私たちの土地を語るワイン」と、当主ジュゼッペは語る。赤はスキアーヴァ・グロッサで収穫年翌年にはリリースされるフレッシュなものを、レーボ(メルローとテロルデゴの交配)用いてしっかりとした赤も生産する。

トレンティーノ・アルト・アディジェについて

イタリア最北端の州。3,000m級の山々が連なる世界遺産ドロミテ山塊を擁し、耕作可能地は少ないながらも、数世紀にわたり人々は標高1,000mにまで達する急峻な山肌に葡萄畑を切り開いてきた。州の北側で、南チロル地方とも呼ばれるボルツァーノ自治県、南側のトレント自治県とも、オーストリア領からイタリア領に戻ったのは第一次大戦後。そのためドイツ語は今も広く使われ、人々の気質も時に「ドイツ人以上にドイツ的」で、勤勉かつ几帳面と言われる。冷涼な気候を活かし、タイトな酸とミネラルが際立つ白ワインが多くヴァイスブルグンダー(ピノ・ビアンコ)、ソーヴィニヨンなどが主要品種。シャルドネによるスパークリングも(量の面では)重要である。赤の土着品種では、非常に濃密ながらフレッシュな酸を持つラグレインが際立つ。この地方は「ヨーロッパのエリートワインと肩を並べる洗練された赤と、優美な白を生んできた」とB・アンダースンは語る。

IGT Vigneti delle Dolomiti – Nosiola 2021
ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ ノズィオーラ

品種:ノズィオーラ100%
位置:海抜250m、北/南 海抜320m、東/西
土壌:砂利質から砂質の埴壌土
醸造:約3~4℃の温度管理下で、3日間のマセレーション。ステンレスタンクで醗酵、発酵は果皮に触れたまま行われる(一部は5日間漬けおき、一部は2週間漬けおき)。ステンレスタンクで12ヵ月間熟成。瓶内で3ヵ月間熟成。

麦わら色。優雅でデリケート、フルーティーなワイン。後味に感じられるかすかな苦味はヘーゼルナッツを思わせる。
¥4070

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