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  • Hervé Villemade

    Hervé Villemade

    エルヴェ・ヴィルマード

    フランス / ロワール

    手頃な価格帯のワインの域を大きく超える、清澄な果実味と生命感あるワインで、フランスで熱心なファンを持つエルヴェ・ヴィルマード(旧ドメーヌ・ドゥ・ムーラン。2015年に社名変更)。シュヴェルニーにあるドメーヌの歴史は、エルヴェの祖父が創業した1939年に遡る。エルヴェはティエリ-・ピュズラとの親交からヴァン・ナチュールに傾倒し、1999年ビオロジック開始、2002年にエコセールの認証を取得した。現在自社畑22ha,契約畑13ha。セラーでも、伝統的器材に潤沢に投資し、発酵は台形木製タンク(高価)も多数使用。熟成にも15hlの木樽や、台形木製タンクを多く用いる。2014年以降は、ジョージア産アンフォラでの発酵・熟成も試みなど、意欲的。亜硫酸塩の添加は醸造時ゼロ、瓶詰め時のみ10mg/Lにとどめる。ジューシーで格調高い酸が心地よいシュヴェルニー・ルージュは、ピノ・ノワール主体。ロワールの稀少土着品種ムニュ・ピノにも注力し、その持ち味であるくっきりとした鉱物感も見事に表現する。

    ロワール河上流地区について

    「フランスで多分、最も見分けやすい爽やかな白ワイン。ソーヴィニヨン・ブランは世界で最も素晴らしく、最も洗練されたワインを生み出すことができる」とジャンシス・ロビンソンが語るサンセールとプイイ・フュメが、この地域の代表格。ともに石灰粘土の丘陵と、ほぼ大陸性気候の中で育ち、一部のクリュには火打ち石が豊富に含まれ、シャブリと同じ中生代ジュラ紀キンメリジアン階の粘土石灰岩が現れる地域もある。プイイ・フュメは全て白、サンセールは生産の8割以上が白。ロワール河上流地区では最も河下で、トゥーレーヌに隣接するシュヴェルニーは,1993年にAOC認定された比較的新しいアペラシオン。ロワール河の砂土、粘土、小石が主な土壌で、赤白ともブレンドが必須。白はソーヴィニヨン・ブラン60~85%。赤はガメ40~60%、カベルネ・フラン、コは15%以内。ピノ・ノワールもブレンドに多用される。AOCクール・シュヴェルニーは白のみで、ロモランタン100%が義務づけられる。

    ロワールについて

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    VdF – Bulle 2020
    ビュル

    品種:シュナン・ブラン、シャルドネ、ムニュピノ
    植樹:1980年代
    位置:標高75~115m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:ブドウを直接プレスして、醗酵が完全に終わる前に瓶詰め。6~12ヵ月間おいた後にデゴルジュマ
    ン。

    2016年にビオロジック認証取得。ドザージュはしないが、ほんのり甘味を残した味わいに仕上げるのが、エルヴェの腕の見せ所。メトード・アンセストラル。
    ¥4400

    VdF – Bulle Rosé 2023
    ビュル・ロゼ


    品種:ピノ・ドニス
    土壌:シレックス混じりの粘土質 
    醸造:醗酵が完全に終わる前に瓶詰め。6ヵ月間おいた後にデゴルジュマン

    ロワール (ヴァンドモワ Vendômois)からの買いブドウ。ビオロジック栽培の畑。
    ¥4620

    VdF – Sauvignon 2023
    ソーヴィニョン

    品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
    植樹:1986年平均
    位置:標高75~115m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:グラスファイバータンクもしくはステンレスタンクで醗酵。樹脂製タンク及び琺瑯タンクで4~5ヵ
    月間熟成。

    りんごやカリンを思わせる香り。果実味たっぷりだが、ソーヴィニョン・ブランの品種由来のほんのりとした苦みが、後味をしめる。
    ¥3630

    VdF – Gamay 2022
    ガメ


    品種:ガメ100% 
    醸造:円錐台の木製樽で4ヵ月間熟成

    ロワール(ヴァレ・デュ・シェール Vallée du Cher)からの買いブドウ。自社畑のワインと同じように、フィルターなし、自然酵母、醸造中の亜硫酸無添加、無濾過で造られる。エルヴェ・ヴィルマードらしい、軽快な飲みごこち。
    ¥3630

