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  • Domaine Mee Godard

    Domaine Mee Godard

    ドメーヌ・ミー・ゴダール

    フランス / ボジョレ

    ミー・ゴダールは、ボジョレの地に突如現れた“革命家”として近年もっとも強い注目を集める造り手である。韓国にルーツをもち、フランスで育った彼女は、生化学・ワイン科学・植物生理学を経て国家公認醸造士となり、ブルゴーニュの名だたるドメーヌで研鑽を積んだ。その広い視野と研ぎ澄まされた知性が、ボジョレという土地の価値を見出し、2012年末にモルゴンで古木の残るドメーヌを取得。2013VTから自身のワイン造りを始めた。現在はモルゴンの3つのクリマ(火山岩・花崗岩砂質・沖積土)に加え、ムーラン・ナ・ヴァンにも畑を所有し、多様な土壌を精密に理解したワインを生み出している。栽培は2016年にバイオロジックへ転換。醸造は区画ごとに分け、コンクリートと樽を使い分け、2〜3週間のマセレーションと9〜12か月の熟成を行う。ミーが目指すのは、あくまで「ヴァン・ド・ガルド」、時間に耐える偉大なワインであり、ワイン産地としてのフランスに残された未来は、ここにあるかもしれない、と胸を高まらせるのは、決して性急に過ぎることはないであろう。

    ボジョレについて

    マコンのすぐ南からリヨンまで約50km間の細長い丘陵地帯に広がる生産地。ガメイによる、一般的には新鮮でフルーティ、かつ軽やかな赤が多い。土壌は南部の粘土がちな平地と、北部の標高450m前後に達する花崗岩の丘陵に大きく分かれる。特に北部のサンタムールからブルイイにかけて広がる10村が認定された<クリュ・ボジョレワイン>と、その周縁の<ボジョレ・ヴィラージュ>は、最上の年には花崗岩とガメイとの相性を見事に表現する濃密な味わい。特に卓越した醸造家によるクリュ・ボジョレは、強烈な風味が熟成するまで数年を要し、頭のくらくらする芳醇なものもある。またこの地はフランスで最も早く亜硫酸無添加でのワイン造りを志したジュール・ショヴェと、その教え子として1980年代初頭からヴァン・ナチュレルを手がけた偉大な先駆者、マルセル・ラピエールの本拠地として、畏敬される土地でもある。

    Morgon
    モルゴン

    品種:ガメ100%
    位置:標高250〜300m
    向き:東〜南東向き
    土壌:砂質および火山性岩盤土壌
    醸造:コンクリートタンクで発酵。木樽で11か月間熟成

    複数の区画のブドウをブレンド。熟した赤系果実と花・スパイスの複雑な香りを持ち、ベルベットのような質感とエレガントなタンニンが調和する。モルゴンのテロワールを端正に表現したバランスのよいワイン。
    ¥5060 (2023)

  • Champagne Parmantier Frère et Sœur

    Champagne Parmantier Frère et Sœur

    フランス / シャンパーニュ

    シャンパーニュ・パルマンティエ フレール・エ・スール

    シャンパーニュ・パルマンティエは1683年から続くブドウ農家で、2016年に兄妹のステファンとセリアが引き継ぎ、栽培から瓶詰まで一貫して行うようになった。ステファンは当初ワインに関心がなかったが、バイオダイナミック農法のブドウに出会い、その世界に魅了された。祖父の実験的な精神を受け継ぎ、翌年の果汁をリキュール・ド・ティラージュに使うなど、失敗を恐れずに挑戦を続ける。畑はモンターニュ・ド・ランスのシャムリー村とメルフィー村にあり、デメター認証を取得。アグロフォレストリーの思想に基づき、果樹や樹木を畑に植え、鶏や羊を放ち、生態系の循環を取り戻す農法を実践している。セラーは重力を活かすための三層構造で、添加物を使わず自然酵母で発酵。デゴルジュマンは“果実の日”にア・ラ・ヴォレで行う。自然を支配せず寄り添う姿勢のもと、毎年所有10haの畑のうち2haからのみシャンパーニュを生産する。

    モンターニュ・ド・ランスについて

    シャンパーニュの中心都市ランスの、主に南側の丘陵地帯に広がるエリア。「モンターニュ」は山の意味だが、最も標高の高い場所でも海抜300m以下。土壌は白亜の石灰質土壌、およびマグネシウム豊富な褐色石灰岩が中心。シャンパーニュ地方で最も多い、9つのグラン・クリュ格の村を擁し、なかでもアンボネイとブジィは南向き斜面が中心で、豊満なピノ・ノワールの産地とされる。一方、ヴェルズネイ、ヴェルジー、マイイ・シャンパーニュなどのグラン・クリュは北向き斜面も多く、酸が多く洗練されたピノ・ノワールを生むとされる。いずれの斜面も、起伏は基本的にはなだらかで、平地に近い土地も多い。プルミエ・クリュも22地区を擁する。

