タグ: ヴェネト

  • Monte dei Ragni

    Monte dei Ragni

    モンテ・デイ・ラーニ

    イタリア / ヴェネト

    ゼノ・ズィニョーリの手掛ける長期熟成型のワインは、現代ヴァルポリチェッラ随一の造り手との呼び声も高く、各国のイタリアワインラヴァーたちからカルト的人気を集める。長期熟成とは言え十分に時間をかけてからリリースするので、飲み手が何年も待つことを強いられることはない。地域の生産者や各国のプロフェッショナルからの評価の高さとは裏腹に、モンテ・デイ・ラーニはごく小さなイタリアの農家で、ゼノは1人の気さくな農民だ。「ブドウの周囲にある環境の多様性が、ワインに複雑性を与える」を信条に、所有する8haのうち2.5haのブドウ畑からワインを生産(年産5000本前後)。洋梨、サクランボ、穀物、オリーヴを栽培。ヤギ、ラバ、鶏、豚などの家畜も飼育。ワイン造りだけでなく自身の生活にまで醸造家ゼノ・ズィニョーリの信条はとことん落とし込まれている。

    ヴァルポリチェッラについて

    ラテン語で「セラーのたくさんある谷」”Vallis polis cellae”と呼ばれる通り、ヴァルポリチェッラのエリア一帯に広がるテラス(段丘)の配置は人為の産物であり、過去2000年におよぶ、人類の絶え間ない営為の所産といえる。「この地上に類を見ない、厳かな赤ワイン」とM・クレイマーが称賛する、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラの産地である。しかし、その中核品種で45~95%の使用必須とするコルヴィーナは、通常は「比較的軽くフルーティな赤ワインを生む」品種。アマローネはブドウを陰干し(=アパッシメント)後に醸造し、重厚・深遠な味わいを生む。このアマローネと、残糖を残した濃厚な甘口のレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラが、栄光の伝統を築く。また、歴史あるリパッソ製法も近年復興。これはアマローネの搾り滓と共にワインを発酵させたもので、濃厚で強壮なワインとなる。陰干し工程を経ないDOCヴァルポリチェッラは、軽やかな味筋で日常の食卓に寄り添う。生産地域はヴェローナの街のすぐ北側、東西約26kmに広がる丘陵地帯が中心。中でもその西端、標高150~500mに至るヴェルポリチェッラ・クラッシコ地区が、「あらゆる意味でイタリアで最も将来性ある産地」とは、J・ロビンソンの見解である。

    ヴェネトについて

    イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争う。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなる。いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もあったが最近ようやく復活しつつある。また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっている。プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越した(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。

    Amarone della Valpolicella Classico
    アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ

    品種:コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラなど
    植樹年:1968~1983年頃、1998~2003年頃
    位置:標高220~430m、南東
    土壌:粘土石灰質
    醸造:木製樽でピジャージュをしながらマセレーション。500Lまたは1500Lの木製樽で5年以上熟成。1年以上瓶内熟成。

    クラシックなスタイルなワインという観点から見ると、タンニンはスムーズだといえるだろう。それは収穫年から7年後という長い時間をかけリリースしているからで、瓶詰め後も1年以上熟成させているので、ワインは落ち着いている。飲む数時間前に開け、時間をかけてゆっくり飲んでほしい、現代に手に入るイタリアワインの至高の1本と言える。
    ¥25300

