Maxime-François Laurent
マキシム=フランソワ・ローラン
フランス / ローヌ

ドメーヌ・グラムノンの元当主、ミシェル=オーベリーの子息マキシム=フランソワがドメーヌで働く傍ら始めたネゴシアン。5年間、ボーヌの醸造学校やワイナリーでの研修を重ねたのちに実家のワイナリーへと戻った。ドメーヌのある村周辺の契約畑から、ブドウ農家に栽培の要望を伝え、2012年にはバイオロジック栽培認証も取得。醸造はドメーヌ・グラムノンのセラーでドメーヌの信念に則り行っている。粘土石灰質のテロワールを素直に映したIl fait soifをはじめとするワインたちは、ドメーヌものより抽出を抑え、心地よくフルーティー。軽快さを重視し、収穫の翌年のリリース時にフレッシュさを楽しんでもらえるように仕上げられている。
ローヌ南部について
14世紀にローマ教皇庁があったアヴィニョン周辺に広がる広大な産地。非常にコクがありスパイシーなシャトーヌフ・デュ・パープが、このエリアの象徴的存在。シャトーヌフは13種の品種のブレンドが認可されるが、その土台はグルナッシュ。緻密でパワフルなジゴンダス、スパイシーなヴァケラスもローヌ南部に属する。AOCコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュは、この地域の広域AOCコート・デュ・ローヌに対し「明らかに格上のAOCであり、その一部はフランスワイン最良の買得品」とジャンシス・ロビンソンは明言する。ロゼで知られるタヴェルとリラックも、ローヌ南部の一部。 ローヌ地方の最南西端で、西はラングドックに隣接するコスティエール・ド・ニームは海に近く幾分穏やかな気候とミストラルの風がブドウの健全な生育を助けるとされる。その中心都市、ニームは古代ローマ遺跡の宝庫としても高名であり、また、ジーンズに使われるデニム(de Nimes)の語源になった街でもある。
ローヌについて
リヨンのわずか35km南の街ヴィエンヌからアヴィニョンまで、南北約200kmにわたるローヌ河両岸に開く南仏の産地。エルミタージュ、コルナスなどを生む北部と、シャトーヌフ・デュ・パプ、ジゴンダスなどを生む南部に分かれる。生産量の面では、ローヌ河沿いの狭い谷の急斜面に畑が続く北部は、比較的なだらかな丘陵が続く南部に対し、わずか1/10ほどである。最もベーシックなAOCであるコート・デュ・ローヌは、北部では50村、南部では113村がその名を許される。のべ4万haの畑から生まれるそのワインの生産量はボジョレの約3倍で、ボルドーの全生産量に次ぐ。そのうち白、及びロゼは、わずか4%以下にとどまる。赤ワインの主要品種はグルナッシュで、赤の総栽培の約40%を占める。この地にブドウ栽培をもたらしたのは、紀元前4世紀頃にマルセイユの港を築いた古代ギリシャ人。その後、紀元前125年ごろ入植したローマ人が、ワイン生産を飛躍的に発展させたと言われる。

Côtes du Rhône – Pantomine
コート・デュ・ローヌ パントミンヌ
品種:グルナッシュ・ブラン、ブールブラン
植樹:1990年頃
土壌:粘土石灰質、砂質
醸造:ステンレスタンクで発酵。ステンレスタンクで6ヵ月間熟成。
ローヌの土着白品種2種を使用し、酸の高さを重視し早めに収穫。ステンレスタンクで醸造・熟成しかなり軽快に仕上げた白ワイン。
¥4620
Côtes du Rhône – Il fait soif
コート・デュ・ローヌ イル・フェ・ソワフ
品種:グルナッシュ主体、サンソー、シラー
植樹:1983年~1998年
位置:標高250~300m、南向き
土壌:粘土石灰質
醸造:ステンレスタンクで発酵15日間のマセレーション。セメントタンクで6ヵ月間熟成。
マキシム=フランソワ・ローランのワインは若いうちに楽しめる軽快さがコンセプト。その代名詞ともいえる、Il fait soifはマキシムが当主を務めるドメーヌ・グラムノンよりも、抽出を抑えた赤ワインで、リリースしてすぐ、フレッシュさを感じられるうちに楽しんでください。
¥4180
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