モンテ・ダッローラ
イタリア / ヴェネト

アレッサンドラはビオディナミにも造詣が深い「考える人」で、夫のカルロは妥協のない実践家である。2人がモンテ・ダッローラの丘に畑を購入した1995年、ブドウ畑はヴァルポリチェッラの歴史的ゾーンにありながら約20年も耕作放棄され、ほぼ藪に近い状態だった。市場では色の濃く強い抽出と果実味のワインが求められており、2人の好むスタイルである、明るい色の新鮮な酸味のスタイルのワインは流行に逆行するスタイルだったが、2人の誠実な手仕事から生まれるワインはイタリア国内外に確実にファンを増やしていった。ヴァルポリチェッラの代名詞とも言えるアマローネについて2人はこのように考える「アマローネは数あるワインの中でも特に技術的な介入があるワインだ。それだけ造り手の考えが大きく影響する。収穫から1年を待たず売り出されるサセーティのようなワインの場合、造り手の介入の割合は、例えば1割といったところだろう。その点アマローネは5割だといえ、まさに人の手が造りだすものだ。」
ヴァルポリチェッラについて
ヴァルポリチェッラのエリア一帯に広がるテラス(段丘)の配置は人為の産物であり、過去2000年におよぶ、人類の絶え間ない営為の所産といえる。「この地上に類を見ない、厳かな赤ワイン」とM・クレイマーが称賛する、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラの産地である。しかし、その中核品種で45~95%の使用必須とするコルヴィーナは、通常は「比較的軽くフルーティな赤ワインを生む」品種。アマローネはブドウを陰干し(=アパッシメント)後に醸造し、重厚・深遠な味わいを生む。このアマローネと、残糖を残した濃厚な甘口のレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラが、栄光の伝統を築く。また、歴史あるリパッソ製法も近年復興。これはアマローネの搾り滓と共にワインを発酵させたもので、濃厚で強壮なワインとなる。陰干し工程を経ないDOCヴァルポリチェッラは、軽やかな味筋で日常の食卓に寄り添う。生産地域はヴェローナの街のすぐ北側、東西約26kmに広がる丘陵地帯が中心。中でもその西端、標高150~500mに至るヴェルポリチェッラ・クラッシコ地区が、「あらゆる意味でイタリアで最も将来性ある産地」とは、J・ロビンソンの見解である。
ヴェネトについて
イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争う。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなる。いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もあったが最近ようやく復活しつつある。また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっている。プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越した(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。
Valpolicella Classico – SASETI
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ サセーティ
品種:コルヴィーナ40%、コルヴィノーネ30%、ロンディネッラ20%、モリナーラ10%
植樹:1950年代~2000年代
位置:標高70~200m、南東向き
土壌:始新世(第三紀)起源の粘土石灰質、石灰質の石ころ
醸造:ステンレスタンクとセメントタンクにて、土着酵母で6~7日間醗酵。ステンレスタンクとセメントタンクで数ヵ月間熟成。
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地域、カステルロットとサン・ピエトロ・イン・カリアーノの小高い丘にある段々畑。Sasetiとはヴァルポリチェッラの方言で、小さな石(Piccolo Sassi)を意味すると同時に、石ころ遊びの呼び名でもある。香豊かで軽やかな味わい。
¥3960 (2024)
¥3850 (2022)
Valpolicella Classico Superiore Camporenzo
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ カンポレンツォ
品種:コルヴィーナ50%、コルヴィノーネ30%、ロンディネッラ20%
植樹:2008年
位置:標高70~100m、南東向き
土壌:始新世(第三紀)起源の粘土石灰質、小石や泥
醸造:備考ステンレスタンクとセメントタンクにて、土着酵母で6~7日間醗酵25HLのオーク樽で約10ヵ月間熟成約12ヵ月間の瓶熟成を経てから、リリース
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地域、サン・ピエトロ・イン・カリアーノの小高い丘にある畑。2010年に友人のロレンツォから買い取った畑(カンポ)のため、『ロレンツォの畑(Campo di Lorenzo)』を略して、カンポレンツォとした。Sasetiよりも、色濃く、熟した果実を感じる。
¥5280 (2021)
Vino Bianco Frizzante – Vino da Sete
ヴィーノ・ビアンコ・フリッツァンテ ヴィーノ・ダ・セーテ
品種:ガルガーネガ80%、マルヴァジーア20%
植樹:1970年代
位置:標高400~500m、南西向き
土壌:石灰質、燧石(=火打石、石英の一種)を含む泥灰岩、氷河に削られた堆積岩。
醸造:収穫後すぐに圧搾、モスト・フィオーレ(最初の圧搾から得られる果汁)を抽出。ステンレスタンクにて、土着酵母で8~10日間醗酵、約5ヵ月間熟成。アパッシメントしたブドウのモストを加えて瓶内で醗酵。
冬の間、外に放置されたステンレスタンクで熟成された後、春に瓶詰めする際、醗酵前のレチョートを瓶内二次発酵用の糖分(と酵母)として加える。標高の高いサン・ジョルジオで栽培されたブドウが原料で、シャープな酸が特徴的。Vino da Sete(喉が渇いたときのワイン(日)=Vin de Soif(仏))の名の通り、フレッシュなハーブ感と果実味で飲み心地が良い。
¥4840 (2024)
Valpolicella Classico Superiore – Camporenzo
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ カンポレンツォ
品種:コルヴィーナ50%、コルヴィノーネ30%、ロンディネッラ20%
植樹:2008年
位置:標高70~100m、南東向き
土壌:始新世(第三紀)起源の粘土石灰質、小石や泥
醸造:ステンレスタンクとセメントタンクにて、土着酵母で6~7日間醗酵。25HLのオーク樽で約10ヵ月間熟成。約12ヵ月間の瓶熟成を経てから、リリース。
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地域、サン・ピエトロ・イン・カリアーノの小高い丘にある畑。2010年に友人のロレンツォから買い取った畑(カンポ)のため、『ロレンツォの畑(Campo di Lorenzo)』を略して、カンポレンツォとした。Sasetiよりも、色濃く、熟した果実を感じる。
¥5280 (2024)
¥5060 (2020)
Amarone della Valpolicella Classico – Stropa 2015
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ ストローパ
品種:コルヴィーナ50%、コルヴィノーネ20%、ロンディネッラ20%、モリナーラ/クロアティーナ/ディンダレッラ10%
樹齢:1950年代~2000年代
位置:標高150~200m、南東向き
土壌:始新世(第三紀)起源の粘土石灰質醸造
収穫後、手作業で質の高いブドウを選別し、木製トレイで3ヵ月間アパッシメント(陰干し)する除梗し、開放木桶で約30日間のマセレーション醗酵、その間ピジャージュを行う25HLのオーク樽で48ヵ月間の熟成約36ヵ月間の瓶熟成を経てから、リリース
ヴァルポリチェッラ・クラッシコ地域、サン・ピエトロ・イン・カリアーノのカステルロットの小高い丘にある畑。冬の間にこの丘を吹き下ろす強風にも耐えうる、強くしなやかな柳の若枝(ストローパ)でブドウの蔓を結ぶ伝統的方法を用いて栽培しており、その象徴としてボトルの瓶口部分にも柳を結んでいる。
¥20,020 (2015)








