ヌース(コーペラティーヴァ・ヴィーノ・ヌォーヴォ)
イタリア / シチリア

ワイナリー名のヌースとは、新プラトン主義で、神が初めて降臨した時に発した神聖な理性を指す。アレッサンドロ・フィリッピは、ソアヴェで長い歴史を持つワイナリーの出身。量子物理学からヒントを得たという独自の理論を元に、イタリア各地でコンサルタントとして活躍する。フィリッピがシチリア島西端部、トラパニ郊外で醸造責任者を務める協同組合がNoûs(ヌース)である。組合の構成農家はわずか4名で、アレッサンドロの指導の元、ビオロジック栽培へと転換した。アレッサンドロはかつて、同エリアの古樹を守るために立ち上げた協同組合“カンティーナ・エリチーナ”を率いていたが、400名もの栽培農家の意見が整わず、現在この組合は解散した。しかし栽培農家には100年を越えるネーロ・ダーヴォラやカタラットの古木を持つ農家も多くいた。現在はアレッサンドロの意見に理解を示してくれた4名の栽培家との協同組合だが、今でもその他の栽培家たちの復帰の説得は続けている。
シチリアについて
東西約300km(トリノ~フィレンツェ間とほぼ同距離)、南北約180kmに渡って広がる地中海最大の島。最南端はチュニジアの首都チュニスより緯度が南となり多くの地域は非常に乾燥する。東部に標高3,329mの活火山エトナ山、中南部に真っ白な石灰岩が海岸に露出するカルタニセッタ、赤い酸化鉄を含んだ土壌が散在するラグーザなど極めて多彩なテロワールを持つ。かつてはヨーロッパ最大のバルクワイン供給地の一つだったが、1990年代後半以降は品質志向のワイナリーが出現、2000年以降はいわゆる国際的スタイルからの脱却も少しづづ進んでいる。またこの島は固有品種の宝庫とも言われ、黒ブドウでは重厚なネロ・ダーヴォラ、繊細でフローラル、かつ高い酸のネレッロ・マスカレーゼ、フラッパートほか。白ブドウではグリッロ、カッリカンテ、カタラットなどに世界から特に注目が集まっている。現在はイタリア内外の有名生産者が、シチリアはエトナの山麗に畑を求めるブームが活火山のように燃えさかっている最中である。
IGP Terre Siciliane – Catarratto
テッレ・シチリアーネ カタラット
品種:カタラット
植樹:1980年代
位置:標高200m
土壌:砂岩沖積土
醸造:ステンレスタンクで醗酵。ステンレスタンクで澱とともに4ヵ月間熟成、瓶詰め後2ヵ月間熟成
やさしく圧搾して得たフリーランジュースを使用。色は青みを帯びたブライトイエロー、ノーズはフレッシュ、フローラル。味わいはドライでフレッシュ、繊細なハーブのニュアンスを感じる。
¥3630 (2024)
Sicilia – Nero d’Avola
シチリア ネーロ・ダーヴォラ
品種:ネーロ・ダーヴォラ
植樹:1999年
位置:標高200m、南南西向き
土壌:石灰粘土質土壌
醸造:21日間マセレーション。ステンレスタンクで25日間醗酵。ステンレスタンクで14ヵ月間熟成
暑い地域の品種らしい、複雑なハーブの香りと、口の中いっぱいに広がる果実味。アルコール度数も高いが、きっちりと酸味を残した造りなので、飲み飽きることが無い。
¥4070 (2024)
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