  • Monte dall’Ora

    Monte dall’Ora

    モンテ・ダッローラ

    イタリア / ヴェネト

    ヴェントゥリーニ夫妻が“野生的環境”に惚れ込み、1995年に畑を購入しスタートしたワイナリー。アレッサンドラはビオディナミにも造詣が深い「考える人」で、夫のカルロは妥協のない実践家である。ブドウ畑はヴァルポリチェッラの歴史的ゾーンにありながら約20年も耕作放棄され、ほぼ藪に近い状態だった。標高250m前後に広がる5haの畑の大半は1950年植樹の古木がまだ多く残る。また「さくらんぼ畑と入り組むように広がるブドウ畑が、アマローネにさくらんぼの香りをもたらす」と、当主カルロ・ヴェントリーニ。畑の土も長年の手入れの行き届いた栽培で、歩くとしなやか。セラーでは2016年以降、発酵槽を少しずつ、ステンレスタンクからセメントタンクへと移行したことで、アタックの柔らかさが向上し、ふくよかさもより前面に出てきた。アマローネとリパッソ用の発酵槽は木製、さらに熟成も大樽で行う。とくにアマローネではそのまま4年以上熟成させ、更に1年の瓶熟成後にリリースしている。素晴らしいコンビを組むヴェントゥリーニ夫妻には、輝かしいヴァルポリチェッラの未来が懸かっている。ちなみにワイナリー名のOraは、ヴァルポリチェッラ地域で南西から吹く温暖で湿った、春と秋に特に強く吹く風の名前。

    Valpolicella Classico – SASETI 2022
    ヴァルポリチェッラ・クラッシコ サセーティ

    品種:コルヴィーナ40%、コルヴィノーネ30%、ロンディネッラ20%、モリナーラ10%
    植樹:1950年代~2000年代
    位置:標高70~200m、南東向き
    土壌:始新世(第三紀)起源の粘土石灰質、石灰質の石ころ
    醸造:ステンレスタンクとセメントタンクにて、土着酵母で6~7日間醗酵。ステンレスタンクとセメントタンクで数ヵ月間熟成。

    ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地域、カステルロットとサン・ピエトロ・イン・カリアーノの小高い丘にある段々畑。Sasetiとはヴァルポリチェッラの方言で、小さな石(Piccolo Sassi)を意味すると同時に、石ころ遊びの呼び名でもある。香豊かで軽やかな味わい。
    ¥3850

    Vino Bianco Frizzante – Vino da Sete
    ヴィーノ・ビアンコ・フリッツァンテ ヴィーノ・ダ・セーテ

    品種:ガルガーネガ80%、マルヴァジーア20%
    植樹:1970年代
    位置:標高400~500m、南西向き
    土壌:石灰質、燧石(=火打石、石英の一種)を含む泥灰岩、氷河に削られた堆積岩。
    醸造:収穫後すぐに圧搾、モスト・フィオーレ(最初の圧搾から得られる果汁)を抽出。ステンレスタンクにて、土着酵母で8~10日間醗酵、約5ヵ月間熟成。アパッシメントしたブドウのモストを加えて瓶内で醗酵。

    冬の間、外に放置されたステンレスタンクで熟成された後、春に瓶詰めする際、醗酵前のレチョートを瓶内二次発酵用の糖分(と酵母)として加える。標高の高いサン・ジョルジオで栽培されたブドウが原料で、シャープな酸が特徴的。Vino da Sete(喉が渇いたときのワイン(日)=Vin de Soif(仏))の名の通り、フレッシュなハーブ感と果実味で飲み心地が良い。

    Valpolicella Classico Superiore – Camporenzo 2020
    ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ カンポレンツォ

    品種:コルヴィーナ50%、コルヴィノーネ30%、ロンディネッラ20%
    植樹:2008年
    位置:標高70~100m、南東向き
    土壌:始新世(第三紀)起源の粘土石灰質、小石や泥
    醸造:ステンレスタンクとセメントタンクにて、土着酵母で6~7日間醗酵。25HLのオーク樽で約10ヵ月間熟成。約12ヵ月間の瓶熟成を経てから、リリース。

    ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地域、サン・ピエトロ・イン・カリアーノの小高い丘にある畑。2010年に友人のロレンツォから買い取った畑(カンポ)のため、『ロレンツォの畑(Campo di Lorenzo)』を略して、カンポレンツォとした。Sasetiよりも、色濃く、熟した果実を感じる。
    ¥5060

    Amarone della Valpolicella Classico – Stropa 2015
    アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ ストローパ

