タグ: トスカーナ

  • La Vigna di San Martino ad Argiano

    La Vigna di San Martino ad Argiano

    ラ・ヴィーニャ・ディ・サン・マルティーノ・アダルジャー

    イタリア / トスカーナ

    ラ・ヴィーニャ・ディ・サン・マルティーノ・アダルジャーノは、農学者アンドレア・トッカチェーリと醸造家ジャンパオロ・キエッティーニが手がける小規模ワイナリーだ。2012年、キャンティ・クラッシコ北部サン・カッシアーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザのアルジャーノ地区に1haの畑を取得し、バイオロジック農法による栽培を開始した。ジャンパオロは1985年からワイン造りに携わり、かつてイーゾレ・エ・オレーナでパオロ・デ・マルキ氏のもと、10年間を過ごした経験を持つベテランである。現在もトスカーナの複数の生産者へのコンサルタント業と並行して、自身のワイン造りも続けている。赤ワインはキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァのみを生産。白ワイン「イミグラント・ワイン」には、あえて非土着品種のミュラー・トゥルガウを用いるなど、時流に流されない独自の姿勢が光る。教会跡地に隣接する畑への敬意から、ワイナリーの名とかつて教会に飾られていた絵画をラベルに冠しており、この土地と人々への深い思いがそこに込められている。

    キアンティについて

    15世紀以来「キアンティ」という地名は北はフィレンツェから南はシエナまでの広大な地域を指す。標高800mまでの丘陵があるが、ワイン造りは250~500m前後の高度が中心。最初にキアンティの境界を定めたのは、1716年トスカーナ大公・コジモ3世。1932年に、広がり続けるキアンティの呼称に対抗し、9村・計7万haが“伝統的”区域としてクラッシコの呼称を得、その際の境界は現在も不動。キアンティ・クラッシコは長らく白ブドウのブレンドが必須だったが、サンジョヴェーゼ100%の認可は1996年以降。2000年には国際品種のブレンド率を20%まで引き上げた(DOCG初年の1984年は10%)。現在、生産者は約350社。この「キアンティ・クラッシコ」の周辺に広がる形でDOCGキアンティとして、ルフィナ、コッリ・セネージなど7つの地域が認定されている。この地域でも生産者の力量しだいで、高名なクラッシコに勝るとも劣らないワインも生まれている。

    トスカーナについて

    サンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻したが、近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まっている。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべきだろう。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評している。

    IGT Bianco Toscana – Immigrant Wine
    ビアンコ・トスカーナ イミグラント・ワイン

    品種:ミュラー=トゥルガウ100%
    植樹:1970年代
    位置:標高370m
    土壌:石灰岩を含む粘土質ローム
    醸造:ステンレスタンクで醗酵。ステンレスタンクで半年間熟成。

    土着品種もいわば流行に過ぎないのではという独自の視点からミュラー=トゥルガウを白ワイン用ブドウに選んだ。トレンティーノからキアンティ・ルフィナのエリアに移住した農家が1970年代に植えた畑のブドウを使用し、新しい品種を植えるという挑戦的で自由な発想に敬意を表し「イミグラント:移民」と名付けた。芳醇な香りに対して余韻は、締まりのある辛口。
    ¥4840 (2022)

    Chianti Classico Riserva
    キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ

    品種:サンジョヴェーゼ100%
    植樹:2013年
    位置:標高300m
    土壌:礫、砂利を含む粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで1か月マセレーション。500Lと1000Lの新樽を含む木製樽で18か月熟成。

    樹齢の若いブドウ樹のワインではあるが、スキのないバランス感覚は、長年の経験と技術を感じさせる仕上がり。瓶内熟成期間や抜栓してからの時間をやや要するワイン。
    ¥7260 (2022)