    シャンパーニュについて

    パリの北東約150km、北緯49~50度で、近年のイギリスなどの例外的な地域を除くブドウ栽培の北限とされる寒冷な地方。年間平均気温約10.5℃。約32,900haにおよぶAOC圏は319の村、240,000の区画にまたがり、栽培農家は約19,000軒。自社瓶詰め生産者も約2,000に達するが、全生産量の約3/4は、モエ・エ・シャンドンなど大手6社が占める。地質的には中生代白亜紀後期の白亜質石灰、およびジュラ紀キメリジアン階の泥灰岩、石灰岩が中心となる。1600年代末までは非発泡ワインの産地で、現在の瓶内二次発酵、およびデゴルジュマンを経る通称“シャンパーニュ方式”での製法を発見・定着させたのは19世紀、ヴーヴ・クリコの功績である。よく俗説に出るドン・ペリニオンは、実際は存命時の17世紀には邪魔ものとされた泡を、いかに抑制するかに腐心したとされている。またこの地は、寒冷地ながら、ブルゴーニュよりさらに多い10.4t/haもの法定上限収量が認められている。

    Extra Brut – Blanc de Blancs Premier Cru – Les Spectres
    エクストラ・ブリュット ブラン・ド・ブラン・プルミエ・クリュ レ・スペクトル

    品種:シャルドネ100%
    植樹:1980年
    位置:南~南西向き
    土壌:粘土、マルヌ
    醸造:自然酵母、フィルターなし、ドザージュなし。木製樽で醗酵。木製樽で10ヵ月間熟成。

    2019は瓶内二次発酵が残糖度6gで止まったため、Brutと表記した。彼のシャンパーニュとしては強めの果実味に仕上がった。

    澄み渡った香り、果実の甘やかさが活きていて、溌剌としている。明るいエネルギーが漲るようなシャンパーニュ。
    ¥25520 (2019)

  • Christian Ducroux

    Christian Ducroux

    クリスチャン・デュクルー

    フランス / ボジョレ

    ティボー・デュクルーは2024年、父クリスチャンの後を継いだ。クリスチャンは1980年代からビオロジック栽培を実践し、栽培や醸造への取り組み方から一目置かれる存在であった。ティボーはボーヌ近郊で栽培・醸造を学んだのちワイナリーに戻り、父と数年働き6haの畑を受け継ぐ。1haあたり10,000本の高密植、果樹の植わるブドウ畑、そして3頭の馬による耕作は、父の代から変わらぬ景色だ。セラーは家族で共有する民家にあり、古い木製の垂直プレスや醗酵槽が今も現役だが、醗酵槽は老朽化に伴い徐々にステンレスタンクへ移行している。ガメは区画ではなく、マセレーション後の果汁の性質で3つのキュヴェに分けるという独自の手法で、フリーランジュースの【プロローグ】、1度目のプレスの【エクスペクタシア】、2度目以降のプレスの【パシアンス】へと振り分けられる。独自のワイン観や農的世界観を持った、稀有な造り手である。

    ボジョレについて

    マコンのすぐ南からリヨンまで約50km間の細長い丘陵地帯に広がる生産地。ガメイによる、一般的には新鮮でフルーティ、かつ軽やかな赤が多い。土壌は南部の粘土がちな平地と、北部の標高450m前後に達する花崗岩の丘陵に大きく分かれる。特に北部のサンタムールからブルイイにかけて広がる10村が認定された<クリュ・ボジョレワイン>と、その周縁の<ボジョレ・ヴィラージュ>は、最上の年には花崗岩とガメイとの相性を見事に表現する濃密な味わい。特に卓越した醸造家によるクリュ・ボジョレは、強烈な風味が熟成するまで数年を要し、頭のくらくらする芳醇なものもある。またこの地はフランスで最も早く亜硫酸無添加でのワイン造りを志したジュール・ショヴェと、その教え子として1980年代初頭からヴァン・ナチュレルを手がけた偉大な先駆者、マルセル・ラピエールの本拠地として、畏敬される土地でもある。

    VdF – Exspectatia
    エクスペクタシア

    品種:ガメ100%
    土壌:ピンク色花崗岩
    醸造:開放醗酵槽で2-3週間マセレーション古樽で9か月醗酵

    “Exspectatia:期待”
    時の第三の相…創造の時間の中に、自由の存在を確かなものにするもの(5C.アウグスティヌス)
    マセレーション後の1度目のプレスで得られた果汁のみを使用。
    ¥4840 (2023)