    VdF – Côt 2020


    品種:コ100%
    醸造:円錐台の木製樽で9ヵ月間熟成。ロワール(ヴァレ・デュ・シェール Vallée du Cher)からの買いブドウ。自社畑のワインと同じように、フィルター、自然酵母、醸造中の亜硫酸無添加、無濾過で造られる。

    ロワール(ヴァレ・デュ・シェール Vallée du Cher)からの買いブドウ。自社畑のワインと同じように、フィルター、自然酵母、醸造中の亜硫酸無添加、無濾過で造られる。エルヴェ・ヴィルマードらしい、軽快な飲みごこち。ガメより少し長く、樽熟成が長い。エルヴェ・ヴィルマードらしい、軽快な飲みごこち。ガメより少し長く、樽熟成が長い。
    ¥3520

    VdF – Pinot Noir 2022
    ピノ・ノワール


    品種:ピノ・ノワール100%
    醸造:円錐台の木製樽で6ヵ月間熟成

    ロワール(ヴァレ・デュ・シェール Vallée du Cher)からの買いブドウ。自社畑のワインと同じように、フィルターなし、自然酵母、醸造中の亜硫酸無添加、無濾過で造られる。
    ¥4290

    Cheverny Rouge – Domaine
    シュヴェルニ・ルージュ ドメーヌ

    品種:ピノ・ノワール60%、ガメ40%
    植樹:1980年年代以降
    位置:標高75~115m、平地
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:全房醗酵で2週間マセレーション。木製タンク、コンクリートタンク、
    228L樽で6ヵ月間熟成。

    軽やかさと、しっかりと熟した果実味の共存するワイン。ピノ・ノワールがシルキーなタンニンとリコリスのような香りを、ガメがフレッシュな後味を与える。気軽なワインバーだけでなく、レストランなど、様々な場面で楽しめるワイン。
    ¥4400 (2024)
    ¥3630 (2022)

    Cheverny Blanc – Domaine 2022
    シュヴェルニ・ブラン ドメーヌ

    品種:ソーヴィニョン・ブラン主体、シャルドネ
    植樹:1990年代以降
    位置:標高75~115m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:グラスファイバータンクもしくはステンレスタンクで醗酵。樽熟成。

    シレックスを多く含む土壌で、ソーヴィニョン・ブランの果実味と香り、シャルドネの垂直的な鉱物感が特徴。
    ¥3630

    VdF Rouge – Cuvée BOVIN Rouge 2022
    キュヴェ・ボヴァン・ルージュ

    品種:ガメ
    植樹:1975年~1994年
    位置:標高75~115m、平地
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:コンクリートタンクで約2週間全房マセレーション。木製タンクで熟成。

    可愛い牛(=Bovin:フランス語)のデザイン。1L瓶で、早詰め、早飲みがコンセプト、プリムールのような気軽なワイン。昔のリットル売りしていた頃の文化に因んでボトルも1L瓶かつリサイクル。そのため瓶それぞれの色が違う。
    ¥3520

    Cheverny Blanc – Montcrochet 2021
    シュヴェルニ・ブラン モンクロシェ

    品種:ソーヴィニョン・ブラン35%、ソーヴィニョン・ロゼ35%、シャルドネ20%、ムニュ・ピノ10%
    位置:標高75~115m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:グラスファイバータンクもしくはステンレスタンクで醗酵。アンフォラと木樽で熟成。

    Montcrochetはセラーから5km程離れた、複数の品種の植わる区画。ソーヴィニョン系の香りや、果実味よりも酸味とミネラルを基調とした味すじ。瓶詰め前の熟成期間も長いので落ち着いている。

    ソーヴィニョン・ブランらしい華やかでアロマティックなニュアンスの中に、白胡椒のようなスパイシーな風味、ミネラリティ―ある酸が調和している。

    多様な面があるが、味わいは明るく軽やか。
    ¥4620

    Temps Present 2023
    タン・プレザン

    品種:ムニュ・ピノ100%
    植樹:1975年、2010年
    位置:標高100~150m
    土壌:砂を含む粘土石灰質
    醸造:琺瑯タンクで醗酵。琺瑯タンクでシュールリー熟成。翌年春に瓶詰め(ティラージュ)。1年後にデゴルジュマン。