  • Frascole

    Frascole

    フラスコレ

    イタリア / トスカーナ

    フラスコレは、フィレンツェ近郊キアンティ・ルフィナに位置する総面積80haの農園である。中世の建物を活用したセラーや民宿、ローマ時代・エトルリア時代の遺構が残るこの地で、1992年にエンリコ・リッピがワイナリーを継承。90年代からフェデリコ・スタデリーニのコンサルタントを受け、1999年にはバイオロジック認証を取得。2023年からは息子のコジモと共に親子二代で運営されている。キアンティ・ルフィナは標高300〜500mに広がり、アペニン山脈からの冷気により昼夜の寒暖差が大きく、酸のある引き締まった果実に育つとされるエリアだ。収穫は手作業で行われ、セメントタンクでの発酵後、長期間澱と接触させることで厚みと丸みを引き出す。熟成はセメントや木樽をスタイルに応じて使い分け、トップキュヴェ「ヴィーニャ・アッラ・ステーレ」は最大4年、ヴィンサントは9年の樽熟成を経てリリースされる。

    キアンティについて

    15世紀以来「キアンティ」という地名は北はフィレンツェから南はシエナまでの広大な地域を指す。標高800mまでの丘陵があるが、ワイン造りは250~500m前後の高度が中心。最初にキアンティの境界を定めたのは、1716年トスカーナ大公・コジモ3世。1932年に、広がり続けるキアンティの呼称に対抗し、9村・計7万haが“伝統的”区域としてクラッシコの呼称を得、その際の境界は現在も不動。キアンティ・クラッシコは長らく白ブドウのブレンドが必須だったが、サンジョヴェーゼ100%の認可は1996年以降。2000年には国際品種のブレンド率を20%まで引き上げた(DOCG初年の1984年は10%)。現在、生産者は約350社。この「キアンティ・クラッシコ」の周辺に広がる形でDOCGキアンティとして、ルフィナ、コッリ・セネージなど7つの地域が認定されている。この地域でも生産者の力量しだいで、高名なクラッシコに勝るとも劣らないワインも生まれている。

    トスカーナについて

    サンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻したが、近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まっている。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべきだろう。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評している。

    IGT Toscana Bianco – In Albis 2021
    トスカーナ・ビアンコ イン・アルビス 2021

    品種:トレッビアーノ・トスカーノ
    植樹:2008年
    位置:標高250m、北~北東向き
    土壌:マルヌ、砂を含む粘土石灰質
    醸造:12度で数日間スキンコンタクト後プレス、デブルバージュを行う。コンクリートタンクで醗酵。コンクリートタンクで2年間熟成

    Albis=白(ラテン語)。瓶詰後1年間の瓶熟成を行ってからリリースされる。
    ¥4950

    Chianti Rufina
    キアンティ・ルフィーナ

    品種:サンジョヴェーゼ主体、コロリーノ、カナイオーロ
    植樹:1970年、1996年、1998年
    位置:標高400m、南~南西向き
    土壌:マルヌ、砂を含む粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクとコンクリートタンクで25~28日マセレーション。コンクリートタンクと一部木製樽で18~24ヵ月間熟成

    ブドウの成熟度をできるるだけそろえるため、同じ畑でも複数回に分けて収穫が行われる。キアンティ・クラッシコに比べて涼しい気候で知られるルフィナ地区の典型的な個性を備え、サンジョヴェーゼを主体に、高めの酸と引き締まった骨格を特徴としている。

    ややガーネットがかったルビー色、しっとりと落ち着いた印象、心静かにして向き合うことを求められるような、陰影のある複雑精緻な香り。深みがありながらも、押しつけがましいところが皆無。液体はやや硬質的、酸はほどよく引き締まり、よく彫刻され余計なものが削ぎ落されたような印象。内容・厚みが共にありながら、浮遊感さえ漂わせるような力みの無さに表れる品の良さ。タンニンの粗さがまだ少しあるかもしれないが、静かに時間をかけて向き合って頂く価値のあるワイン。
    ¥4510 (2022)