  • Mickael Bourg

    Mickael Bourg

    ミカエル・ブール

    フランス / ローヌ

    ワイナリーを初めて訪問させてもらったのが2021年の冬。出会った造り手は、肌が良く焼け、着飾らない農夫だった。代々続くブドウ農家の出身ではないが、2000年から2012年まで、コルナスのドメーヌ・デュ・クーレで働きつつ、自身の畑を少しずつ広げていった。初VTはコルナス2004、サン・ペレ2006。表土が薄く花崗岩が大半を占める畑をビオロジック栽培で管理しており、耕作は馬で行い更に急峻な斜面はウィンチによる耕作をしている。
    コルナスの村の中にある小さな教会の裏にある地上階のセラーは、広くはないが古い石造りのセラーで、壁も分厚い。赤白ともに、全房で醸造をしており、サン・ペレはたっぷりとした果実味と透明感のある酸が美しく、瑞々しささえ感じる。一方のコルナスは赤い果実味と、果皮の成分の黒さとスパイシーさが層になって感じられ、親しみやすさと複雑味の両方を備えた味わい。

    ローヌ北部について

    時に斜度60度にも達する、ローヌ河の狭い谷沿いに南北に広がる産地。主要品種はシラーとヴィオニエ。「熟成するとボルドーの卓越したワインに匹敵する、きわめて威厳あるワイン」とされ、高く評価されるコート・ロティ、エルミタージュ、コンドリュウなどを擁する。しかしその3つのAOCの栽培面積はいずれも非常に小さく、濃密・強壮さで知られるエルミタージュは約130ha(シャトー・ラフィットより少しだけ広い)ほど。コンドリュウは赤も生産するが、より高名なのはヴィオニエの白。域内に、わずか3.8haの極小AOCシャトー・グリエを内包する。近年は「高貴なエルミタージュの野性的な従兄弟」とも言われるコルナスにも注目が集まる。この地ではシラーの生産者はブルゴーニュほど石灰岩を追求せず、かわりに花崗岩を重視する。ヴァランスのすぐ南西に広がる丘陵地帯アルデッシュも、ブルゴーニュのルイ・ラトゥールなどのネゴシアンが大規模開発を行い、脚光を浴びている。

    ローヌについて

    リヨンのわずか35km南の街ヴィエンヌからアヴィニョンまで、南北約200kmにわたるローヌ河両岸に開く南仏の産地。エルミタージュ、コルナスなどを生む北部と、シャトーヌフ・デュ・パプ、ジゴンダスなどを生む南部に分かれる。生産量の面では、ローヌ河沿いの狭い谷の急斜面に畑が続く北部は、比較的なだらかな丘陵が続く南部に対し、わずか1/10ほどである。最もベーシックなAOCであるコート・デュ・ローヌは、北部では50村、南部では113村がその名を許される。のべ4万haの畑から生まれるそのワインの生産量はボジョレの約3倍で、ボルドーの全生産量に次ぐ。そのうち白、及びロゼは、わずか4%以下にとどまる。赤ワインの主要品種はグルナッシュで、赤の総栽培の約40%を占める。この地にブドウ栽培をもたらしたのは、紀元前4世紀頃にマルセイユの港を築いた古代ギリシャ人。その後、紀元前125年ごろ入植したローマ人が、ワイン生産を飛躍的に発展させたと言われる。

    Saint Peray
    サン・ペレ


    品種:マルサンヌ100%
    植樹:1950~1990年代
    位置:標高200m
    土壌:花崗岩
    醸造:全房でプレス後、樽で醗酵を始める。18ヵ月間樽熟成。2021VTのように霜の被害があったりした年はステンレスタンクで醗酵を進める事もある。醗酵終了後も澱引きをせず、そのままシュールリー熟成を続ける。

    合わせて0.65haの2つの畑のブドウを使用。南の白らしい成熟した甘みをすっきりとした酸が支え、味わいのノリもしっかりしているが、開けたては果実味の透明感が印象的。

    ¥7370 (2022)

    Cornas – Les p’tits Bouts
    コルナス レ・プティ・ブー


    品種:シラー100%
    植樹:1950~2013年
    位置:南~南西向き
    土壌:花崗岩
    醸造:シラーは区画ごとにマセレーション(2~3週間)と醗酵を行う。醗酵の始めはルモンタージュを行い醗酵がある程度進んだところ(糖度比重が1060程度)から、一日一回のピジャージュを行う。その後600Lの樽で、18ヵ月間熟成。

    樹齢の様々な合計1.8haの4つの畑のブドウを使用。軽やかな赤い果実のチャーミングな要素と熟したシラーの、スパイシーな要素がバランスよくまとまっている。

    ¥9900 (2022)