    品種:コルヴィーナ50%、コルヴィノーネ20%、ロンディネッラ20%、モリナーラ/クロアティーナ/ディンダレッラ10%
    樹齢:1950年代~2000年代
    位置:標高150~200m、南東向き
    土壌:始新世(第三紀)起源の粘土石灰質醸造
    収穫後、手作業で質の高いブドウを選別し、木製トレイで3ヵ月間アパッシメント(陰干し)する除梗し、開放木桶で約30日間のマセレーション醗酵、その間ピジャージュを行う25HLのオーク樽で48ヵ月間の熟成約36ヵ月間の瓶熟成を経てから、リリース

    ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地域、サン・ピエトロ・イン・カリアーノのカステルロットの小高い丘にある畑。冬の間にこの丘を吹き下ろす強風にも耐えうる、強くしなやかな柳の若枝(ストローパ)でブドウの蔓を結ぶ伝統的方法を用いて栽培しており、その象徴としてボトルの瓶口部分にも柳を結んでいる。
    ¥20,020 (2015)

  • Menti

    Menti

    メンティ

    イタリア / ヴェネト

    ステーファノ・メンティは、イタリアワイン界の中軸と目される逸材である。この造り手の登場で「イタリアのナチュラルワイン界は、面目を一新した」とさえ思わせる者。1600年代に建てられた石造りの農家を今もワイン造りに活用。建物自体が今なお呼吸しているように感じさせる。周囲の山と畑に、鷹、鷲、雉、ウサギなどが日々現れるのは、「2001年にビオロジックに転換して以来」と、若き4代目当主ステーファノ・メンティ。2010年からはビオディナミを採用し、6haの自社畑を管理している。ブドウ圧搾は基本全て全房で行うのも、ステーファノの信条で、ガルガーネガ100%の白ワインを中心に、オレンジワイン、瓶内二次発酵・澱引きなしのスパークリングも生産している。いずれも個性あふれる洗練されたナチュラルワイン。包み込むようなテクスチュア、優しくあたたかな味わいと、無類にきれいな仕上がりで、ワインはイタリア本国でも毎年リリースと同時に完売となる。

    ガンベッラーラについて

    ソアーヴェの東隣、ヴェローナから東に約25kmへだてる丘陵地帯を中心に、約600haに渡って広がるDOC。ソアーヴェ同様、白のガルガーネガが中心だが、一般的にソアーヴェより低収穫で、より“ガルガーネガらしさ”が表現される。このブドウ品種については「尋常ではない品種。収量を抑えて栽培すると、キッパリした辛口の白で、シャブリにも似たミネラル感というか石のような風味を伴う」と、マット・クレイマー。ジャンシス・ロビンソンは「良いガンベッラーラは、カモミールと黄色いフルーツの香りを帯び、数年の熟成で蜂蜜や薫香を持つ」と称賛する。DOC法はガルガーネガ80%以上、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ、またはトレッビアーノ・ディ・トスカーナ20%以下のブレンドが可能。近年では、プロセッコの成功と拡大により、ガンベッラーラの町の南側・平野部に広がるガルガーネガを、グレーラへと植え替える動きも進んでいる。レチョートの甘口、レチョート・ディ・ガンベッラーラのみDOCGとなる。

    ヴェネトについて

    イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争う。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなる。いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もあったが最近ようやく復活しつつある。また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっている。プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越した(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。

    Roncaie – vino frizzante
    ロンカイエ ヴィーノ・フリッツァンテ

    泡白
    品種:ガルガーネガ100%
    土壌:沖積土壌 醸造
    ステンレスタンクかコンクリートタンクで醗酵させたのち、レチョート用の陰干ししたブドウの果汁を加える。濾過せずにボトリング。春になり暖かくなると、瓶内で二次発酵が起こり、そのまま熟成させる。

    亜硫酸無添加キュヴェで、瓶内二次発酵用の糖分も陰干ししたレチョート用の果汁を使う。ブドウの果汁のみからつくられた、口当たりのやわらかなスパークリングワイン。
    デゴルジュマンをしていないので、澱が沈んでいるが、からめて飲むことで、より”楽しい(divertente)”な飲みごこちになる。
    ロンカイエは、畑のあるガンベッラーラの土地の名称で、「森林」を意味する「Ronchi(ロンキ)」に由来している。その昔、雑木林だった場所を開拓して今の畑ができたことから名づけられた。
    ¥3410 (2023)
    ¥3630 (2023)