    2023年に跡継ぎのいなくなった友人からムニュ・ピノの畑を買った。長い間バイロジック栽培で行われてきたため、畑の状態も特別良かったので購入に踏み切った。表土の石が少なく涼しい土壌で、23VTには際立って美しい酸の果汁が取れたので、一時醗酵後の試飲の結果、メトード・トラディショネルを造ることに決めた。キュヴェ名(”Temps Présent”=”今この瞬間”)とラベルは写真家に依頼。長時間露光で撮影した水平線がモチーフ。

    「澄明」という言葉が頭に浮かぶような澄み渡った味わい。辛口ですっきりとしているので暑い季節にも飲みやすい。
    ¥4840

  • Vincent Gaudry

    Vincent Gaudry

    ヴァンサン・ゴードリー

    フランス / ロワール

    ビオディナミ農法を生んだ思想家、ルドルフ・シュタイナーに捧げるキュヴェ「レスプリ・ド・ルドルフ」でも知られる、サンセールの生産者。ドメーヌの歴史は5代・200年にわたり、現在も使用する石造りのカーヴも2世紀前に造られたもの。ビオロジックへの転換は1993年から少しづつ開始し、2002年にエコセールのビオロジック認証、2006年デメターのビオディナミ認証を取得した。ビオロジックへの転機は、1995年のある日の化学薬剤散布後、ヴァンサン自身が急性防除剤中毒で3日間、死の淵を彷徨った経験が大きなきっかけとなった(同じ経験を持つヴィニュロンは他国にも少なくない)。また「ブドウ果汁は鎖のようなもの」と考え、醸造時はポンプの使用、清澄、濾過を一切行わない。樹齢40年を越える古木ピノ・ノワールの赤や、亜硫酸無添加キュヴェも生産。白はいずれもソーヴィ二ヨン・ブランらしい清明な香り、格調高い酸とミネラルを持つ、輪郭のはっきりしたワインである。

    ロワール河上流地区

    「フランスで多分、最も見分けやすい爽やかな白ワイン。ソーヴィニヨン・ブランは世界で最も素晴らしく、最も洗練されたワインを生み出すことができる」とジャンシス・ロビンソンが語るサンセールとプイイ・フュメが、この地域の代表格。ともに石灰粘土の丘陵と、ほぼ大陸性気候の中で育ち、一部のクリュには火打ち石が豊富に含まれ、シャブリと同じ中生代ジュラ紀キンメリジアン階の粘土石灰岩が現れる地域もある。プイイ・フュメは全て白、サンセールは生産の8割以上が白。ロワール河上流地区では最も河下で、トゥーレーヌに隣接するシュヴェルニーは,1993年にAOC認定された比較的新しいアペラシオン。ロワール河の砂土、粘土、小石が主な土壌で、赤白ともブレンドが必須。白はソーヴィニヨン・ブラン60~85%。赤はガメ40~60%、カベルネ・フラン、コは15%以内。ピノ・ノワールもブレンドに多用される。AOCクール・シュヴェルニーは白のみで、ロモランタン100%が義務づけられる。

    ロワール

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    Sancerre Blanc-Le Tournebride サンセール・ブラン ル・トゥルヌブリッド 2023

    品種:ソーヴィニョン・ブラン
    位置:標高240~280m 南・南東向き
    土壌:砂利、粘土、石灰、シレックス
    醸造:木樽・ステンレスタンクで10~15ヵ月間熟成
    畑からワインカーヴへ続く道にある大きな’tournant’(=曲がり角)を、かつて馬の’brides’(=手綱)を引きながら歩いていたことに由来。
    ¥6,380