  • Ridolfi

    Ridolfi

    リドルフィ

    イタリア / トスカーナ

    ワイナリー《リドルフィ》の旧所有者は、フィレンツェの貴族リドルフィ家。2011年にオーナーが変わり、2014年に着任した醸造責任者ジャンニ・マッカーリのもと、際立って繊細優美なブルネッロを生み出し、初作2014VTからワインジャーナリズムで絶賛を博す。ジャンニ・マッカーリは、ポッジョ・ディ・ソットとサリクッティという別格のブルネッロで延べ25年間ブルネッロ造りに携わった。その間、ポッジョ・ディ・ソットではジューリオ・ガンベッリの薫陶を受けながら醸造責任者の大任をも果たし、サリクッティでは化学出身の理知的なオーナーのもとで、優雅で洗練されたブルネッロ造りに貢献した。リドルフィの醸造責任者としては、就任直後から畑をビオロジック栽培に転換し、セラーも機能と衛生面向上のため全面的にリノベーションを実施。なお、モンタルチーノ以外に、少量ながら硬質純良なキアンティ・フィオレンティーノも産する。
     モンタルチーノに14haある畑は町の北東部にあり、ガレストロ土壌と、“塩分を多く含む灰色の海洋(性堆積)土壌”とが点在する。それぞれの区画にあった7つのクローンを選別し、栽培。自然酵母で、ステンレスタンク発酵。ワインは、フレンチ・オークとスラヴォニアン・オークの両原材を用いた樽に移した後、大樽で熟成させる。キアンティを含めてジャンニの手がけるサンジョヴェーゼには、いずれも果実味の透明感があり、特にブルネッロに備わる例外的なまでの澄明軽快な果実味には、酸味と塩味が加わり、高い次元で微妙なバランスを実現しています。繊細な感性と、近代醸造技術への深い理解を感じるワインです。

    モンタルチーノについて

    イタリアで「贈答用高級品」イメージが定着したブルネッロ・ディ・モンタルチーノの産地。シエナから南南東に約40km、海岸線からは約50kmでキアンティ・クラッシコより温暖・少雨。銘醸地としてのモンタルチーノの歴史は短く、1800年代半ばから。1966年のDOC認定時も、生産者はわずか30社ほどだった(現在は300社以上)。DOCG法はサンジョヴェーゼ100%を義務づける。しかし2008年、この法に背いた4つの大規模生産者が摘発される大スキャンダルも発生した。現在、トスカーナ中で行われているサンジョヴェーゼの優良クローンへの植え替えの中でも最重要種の一つBBS-11は、この地のビオンディ・サンティの主要クローン。ちなみにBBSとは、ブルネッロ・ビオンディ・サンティの略である。総面積24,000ha。うち約20%がブドウ畑。卓抜した生産者のロッソは、凡庸な生産者のブルネッロを上回ることは、驚くべきではない。

    トスカーナについて

    サンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻したが、近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まっている。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべきだろう。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評している。

    Vino Frizzante Rosato Col Fondo – Rosa di Mercatale 2022
    ヴィーノ・フリッツァンテ・ロザート・コル・フォンド
    ローザ・ディ・メルカターレ

    品種:サンジョヴェーゼ
    位置:標高300m、北東向きの斜面
    土壌:粘土質土壌、海洋性化石、高地にアルベレーゼ(風化した砂岩)を多く含む。
    醸造:マストは10℃に保たれたままソフトプレス。16~20℃の温度制御下で発酵。酵母と糖分を添加し瓶内で二次発酵、デゴルジュマンはしない。ノンフィルター。

    古木はコルドン・スペロナート、比較的若い木はダブル・グイヨーで仕立ててられている。玉ねぎの皮のような淡いピンク色にパールのような小さな泡粒が輝きを放つ。エレガントで口当たりは柔らかく、フレッシュでバランスがとれた仕上がり。
    ¥3520

  • Podere 414

    Podere 414

    ポデーレ414

    イタリア / トスカーナ

    トスカーナ屈指の有名エノロゴ、マウリッツィオ・カステッリ(マストロヤンニやグラッタマッコをコンサルタント)の子息、シモーネ・カステッリが、モレッリーノ・ディ・スカンサーノに1998年に創業したワイナリー。当初から“ナチュラル”、および“サンジョヴェーゼの個性、すなわちピノ・ノワールやネッビオーロと同様に、地域の特徴を鋭敏に反映させるワイン造り”をモットーに掲げていた。畑の標高は250m前後。2014年まではセメントタンク発酵、木樽で3週間前後マセレーションしたモレッリーノ・ディ・スカンサーノ1種類のみを生産していたが、この年からより選果を厳しくし、セカンドラインとしてトスカーナ・ロッソ“バディランテ”も生産。2010年代以降の気候変動へと対応し、フラッグシップのモレッリーノ・ディ・スカンサーノの品質を維持するための判断だった。また、1960年代のヒッピー・カルチャーを象徴する詩人アレン・ギンスバーグの言葉である「フラワー・パワー」と名付けたロゼも、話題。いずれのワインも温容とおおらかさをたたえ、優美さとバランスを保ち、飲み手を優しく受入れてくれる。

