「世界を変えるために私ができること」マイク・リー

サシャ例えばどのようなところですか?

マイクトレイボン・マーティンが殺された頃のものです。(註 2012年フロリダにて、フーディー姿のアフリカ系高校生トレイボン・マーティンがヒスパニック系自警団員のジョージ・ジマーマンが射殺された事件が発生。その後、白人警官による無抵抗な黒人に対する暴力や人種差別の撤廃を訴えるBlack Lives Matter運動につながる)。私は少しずつフーディーを作品に描きました。十分な知識があるとは思えないのであまり政治的ではないようにしていますが、私はずっと第三者でしたので、自分が経験したことを作品に描いたのです。

サシャ現在の政治情勢が作品に何らかの影響を与えていると思いますか?

マイク絶対に。世界を変えるために私ができることはあまりありません。唯一できることは、幸せで希望的なメッセージを届けることです。それはやりたいことですね。

サシャもっと社会的で政治的であったり、明確なメッセージ性のある作品を作ることは考えていますか?

マイク迷っていますが、それが自分の作品のすべてでは思いません。だけど、もしかしたら、そうなるかもしれません。

サシャ現在、作品制作において、デジタルとアナログの違いはどのぐらいですか?

マイクコーヒーショップに行くときはランダムなアイディアを描くためにスケッチブックを持って行きます。実際に絵を描くときは、非常に細かいプロセスになりますが。最初はほとんどフォトショップですね。実際に絵を描く前に、細かい線画を描き、ライティング効果をつけ、イメージが完成していることを確認します。それが一番効率的な方法だと思います。キャンバスやパネルで直接描きながら試したりはしません。パソコンで試行錯誤しています。

サシャなめらかなグラデーションは最初の頃から描いていたのですか? それとも、途中からですか?

マイク仕事を通じて多くのことを学んだように思います。仕事では長編映画を制作していて、主に光を使って特定の気分や時間、感情を捉えて演出しています。ただ、専門はストーリーづくりです。だから作品では、観る人が解釈できるように物語的要素を取り除こうとしています。

サシャ東京は国際的なデビューでしたね。異なる人々のために作品を作るのは違っていましたか? 新しく展示している場に合った作品はできましたか?

マイクはい、アメリカ国外となる初の個展でした。実は日本からオファーを受けたとき、ポーランドに向けた個展の作品制作中で大変驚きました。でも、私は互いに明確に異なる2つの対照的な概念を持ってみたかったのです。日本ではより生き生きとしたイメージにしましたが、それが将来私の作品が向かう方向になることと思います。