  • Domaine Montanet-Thoden

    Domaine Montanet-Thoden

    ドメーヌ・モンタネ=トダン

    フランス / ブルゴーニュ

    ドメーヌ・モンタネ=トダンはディジョンとシャブリのほぼ中間に位置し、長い歴史のあるピノ・ノワールとシャルドネの産地として知られるヴェズレイに、カトリーヌ・モンタネとトム・トダンにより2000年に設立されたワイナリー。カトリーヌが家族から引き継いだ畑を醸造するために立ち上げた。醸造は現在、ドメーヌ・ド・ラ・カデットで、父ジャン・モンタネと働き、ネゴシアン・ラ・スール・カデットで醸造責任者として腕を振るう、そして彼女の息子であるヴァランタン・モンタネが同じく醸造責任者としてワインを造る。ブドウは全て自社畑のもので、ヴェズレイの周囲にあり、例えばモンタネ・トダン・キュヴェ・ガレルヌのシャルドネの畑の一つは、ドメーヌ・ド・ラ・カデットのシャトレーヌの畑と隣接している。ヴァランタンが他の二つのワイナリーで手掛けるように、醸造中の余計な介入を行わない、ヴェズレイ、北部ブルゴーニュらしいフレッシュな酸味を活かしたワインを造る。

    グラン・オーセロワについて

    シャブリの周縁、数カ所の小規模な栽培地の総称。主な構成地域は4つで、シャブリから南西約15kmのイランシー村などで知られるオーセロワ地区、シャブリの南約40km、ディジョンからほぼ真西に約100kmの位置にあるヴェズレイ村などで知られるヴェズリアン地区、シャブリ東側のトネロワ地区、同西北西ジョワニー地区である。いずれも石灰岩豊富な土壌で、ブルゴーニュに典型的な葡萄が栽培されるが、黒葡萄のセザール(Cesar),白葡萄のサシー(Sacy)などの固有品種も極わずかに栽培されている。1999年に村名AOCに昇格したイランシー(以前はAOCブルゴーニュ・イランシー)はピノ・ノワール主体の赤ワインのアペラシオン。2003年に村名AOCとなったサン・ブリはブルゴーニュ唯一のソービニヨン・ブラン主体の白ワインのAOC。ミネラル豊富な辛口のシャルドネを生むトネロワ地区も、2006年にブルゴーニュ・トネールというAOCが認定された。

    ブルゴーニュについて

    北端のシャブリとその周縁、偉大なグランクリュの数々を含むコート・ドール、その南に続くコート・シャロネーズ、マコネ、ボジョレまでを含む地域の総称。大規模農園が多いボルドーと異なり、ここでは農園は相続を繰り返すごとに細分化され、農家の畑の平均は約6ha。通常一つのアペラシオン名を有する区画が多くの生産者に分割所有され、その最たる例のクロ・ヴージョは約50haが90の農家に分割所有される。ラ・ターシュなどのように一つのクリュの一生産者単独所有(モノポール)は稀有な例外である。それゆえ同じアペラシオンのワインでさえ、生産者によって「悲惨な代物から、素晴らしい逸品まで」と言われるほど品質のバラツキ、不確実性が顕著。ワインの生産形態も三つに大分され、1.ネゴシアン(買いブドウ/ワイン)を集めてブレンド。2.ネゴシアン自社畑栽培・自社醸造。3.ドメーヌ(農家の自社栽培・醸造がある)。なかには、まさに魂をゆさぶる、人知を越えた名品があるとさえ思わされるが、それにたどり着くのは至難である。

    Bourgogne Rouge – Garance

    ブルゴーニュ・ルージュ ガランス

    品種:ピノ・ノワール(6区画のブレンド)
    植樹:1992年
    位置:南南東
    土壌:泥灰土上に多くのマンガンを含む粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで20~25日間マロラクティック醗酵。木樽で10ヵ月間熟成

    Garanceとはフランス語で茜の木。オーナーの家に植えてある。茜の根は染料にもなり、繊維を茜色に染め上げるのに用いられる。ヴェズレの気候はコート・ドールよりも冷涼だが、日当たりのよい南向き斜面のブドウ樹からの収穫を使っており、ブルゴーニュの南・ボジョレーによくある陽気さも連想させる味わい。
    ¥5500 (2022)
    ¥5280 (2023)

    Vézelay – Galerne
    ヴェズレ ガレルヌ

    品種:シャルドネ(5区画のブレンド)
    植樹:1997年
    位置:南西
    土壌:酸化鉄を多く含む粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで40日間発酵。ステンレスタンクで9~10ヵ月間澱上熟成

    Galerneはヴェズレに吹く、南西風の名前。
    ¥5060 (2023)