  • Thomas Puéchavy

    Thomas Puéchavy

    トマ・ピュエシャヴィ

    フランス / ロワール

    ワインを造り始める2019年までは、トマは長らく音楽に情熱を注いで来た。2003年~2016年まで、「Moriarty」というバンド名で活動(ハーモニカ担当)。フランス各地でのコンサートの際には、しばしばワインの産地を訪れ、時にはワインの造り手の元に滞在し、コンサートツアーのオフ・シーズンには、ワイナリーでの仕事を手伝ったりもしていた。バンドが活動休止にあたり、ロワールはアンボワーズの醸造学校に入学。パリ出身のトマだが、子供の頃から家族でロワール渓谷(ソローニュ)を訪れており、食卓にはよくロワールワインが並んでいたこともあり、トマもロワール川流域のワインに親しみがあった。
    ヴーヴレ地区にシュナン・ブランの畑を3ha購入し、畑の植え替え、栽培方法の改良を行いつつ、ワイン造りがスタートした。見事なのはセラーで、石切り場でもあった洞窟がそのままセラーとなっており、温度・湿度ともに理想的な環境。住居も併設されており、2人の子供たちにもワイン造りをしているところを見せたいと考えていたため、住居とセラーが一緒になっていることは、トマにとっては必須条件だった。醸造では瓶詰時の亜硫酸添加あり。濾過をしないので、細かな澱が瓶底に沈んではいるが、味わいにはくっきりとした輪郭と透明感があるのがトマのスタイル。エチケットのデザインは、音楽活動時代からコラボレーションをしている、写真家の友人クレモン・ドゥーヴによる作品。

    VdF – Pétillant – Les Turbulents 2021
    ペティヤン レ・チュルブラン

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:1990年代
    位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。残糖が20g/Lになったところで瓶詰め。18ヵ月間瓶内熟成

    フランス語でTurbulentとは騒がしいものといった意味。このワインがペティヤン・ナチュレルであるということから、ここでいうLes Turblentsはワインが活気に満ちているという性質を表している。
    ¥6050

    VdF – Les Vrilles 2022
    レ・ヴリーユ

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:2000年代
    位置:南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。グラスファイバーもしくはステンレスタンクで14ヵ月間熟成、容量が許せば木製樽も使う。

    ヴリーユとはブドウの巻ツルのことで、エチケットもそれがモチーフになっている。樹齢の若いブドウ樹を木製樽を使わず醸造。が、ただ気軽かといえばそうではない、果実の成熟をしっかりと感じる。
    ¥4840

    VdF – Le Rayon Blanc 2021
    ル・レイヨン・ブラン

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:1990年代
    位置:南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:木製の樽で醗酵。木製の樽で14ヵ月間熟成。

    キュヴェ名はLayonではなくRayon。光の筋を意味する。比較的古い樹からのブドウを、樽醗酵・熟成させたトマのスタンダードキュヴェ。まっすぐな印象の酸、厚みのある果実味、スマートな骨格を備える。
    ¥6050

    VdF – Les Doyennes 2020
    レ・ドワイエンヌ

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:1935~1955年
    位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。400Lの木製樽で24ヵ月間、ステンレスのタンクで6ヵ月間熟成。

    レ・ドワイエンヌは樹齢60-80年のドメーヌで最も古い畑。フランス語でDoyenは最も古いという意味。
    ¥6600

    VdF – Chenin demi sec 2020
    シュナン・ドゥミ・セック

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:1955、2005年
    位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:発酵初期はステンレスタンクにて、発酵がうまく始まったところで400Lの木製樽に移し発酵を進める木製樽で24ヵ月間、ステンレスタンクで6ヵ月間熟成。

    1リットル当たり25グラムの残糖を残して仕上げたキュヴェ。
    ¥7040

  • Les Cailloux du Paradis

    Les Cailloux du Paradis

    レ・カイユ・デュ・パラディ

    フランス / ロワール

    「奇跡のワイン」とも呼ばれ、フランスに熱狂的な信奉者を持つ、クロード・クルトワ夫妻のワイン。1995年のファースト・ヴィンテッジ以来、極端なまでの低収穫と、極々一部の例外を除いて醸造・瓶詰めとも亜硫酸塩無添加が生み出すワインは、ショーヴェ、オヴェルノワらに続く純正ヴァン・ナチュールの偉大な始祖作として、世界のワイン生産者に影響を与えた。クロードの信念は「畑の環境の調和が完全ならば、収穫期が雨でも腐敗果の心配なく、素晴らしいワインができる。私は醸造家であるよりも、農夫であり続ける」。その一環として、畑では樹の添え木も、効率的な鉄やコンクリートではなく、周辺の森から自分で切り出したアカシアの木を使う。醸造は年により30ヶ月ものマセレーションも行う。熟成には30~50年ものの木樽も併用。代表作のラシーヌ・ルージュは一口飲めば、そのあまりの口当たりの優しさと神妙なテクスチャーで、鬼気迫る魔性のワイン。現在、自社畑面積6.1ha,平均年産24,000本で、クロード夫妻の三男、エティエンヌがラシーヌ・ルージュ以外を担当。

