Thomas Puéchavy
トマ・ピュエシャヴィ
フランス / ロワール

ワインを造り始める2019年までは、トマは長らく音楽に情熱を注いで来た。2003年~2016年まで、「Moriarty」というバンド名で活動(ハーモニカ担当)。フランス各地でのコンサートの際には、しばしばワインの産地を訪れ、時にはワインの造り手の元に滞在し、コンサートツアーのオフ・シーズンには、ワイナリーでの仕事を手伝ったりもしていた。バンドが活動休止にあたり、ロワールはアンボワーズの醸造学校に入学。パリ出身のトマだが、子供の頃から家族でロワール渓谷(ソローニュ)を訪れており、食卓にはよくロワールワインが並んでいたこともあり、トマもロワール川流域のワインに親しみがあった。
ヴーヴレ地区にシュナン・ブランの畑を3ha購入し、畑の植え替え、栽培方法の改良を行いつつ、ワイン造りがスタートした。見事なのはセラーで、石切り場でもあった洞窟がそのままセラーとなっており、温度・湿度ともに理想的な環境。住居も併設されており、2人の子供たちにもワイン造りをしているところを見せたいと考えていたため、住居とセラーが一緒になっていることは、トマにとっては必須条件だった。醸造では瓶詰時の亜硫酸添加あり。濾過をしないので、細かな澱が瓶底に沈んではいるが、味わいにはくっきりとした輪郭と透明感があるのがトマのスタイル。エチケットのデザインは、音楽活動時代からコラボレーションをしている、写真家の友人クレモン・ドゥーヴによる作品。
VdF – Pétillant – Les Turbulents 2021
ペティヤン レ・チュルブラン
品種:シュナン・ブラン100%
樹齢:1990年代
位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
土壌:粘土石灰質
醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。残糖が20g/Lになったところで瓶詰め。18ヵ月間瓶内熟成
フランス語でTurbulentとは騒がしいものといった意味。このワインがペティヤン・ナチュレルであるということから、ここでいうLes Turblentsはワインが活気に満ちているという性質を表している。
¥6050
VdF – Les Vrilles 2022
レ・ヴリーユ
品種:シュナン・ブラン100%
樹齢:2000年代
位置:南向きの緩やかな斜面
土壌:粘土石灰質
醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。グラスファイバーもしくはステンレスタンクで14ヵ月間熟成、容量が許せば木製樽も使う。
ヴリーユとはブドウの巻ツルのことで、エチケットもそれがモチーフになっている。樹齢の若いブドウ樹を木製樽を使わず醸造。が、ただ気軽かといえばそうではない、果実の成熟をしっかりと感じる。
¥4840
VdF – Le Rayon Blanc 2021
ル・レイヨン・ブラン
品種:シュナン・ブラン100%
樹齢:1990年代
位置:南向きの緩やかな斜面
土壌:粘土石灰質
醸造:木製の樽で醗酵。木製の樽で14ヵ月間熟成。
キュヴェ名はLayonではなくRayon。光の筋を意味する。比較的古い樹からのブドウを、樽醗酵・熟成させたトマのスタンダードキュヴェ。まっすぐな印象の酸、厚みのある果実味、スマートな骨格を備える。
¥6050
VdF – Les Doyennes 2020
レ・ドワイエンヌ
品種:シュナン・ブラン100%
樹齢:1935~1955年
位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
土壌:粘土石灰質
醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。400Lの木製樽で24ヵ月間、ステンレスのタンクで6ヵ月間熟成。
レ・ドワイエンヌは樹齢60-80年のドメーヌで最も古い畑。フランス語でDoyenは最も古いという意味。
¥6600
VdF – Chenin demi sec 2020
シュナン・ドゥミ・セック
品種:シュナン・ブラン100%
樹齢:1955、2005年
位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
土壌:粘土石灰質
醸造:発酵初期はステンレスタンクにて、発酵がうまく始まったところで400Lの木製樽に移し発酵を進める木製樽で24ヵ月間、ステンレスタンクで6ヵ月間熟成。
1リットル当たり25グラムの残糖を残して仕上げたキュヴェ。
¥7040
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