Marco Petterino
マルコ・ペッテリーノ
イタリア / ピエモンテ

マルコとジャンカルロの兄弟が2.5haの畑から至上のネッビオーロ酒を造り出す。齢80を超えなお生み出されるワインは、香り高くエレガントで味覚的においしいこと以上に、これからの時代にはこういうワインが造られることはもうないのだろうと、少し寂しく思わせるような古き良きイタリアワインの美しさを備えている。樽熟成後もステンレスタンクに移し更に数年熟成させてから瓶詰をしており、少量生産で時間をかけることのみが出せる味わい。大樽熟成の間、定期的に樽の移し替えを行い、味わいを洗練させ、通常リゼルヴァを名乗るには47ヶ月の瓶詰前の熟成が要求されるが、マルコ・ペッテリーノでは熟成期間が60ヶ月、72ヶ月以上になることもある。
アルト・ピエモンテについて
ネッビオーロを主体とする上質な赤ワインの産地として名高いアルト・ピエモンテはピエモンテ州北部の生産エリアで、2億8千年前に大噴火を起こしたとされる火山とアルプス山脈を形成した造山運動により、土壌には火山岩や火成岩を多く含む。アルプスのモンテ・ローザ(最高地点4634m)を源流とするセージア川上流域のDOCGガッティナーラ、DOCGゲンメでは多くのイタリアのワイン生産地と同様に、ローマ時代以前からブドウが栽培されてきた。モンテ・ローザからの冷風が吹き下ろすため、昼夜の寒暖差は大きくまた、イタリアでも随一の降雨量の多さでも知られる。ランゲからは100kmほど北の生産地域でその分平均気温も低く、上記の気候条件により気候変動による気温の上昇や降雨量の減少などの影響も穏やかなことからも、関心の高まっているワイン生産エリア。ちなみにミラノ・マルペンサ空港からは車で一時間たらずの距離である 。
ピエモンテについて
イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。
Gattinara Riserva 2016
ガッティナーラ・リゼルヴァ
品種:ネッビオーロ100%
位置:標高300~400m、南西向き
土壌:花崗岩、石英、典型的な赤味を帯びた色調の鉄鉱物を豊富に含む火山性土壌
醸造:ステンレスタンクで15日間発酵、毎日ルモンタージュを行う大樽(20~25年の古樽)で36ヵ月間以上熟成ステンレスタンクに移し数年間休ませたのち瓶詰め。
ガッティナーラのうち、ペルモローネ、カステッレ、グアルディエの3つの南西向きのクリュに畑をもつ。この地域ではネッビオーロのことをスパンナと呼ぶ。大樽熟成の間、定期的に樽の移し替えを行い、味わいを洗練させていく。
¥7810
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