    ロワール

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    VdF – Quartz クォーツ

    品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
    植樹:1999年
    位置:標高110m、南西向き
    土壌:シレックス
    醸造:木樽で醗酵。木樽とタンクで18ヵ月間熟成
    クォーツの名の通り、鉱物感を強く感じるキュヴェ。以前はソーヴィニョン・ブランで、本キュヴェと、プリューム・ダンジュを造っていたが、2018年以降はブレンドしている。いわゆるソーヴィニョン・ブランの香りは控えめで、透き通った酸が特徴。

    VdF – Racines Blanc ラシーヌ・ブラン

    品種:ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、ロモランタン、ムニュ・ピノなど
    植樹:2000年代
    位置:標高110m、南東向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:木樽で醗酵。木樽で30ヵ月間熟成。
    クロードの代表作、ラシーヌ・ルージュの白品種バージョン。年々、ブレンドする品種の数は増えており、15種類を超える品種が入っている。

    VdF – Romorantin ロモランタン

    品種:ロモランタン100%
    植樹:1999年
    位置:標高110m、西向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:木樽で醗酵。木樽で30ヵ月間熟成。
    マセレーションはせずに、しっかりと熟したロモランタンを、樽で2年半熟成させる。味わいやテクスチャーは濃密で、時には蜂蜜のような香りもすることも。

    VdF – Evidence エヴィダンス

    品種:ムニュ・ピノ100%
    位置:標高110m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:2009年までは樽熟成10年間、2010年以降は樽熟成9年間、瓶熟成1年間。
    遅摘みのムニュ・ピノで、ボトリティスも多く含まれる。しかし甘口ワインではなく、(残糖は少しあるものの)ドライに仕上げ、更に酸化熟成(補酒をほとんどしない)により複雑な香りをまとう。

    VdF – Racines Rouge ラシーヌ・ルージュ

    品種:ガメ、カベルネ・フラン、コ、ピノ・ノワールなど
    植樹:ガメ1969年、カベルネ・フラン1969年、 コ1999年、ピノ・ノワール1998年ほか
    位置:標高110m、南東向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:バリックで30ヵ月間熟成。
    フランスでは強烈な信奉者から支持される。一口飲めば、そのあたりの優しさに2杯、3杯とすすんでしまう。1995年から造り出し、2015VTは20周年となる、クロード・クルトワの代表作。文献を調べ、ロワールでは現在は植えられることのなくなった品種を、20種以上アッサンブラージュしている。

    VdF – Cuvée des Etourneaux キュヴェ・デ・ゼトゥルノー

    品種:ガメ100%
    植樹:1974年
    位置:標高110m、南西向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:熟成期間は5日間~30ヵ月間と時と場合により激しく異なる。木樽で40ヵ月間の熟成。
    エトゥルノーは、和名でムクドリという小さな鳥。収穫の時、ムクドリが目の前でブドウを食べに来ていた。樹齢40年の古木のガメから造られる赤ワイン。チャーミングななかにも力強さを秘めた、広がりのある味わい。時間とともにどんどん香りが開いていく。早く飲むのではなく、熟成させた方が良いタイプのガメ。

    VdF – L’Icaunais リコネ

    品種:ガスコン100%
    植樹:1998年
    位置:標高130m、西向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:バリックで30ヵ月間熟成
    多くの品種を栽培しているクルトワ家。その中でも特に可能性を見出した品種ガスコン。早いうちから、三男のエティエンヌは特にガスコンを気に入り、リコネの2012年の出来を味わって、クロードは、エティエンヌは大丈夫だと思ったそうだ。

    VdF – Cuvée Raymond キュヴェ・レイモン

    品種:複数品種のアッサンブラージュ
    位置:標高110m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:木樽で熟成。
    2021年は収量減のためクロードは3樽分しか収穫ができなかった。そのためすべての品種をアッサンブラージュしてキュヴェ・レイモンを瓶詰めした。キュヴェ名はクロードの父親(レイモン)の名前にちなんでつけられた。このエチケットは少なくとも70年以上前には存在しており、レイモンがブルゴーニュでワインを造っていた時代に用いていたもの。