    Riva Arsiglia 
    リーヴァ・アルシーリア


    品種:ガルガーネガ100%
    土壌:火山性土壌
    醸造:ステンレスタンクかコンクリートタンクで醗酵。ステンレスタンクで1年間熟成

    メンティ家が代々所有する畑。彼らの数世代前はアルシーリアと呼ばれる女性が畑の世話をしていた。日当たりのよい斜面(=Riva)の畑で、ガンベッラーラの街が一望できる。透明感と伸びやかな酸の飲み心地を備えながらも、うまみがあり、味わい深い。
    ¥3850 (2023)
    ¥3630 (2023)
    ¥3410 (2020)

    Monte del Cuca
    モンテ・デル・クーカ

    オレンジ
    品種:ガルガーネガ100%
    土壌:火山性土壌
    醸造:ステンレスタンクもしくはセメントタンクで3~5週間マセレーション(残糖
    があり醗酵が続く限りは続ける)。セメントタンクで2年間熟成(2019年VTからは一部大樽熟成)。

    2010年に初めて醸造。当初は、樽やテラコッタでの醸造・熟成も人から勧められて考えたが、ステンレスもしくはセメントタンクでの仕上がりを、ステーファノが気に入ったので、タンクで仕上げていた。しかし、改めて大樽での熟成にも関心が芽生え、2019VTから採用している。
    ¥4950 (2023)
    ¥4400 (2020)

  • L’Arco

    L’Arco

    ラルコ

    イタリア / ヴェネト

    ヴェネトで、誰よりも“神話的生産者”との讃辞にふさわしい、クインタレッリ。ルーカ・フェドリーゴは、この巨匠に長年ブドウを販売していた栽培農家に生まれ、14歳からクインタレッリのもとで働き、巨匠の身近で栽培醸造を学んだ。その後独立し、畑を購入しワイナリーを建て、1998年に初VTをリリース売する。アマローネにおいては90日前後の長期のアパッシメントし、熟成もスラヴォニアオークの大樽熟成。栽培と醸造の両方において、徹底して伝統的。ただし栽培と醸造を学んだ、クインタレッリがそうであるように、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローのフランス系品種にも可能性を見いだし、ルーカなりの醸造で、ルベオという同地としてはユニークな構成のワインを造り出している。近年、2014年を境にラルコが造るワインの質が著しく上昇し、当主ルーカに「ジュゼッペ・クインタレッリの再来」との過褒までも寄せられ始めている。

    ヴァルポリチェッラについて

    ラテン語で「セラーのたくさんある谷」”Vallis polis cellae”と呼ばれる通り、ヴァルポリチェッラのエリア一帯に広がるテラス(段丘)の配置は人為の産物であり、過去2000年におよぶ、人類の絶え間ない営為の所産といえる。「この地上に類を見ない、厳かな赤ワイン」とM・クレイマーが称賛する、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラの産地である。しかし、その中核品種で45~95%の使用必須とするコルヴィーナは、通常は「比較的軽くフルーティな赤ワインを生む」品種。アマローネはブドウを陰干し(=アパッシメント)後に醸造し、重厚・深遠な味わいを生む。このアマローネと、残糖を残した濃厚な甘口のレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラが、栄光の伝統を築く。また、歴史あるリパッソ製法も近年復興。これはアマローネの搾り滓と共にワインを発酵させたもので、濃厚で強壮なワインとなる。陰干し工程を経ないDOCヴァルポリチェッラは、軽やかな味筋で日常の食卓に寄り添う。生産地域はヴェローナの街のすぐ北側、東西約26kmに広がる丘陵地帯が中心。中でもその西端、標高150~500mに至るヴェルポリチェッラ・クラッシコ地区が、「あらゆる意味でイタリアで最も将来性ある産地」とは、J・ロビンソンの見解である。

    ヴェネトについて

    イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争う。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなる。いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もあったが最近ようやく復活しつつある。また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっている。プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越した(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。