    マレンマ、及びトスカーナ群島について

    トスカーナ中南部の海岸に沿って広がる広大な地域。サッシカイアで知られるボルゲリもマレンマ北部だが、この地域は温暖で、サンジョヴェーゼよりボルドー品種に好適とされる。一方、マレンマ南部、グロッセート県内陸部の高地に広がるモレッリーノ・ディ・スカンサーノは、2006年にDOCG昇格。85%以上のサンジョヴェーゼ使用を義務づける。かつては沼地ゆえの高湿でマラリアでも知られる地域だったが、近年このエリアには旧ビオンディ・サンティのオーナー、ヤコポ・ビオンディ・サンティなど大資本も続々と進出。洗練され活力あるサンジョヴェーゼ産地としての潜在力に注目が高まっている。また、トスカーナ群島と呼ばれる沿岸部の7つの島では、赤の甘口ワインDOCG、エルバ・アレアティコ・パッシートを生むエルバ島。そのさらに南のジリオ島(人口わずか1400人)などで、ごく一握りの生産者が歴史ある産地の栄誉回復を試み、注目を集め始めている。

    トスカーナについて

    サンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻したが、近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まっている。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべきだろう。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評している。

    IGT Toscana Grechetto – Costa Ovest
    トスカーナ・グレケット コスタ・オヴェスト

    品種:グレケット100%
    植樹:2014年
    位置:標高215-230m
    西向き・東向きの急斜面
    土壌:粘土質土壌
    醸造:手作業で収穫後、セラーで10℃近くになるまで冷やしてから圧搾。セメントタンクで発酵。グロッセートから車で南東に30分ほどいったボッティリ山近くの、単一畑でグレケットを栽培。2022VTが単一品種での初醸造。グレケットは果皮が厚くタンニンを多く含む品種で、完熟すると黄色い果実を思わせる風味とエレガンスさを兼ね備える。トスカーナの群島を見渡せるトスカーナの西海岸(=コスタ・オヴェスト)という立地で栽培されたブドウは、丘陵地帯と海洋地帯との両方の気候を体現している。

    IGT Toscana – Trebbiano Toscano
    トスカーナ トレッビアーノ・トスカーノ

    品種:トレッビアーノ100%
    植樹:1990年代植樹
    位置:標高250m
    土壌:粘土質土壌
    醸造:セメントタンクで数日間マセレーション。木樽で半年間熟成。

    数年間かけてシモーネが試行錯誤を繰り返し、2017VTに初リリース。生産ワインのほとんどが赤のPodere414だが、彼の赤ワイン同様、凝縮した果実味と、果実由来の酸味、樽香のバランスが絶妙。マセレーションは、醗酵の初期のみで、1次醗酵は木樽で終了する。色合いは濃い黄色をしている。

    GT Toscana Rosato – Flower Power
    トスカーナ・ロザート フラワー・パワー

    品種:サンジョヴェーゼ
    植樹:2003年、2007年、2011年
    位置:標高250m。東・南・西向きを含む
    土壌:砂岩質
    醸造:ステンレスタンクで短い期間マセレーション。ステンレスタンク・セメントタンクで熟成。

    “FlowerPower”「フラワー・パワー」(花の力)というロザートの名は、詩人アレン・ギンスバーグの詩からとったもので、1960年代に隆盛した「カウンター・カルチャー/ヒッピー」文化が刻印されている表現です。BBQなどで気軽に楽しめる味わいで、色調は、明るく輝く、淡いピンク色。

    IGT Toscana Sangiovese – Badilante
    トスカーナ・サンジョヴェーゼ バディランテ

    品種:サンジョヴェーゼ100%
    植樹:2000年代
    位置:標高250m
    東・南・西向きを含む
    土壌:粘土質、礫岩土壌
    醸造:セメントタンクで15〜20日間マセレーション。セメントタンクとトノー(5hl)で12ヵ
    月間熟成。