    VdF – Camille カミーユ

    品種:ロモランタン100%
    位置:標高110m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:2週間のマセレーションの後木樽で醗酵。木樽で40ヵ月間熟成。
    2015年に誕生したエティエンヌの息子カミーユの名にちなみ名付けられたキュヴェ。果皮の成分の抽出は多く、色は濃い黄色~オレンジ色。酸とタンニンの骨格がある。

  • Le Clos du Tue-Boeuf

    Le Clos du Tue-Boeuf

    ル・クロ・デュ・チュ=ブッフ

    フランス / ロワール

    今を遡ること20年以上前、1996年にビオロジック栽培と、醸造時亜硫酸塩無添加を開始し、今や堂々ヴァン・ナチュールの重鎮と畏敬される生産者。ドメーヌを運営するのはティエリーとジャン=マリのピュズラ兄弟。その家系は15世紀からモンティの地に続き、クロ・デュ・チュ=ブッフを所有。このクリュは、16世紀には国王フランソワⅠ世と王女クロードが、特に入念に管理したという記録が残る、由緒ある畑である。畑には施肥も数年に一度にとどめ、40hl/haを上限とする低収穫を徹底。彼らのワインは、若いうちから気取らず近づきやすいが、熟成を経て次々に現れる味わいは、“驚異のピュズラ・ワールド”との讃辞を浴びる。2010年以降のヴィンテージではさらに心機一転し、しっかりとした格調と気品、みずみずしさと緊張感を、ドメーヌものだけでなくネゴシアン・ワインにさえ表現してきた。2014年にはそのネゴシアンを09年よりともに運営してきた、ピエール・オリヴィエ・ボノムに譲った。
    この頃からイタリア、スペイン、ジョージアの友人の造り手たちのワインを、フランスへと輸入することも始めた。2019年には兄のジャン=マリが引退し、ティエリーの二人の娘がワイナリーの運営に参画している。

    トゥーレーヌ

    「ロワール全体の中で最上の赤ワインを生む」と、ジャンシス・ロビンソンが言い切る地域シノン、ブルグイユ、サン・ニコラ・ド・ブルグイユ、軽やかながら驚異的な長命さで知られる白のヴーヴレなどの重要AOCが含まれる地域。シノンのカベルネ・フランは「その品質はばかばかしいほど過小評価されている。100年ほど前、シノンのワインはマルゴーと同じように高評価を受けていた。現在は、力強さや構成力はともかく、魅力という点では驚くほどマルゴーと近似している」とさえ、ジャンシスは述べている。ヴーヴレは、辛口、中辛口、半辛口、甘口、発泡性の5つのタイプに分かれる。トゥール市を中心に、東西5,000haに迫る広大なAOCであるトゥーレーヌは、粘土石灰岩、粘土燧石(すいせき)、ファルン(中新世の化石と砂)、粘土などがモザイクを成す多彩な土壌を持つ。この地方は16世紀のラブレー、19世紀の文豪バルザックや、近代哲学の父、ルネ・デカルトの生誕地としても知られる。

    ロワール

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    Vin Nouveau du Tue-Boeuf Blanc
    ヴァン・ヌーヴォー・デュ・チュ=ブッフ ブラン

    品種:ソーヴィニョン・ブラン主体、シャルドネ ※VTによる
    醸造:ステンレスタンク醗酵。ステンレスタンクで1ヵ月ほど落ち着かせる。10~11月に瓶詰め。
    備考:ゾエ・ピュズラ「白も赤もロワール・エ・シェールの友人や、チュ=ブッフのスタッフが栽培しているブドウです。白に入っているシャルドネはほんの少しだから味わいに感じられるほどではないよ。」
    ¥3,520 (2024)

    VdF – Rouge
    ルージュ

    品種:コ、ピノ・ドニス、ガメ
    植樹:1986年~2011年
    位置:標高100m
    土壌:色々な土壌の混在
    醸造:18日間のマセレーション。円錐型木製タンクで8ヵ月間の熟成。

    VTにより、セパージュの構成・比率は異なる。
    ¥3850 (2024)
    ¥3520 (2023)