    IGT Rosso del Veronese
    ロッソ・デル・ヴェロネーゼ

    品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ、モリナーラ、サンジョヴェーゼ、テロルデゴ
    植樹:1990年代~2000年代
    位置:標高90~100m
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで数日間マセレーション、そのまま8ヵ月間熟成。大樽とセメントタンクで18ヵ月間熟成。

    気軽な食中酒を、と考えルーカが所有する畑の中でも樹齢の若いブドウを、ほとんどマセレーションをかけずにプレスをするので、明るいルビー色をしている。熟成には、セメントタンクと一部大樽が用いられ、フレッシュな果実味を損なわないように気を遣っている。サンジョヴェーゼやテロルデゴはほんの少量、遊び心程度に混醸されている。
    ¥4510 (2021)
    ¥4070 (2020)

    Valpolicella Ripasso Classico Superiore
    ヴァルポリチェッラ・リパッソ・クラッシコ・スペリオーレ

    品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ、モリナーラ、クロアティーナ
    植樹:1960年代~2000年代
    位置:標高90~100m
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで数日間マセレーション、翌年の3月頃まで熟成。アマローネのマセレーションが終わると同時に、そのヴィナッチャを1ヵ月間マセレーション(リパッソ)するその後、大樽で24ヵ月間熟成。

    ヴァルポリチェッラのクラシックな赤品種のブレンド。コルヴィーナとロンディネッラは色とテクスチャー、香り。モリナーラとごく少量のクロアティーナはさらに香りを複雑にするために使われる。ロッソ同様、リパッソ前の赤ワイン自体の抽出は軽く、リパッソ時のアマローネ用のブドウの果皮からの抽出に注力する。そのため、軽やかさと上質なタンニン、骨格を併せ持った、バランスの良いリパッソが生まれる。
    ¥5610 (2021)
    ¥5170 (2020)

    IGT Rosso del Veronese Pario
    ロッソ・デル・ヴェロネーゼ パリオ

    品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ、モリナーラ、クロアティーナ
    植樹:1960年代~2000年代
    位置:標高90~100m
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ヴァルポリチェッラ用のブドウには短いアパッシメントをかけ、若干凝縮をさせ、ステンレスタンクで醗酵。大樽で醗酵中に、同VTのアマローネとブレンドし、合計24ヵ月間以上大樽で熟成させる。

    アマローネとヴァルポリチェッラのブレンド比率は1:1で、同量(=ラテン語でパリオ)である。ヴァルポリチェッラ用ブドウはフレッシュさを損なわない程度に、アパッシメントする。またアマローネともブレンドするので、凝縮感はかなりあるが、その分樽熟成も瓶熟成も長い。しかしエチケットの色通り、リリース直後はワインの色合いも明るく、味わいも同様に明るく赤い果実を感じさせる。
    ¥8360 (2020)

    Amarone della Valpolicella Classico
    アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ

    品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ、モリナーラ
    植樹:1960年代~2000年代
    位置:標高90~100m
    土壌:粘土石灰質
    醸造:3~4ヵ月間のアパッシメント(陰干し)の後、ステンレスタンク数週間のマセレーション。大樽で30ヵ月間熟成。

    アパッシメントをすると、ブドウはその重量の30~40%にもおよぶ水分を失い、その結果、糖とエキス分が凝縮する。少量だが、ブドウには「貴腐菌」が発生し、アマローネに特有の官能的な香りを与える。ともするとアマローネは酸味に欠けることが多いが、果実味やタンニンなどの抽出物の濃さと、それでも飲み疲れさせない酸味を備えた稀有なアマローネ。
    ¥14520 (2019)

