自分たちのために機能する公共システム 映画『ニューヨーク公共図書館』
年金や医療などの社会保障が揺らぐ現在、政治や社会は私たちのために機能しているのか。「公共」とは何かを考えさせる本作がヒットしている。
世界中の図書館員の憧れの的であり、ニューヨーク有数の観光スポットであり、世界最大級の<知の殿堂>であるニューヨーク公共図書館。映画は、荘厳なボザール様式の建築やリチャード・ドーキンス博士の講演、エルヴィス・コステロやパティ・スミスのトークライブなど、また、公民協働のこの図書館がいかに予算を確保し、地域住民の生活を支え、デジタル時代に対応しているのか、その内側の、観光客は決して立入れないSTAFF ONLYの舞台裏を見せていく。
監督はアカデミー名誉賞に輝く“生ける伝説”巨匠フレデリック・ワイズマン。その神業といえる編集により、この図書館が世界で最も有名である理由を浮き彫りにし、公共とは何か、民主主義とは何かを伝える。図書館の未来が重要な意味を持つ、必見の傑作ドキュメンタリーだ。
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
© 2017 EX LIBRIS Films LLC – All Rights Reserved
配給:ミモザフィルムズ/ムヴィオラ
2019年5月18日(土)より岩波ホールほか全国順次公開
監督・製作・編集・音響:フレデリック・ワイズマン
2017年/アメリカ/英語/205分/カラー/ビスタ/モノラル
原題:Ex Libris – The New York Public Library
字幕翻訳:武田理子 字幕協力:日本図書館協会国際交流事業委員会
協賛:図書館流通センター 後援:アメリカ大使館 協力:日本図書館協会
配給:ミモザフィルムズ/ムヴィオラ
© 2017 EX LIBRIS Films LLC – All Rights Reserved
http://moviola.jp/nypl/