    VdF – Blanc 
    ブラン

    品種:ソーヴィニョン・ブラン主体
    標高:100m
    土壌:色々な土壌の混在
    醸造 琺瑯タンクで45日間アルコール発酵。琺瑯タンクで6ヵ月間の熟成。

    2018VTより、名称をル・プティ・ブラン・デュ・チュ=ブッフからブランへと変更。ロワール周辺の買いブドウ(ソーヴィニョン・ブラン主体)のブレンドによる、気軽な白ワイン。
    ¥3300 (2023)
    ¥3630 (2024)

    VdF – Rosé 2023
    ロゼ

    品種:ガメ主体
    醸造:ステンレスタンクで7ヵ月間発酵。琺瑯タンクで8ヵ月間の熟成。

    ガメを主体に、ピノ・ノワールやコ、ピノ・ドニスの買いブドウによるロゼ。明るい果実感と、酸の、シンプルで軽快なロゼワイン。
    ¥3300

    VdF – Le Buisson Pouilleux 2022
    ル・ビュイッソン・プイユ

    品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
    植樹:半分が1950年、もう半分が1994年~2011年
    位置:標高150m
    土壌:砂礫質
    醸造:11ヵ月間の熟成。

    ティエリーが、このテロワールはソーヴィニョンに見事に適合していると、太鼓判を押す畑。ル・プティ・ビュイッソンの畑よりも樹齢が高く、ワインは凝縮感と優雅さを備えており、アルコール度数も上がりやすい。2019VTからトゥーレーヌのAOCを名乗るのをやめ、VdFとしてリリース。
    ¥5280

    VdF – Le Brin de Chèvre 
    ル・ブラン・ド・シェーブル

    品種:ムニュ・ピノ100%
    植樹:70%程度が1934年~1950年。残りは若木。
    位置:標高150m
    土壌:粘土、シレックス、砂、砂利
    醸造:600Lと228Lの古樽で12ヵ月間の熟成。

    ワイナリー設立当初から、ピュズラ兄弟が力を入れる、ロワールの地品種ムニュ・ピノ。酸が高いがしっとりとした濃厚なテクスチャーで、果実味や花の香りは控えめで、繊細な澱っぽさがある。土壌由来の硬質なミネラル感を感じる。2019VTからトゥーレーヌのAOCを名乗るのをやめ、VdFとしてリリース。
    ¥5500 (2022)
    ¥6270 (2023)

    VdF – Les Madères 2022
    レ・マデール

    品種:シュナン・ブラン100%
    植樹:1960年代
    位置:標高100m、南向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:400Lの樽で発酵、11ヵ月間熟成。

    ヴェルヌ・シュル・ブレンヌ (Vernou sur Brenne)の畑からの買いブドウ。畑のエリアとしてはヴーヴレで、区画名がレ・マデール、という名前で決してマデイラのような造りをしているわけでない。2021VT初醸造。ヴーヴレらしい硬質さに樽のニュアンスもしっかりとあるので、数年置いたら化けそうな気配がする。
    ¥5500

    VdF – La Guerrerie 
    ラ・ゲルリー

    品種:コ主体 、ガメ
    植樹:1981年
    位置:標高100m、北向き勾配
    土壌:粘土、シレックス
    醸造:15日間のマセレーション。500Lと228Lの木樽で8~9ヵ月間の熟成。

    2019VTからトゥーレーヌのAOCを名乗るのをやめ、VdFとしてリリース。
    ¥4620 (2022)

    VdF – Le Petit Buisson
    ル・プティ・ビュイッソン

    品種:ソーヴィニョン・ブラン
    植樹:1980年
    土壌:粘土質、白亜土壌の上に層をなすシレックス
    醸造: 228Lの木樽で6ヵ月間の熟成

    ル・プティ・ビュイッソンと呼ばれる粘土石灰質土壌の畑で、有機栽培で育てた樹齢35~40歳のソーヴィニョン・ブラン100%。破砕せずに房ごと圧搾し、果皮についた野生酵母だけで大樽で発酵。その後半年ほどブルゴーニュの古樽で澱引きせずに熟成し、清澄もフィルターもかけずに瓶詰。軽快ながら、深みと奥行きがある白。
    ¥4730 (2024)