  • Fasoli Gino

    Fasoli Gino

    ファゾーリ ジーノ

    イタリア / ヴェネト

    1925年に、当ワイナリーを開業したのは、祖父アマディオ。アマディオはブドウ栽培を始め、高品質なワインを造るのに必要不可欠な条件である《自社畑から収穫されたブドウを用いた醸造》を行った。これらのワインは当時、小樽に詰めて馬で運ばれ、ヴェローナやヴィチェンツァ、パドヴァなどの街の素晴らしいオステリアに売られていた。父ジーノは叔父ジージとともにワインを造り、イタリア各地と海外での評価を高めつつ、祖父がはじめたワイナリーの知名度を広げていった。1966年にアマディオ・フランコ、1971年にナタリーノの参加にも助けられ、祖父から授けられた経験を礎として、現在に至る成長がある。
    私たちは、1980年にビオロジック農法による栽培を実験的に導入した。1986年にはビオロジック農法をすべての畑に導入し、1990年にはA.I.A.B.から認証を受けるに至った。私たちの所有するブドウ畑は、コロニョ-ラ・アイ・コッリ・エ・イッラージの《イッラージ谷サン・ゼノ地区》で、標高の低い部分にある。この地域は、粘土質土壌と小石交じりの砂質の土壌という構成と、優れたミクロクリマを有するため、伝統的にブドウの栽培が行われてきた。広く開けた日当たりのよい谷間は、北部をレッシーニの山々に守られている。現在のところ、7区画に合計14ヘクタールのブドウ畑を所有する。土壌の性質はそれぞれ異なり、各土壌に最適なブドウ品種を選んで栽培。粘土質土壌の畑には昔ながらの方法で、ソアーヴェの生産に用いられる樹齢30~40年のガルガーネガが栽培されている。1978年にさかのぼり、前述の小石交じりの砂質の土壌に、風とおりの良さ、葉の管理のしやすさ、果実の高い成熟度といったメリットから、ペルゴラ・コルタとコルドーネ・スペロナートという仕立てを用いて、メルロ/シャルドネ/ピノ・ネーロを植樹。これにより、樽を用いた醸造や熟成にふさわしい、しっかりとした構造を持つワインを生み出すことができるようになった。畑では細部にいたるまで入念な作業をおこなう。畑での草生、堆肥の使用、低収量のためのバランスを重視した剪定、自然な製品や益虫を用いた害虫の駆除、それぞれの房にとって最高の成熟段階を迎えたときに行うため複数回に及ぶ手摘み、など。
    ビオロジックの基本的な理念を尊重し、ブドウの品質を損なわないために的確な技術を用いる。除梗、プヌマティック・プレスを用いたやわらかい搾汁、重力に逆らわずに冷却と珪藻土を用いる濾過、発酵の温度管理、ベントナイトによる清澄など。このようにして、時が経つにつれて土地と品種の特徴を反映するとともに、薫り高さ、誠実さ、特徴ある個性を身に纏っていくワインを生み出すことが可能になった。

    Prosecco Spumante “La Corte del Pozzo”
    プロセッコ・スプマンテ “ラ・コルテ・デル・ポッツォ”

    品種:グレーラ100%
    土壌:粘土石灰質
    醸造:除梗後ソフトプレスし、12~15℃の温度で約10~12日間ステンレスタンクで醗酵。密閉式タンク内で約3~4ヵ月間の二次発酵を行う(メトード・シャルマ)。

    ジャスミンやアカシアを思わせる香り。フリッツァンテに比べてガス圧は強く、グラスワインとしても楽しめるスパークリングワイン。”ラ・コルテ・デル・ポッツォ”という名前は、1900年代から彼らの井戸を水汲み場として使っていたこの地域の住人とのつながりを表している。
    ¥2860 (2023)
    ¥3410 (2024)

    Soave – Borgoletto
    ソアーヴェ ボルゴレット

    品種:ガルガーネガ100%
    位置:標高100m
    土壌:石灰質・砂岩質
    醸造:除梗後ソフトプレスし、6~8℃の温度下で、10~15時間ステンレスタンクでコールド・マセレーション。ステンレスタンクで約10日間醗酵した後、5ヵ月間熟成。

    明るい黄色。フローラルかつフルーティなブーケ、塩味のあるノート、酸とボディのバランスの取れたしっかりとした体躯のある味わい。ほろ苦いアーモンドのニュアンスの余韻が残る。アペリティフとして、また魚料理やスープ、チーズとともに。ファゾーリ・ジーノで一番多く生産している、フラッグシップともいえるワイン。