    フラグシップであるモレッリーノ・ディ・スカンサーノの品質を高いレベルで安定させるために、2014年から造り出したセカンドラインの赤ワイン。モレッリーノよりも10日間ほど早く収穫したブドウを使い、抽出期間も短くした、カジュアルなスタイル。モレッリーノに比べ、タンニンが少なく時おり青さも感じる酸のある、ミディアムボディでフレッシュな味わいを目指す。エチケットには、沼沢地であったグロッセート周辺を、泥だらけになりながら、スコップで干拓をしていったバディランテと呼ばれる労働者の絵があしらわれている。

    Morellino di Scansano 2022
    モレッリーノ・ディ・スカンサーノ

    品種:サンジョヴェーゼ85%、その他品種(チリエジョーロ、アリカンテ、コロリーノ、シラー)15%
    植樹:2003年
    位置:標高250m
    東・南・西向きを含む
    土壌:いろいろな成分からなる、主に粘土質
    醸造:セメントタンク、小さな木製バットで15〜20日間マセレーション。木製樽(2500hl)と、トノー(500l)で12ヵ月間熟成。

    トスカーナの最南のモレッリーノらしい熟した果実味と、果実由来の酸味に、5年に一度取り換えるという樽の香りが絶妙な逸品。近代醸造技術を適切に使い、技術的感覚的に、非常に完成度が高い。どの要素も大げさでなく、一体感のあるバランスを備えている。
    ¥4070

  • L‘Aietta

    L‘Aietta

    ライエッタ

    イタリア / トスカーナ

    ライエッタは、仕事術に関する著作もある、まだ30歳代のフランチェスコ・ムリナーリが、2001年に創業。馬で畑を耕作している畑はモンタルチーノの北東に位置する町の城壁の西側で、岩がちな急斜面に130mの高低差で広がる。トスカーナでは非常に珍しいアルベレロ(一株仕立て)栽培も、このワイナリーの特徴。「表土が年中乾燥した砂質の場合、アルベレッロ仕立ての樹は、気候に合わせて自身で収量を調整し、凝縮感ある房を数少なくつけるようになるメリットがある。また、低く仕立てられるため、岩がちな地面と葉や房が近づき、夜間に地表から放出される昼間の熱を樹がよく受け取り、房は理想的な熟度に達する」とフランチェスコは語る。ロッソ、ブルネッロともステンレスタンクで20日間マセレーション後、スラヴォニア産10hlの大樽で熟成。他に、サンジョヴェーゼ100%のメトード・クラッシコ・スプマンテも生産する。

    モンタルチーノについて

    イタリアで「贈答用高級品」イメージが定着したブルネッロ・ディ・モンタルチーノの産地。シエナから南南東に約40km、海岸線からは約50kmでキアンティ・クラッシコより温暖・少雨。銘醸地としてのモンタルチーノの歴史は短く、1800年代半ばから。1966年のDOC認定時も、生産者はわずか30社ほどだった(現在は300社以上)。DOCG法はサンジョヴェーゼ100%を義務づける。しかし2008年、この法に背いた4つの大規模生産者が摘発される大スキャンダルも発生した。現在、トスカーナ中で行われているサンジョヴェーゼの優良クローンへの植え替えの中でも最重要種の一つBBS-11は、この地のビオンディ・サンティの主要クローン。ちなみにBBSとは、ブルネッロ・ビオンディ・サンティの略である。総面積24,000ha。うち約20%がブドウ畑。卓抜した生産者のロッソは、凡庸な生産者のブルネッロを上回ることは、驚くべきではない。

    トスカーナについて

    サンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻したが、近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まっている。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべきだろう。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評している。

    Rosso di Montalicino
    ロッソ・ディ・モンタルチーノ

    品種:サンジョヴェーゼ100%
    植樹:2002年、2004年
    位置:南東向き、西向き
    土壌:岩がちな有機物の少ない土地、砂質 泥炭質
    醸造:ステンレスタンクで20日間マセレーション。大樽(10hl)で12ヵ月間熟成。

    大樽で熟成中のワインをテイスティングし、早く飲んでも楽しめるワインを、一足早く瓶詰め。ブドウの品質自体は、ブルネッロと同等のものを使っている。
    ¥6380