投稿者: amala

  • Bodegas Jimenez-Landi

    Bodegas Jimenez-Landi

    ボデガス・ヒメネス・ランディ

    スペイン/カスティーリャ・ラ・マンチャ

    グレドスの伝統を尊重し、進化し続けるブティックワイナリー

    スペインではローマ帝国時代からワイン造りが行われていましたが、スペイン中央部に位置するメントリダ村(トレド県)はスペインでも最古のワイン産地のひとつです。1963年、この歴史的な地に伝統的なバルク売りのワインを造るための小さなワイナリーが、アントニオ・ヒメネス・ランディ氏によって設立されました。ワイナリーには、ヒメネス・ランディ家が所有していた18世紀建立の古い建物が活用されました。それから年月を経た2004年、生産者元詰めのプレミアムワインを生み出すため、アントニオの孫であるホセとダニエルが一家が所有する建物を引継ぎ、ボデガス・ヒメネス・ランディを設立しました。

    10年間のたゆまぬ努力と、グレドス山脈で造られるワインの国内外での認知度向上のおかげで、ボデガス・ヒメネス・ランディのプレミアム スペインワインとしての地位が築き上げられ、現在では30以上の国に輸出されるようになりました。生産量は当時年産120,000本でしたが、今では年産75,000本まで生産量を制限しています。2012年にダニエルがワイナリーを離れ、その後はホセが単独でワイナリーを率いることになりました。2018年には、「伝統を尊重し、自然な農法で造られた限定生産のクオリティワインを生み出し続ける」という哲学はそのままに、モダンなブティックワイナリーへの進化を遂げるため、ホセの友人であり新しいアイデアとエンジニア、コンサルタント、IT等の異なる経歴を持つペドロとアルフレドがワイナリーに加わりました。

    現在ワイナリーは著名なスペイン人ワイン醸造家であるホセ・ヒメネス・ランディ氏によって率いられ、彼がブドウ畑の管理とワイン醸造の全ての工程を取り仕切っています。ホセはワインの世界で 20年以上の経験があり、彼のいとこと共に2004年にボデガス・ヒメネス・ランディを設立しました。それ以来ホセは、収穫、剪定、醸造、分析、畑での自然な農法の実践、数えきれないほどのテイスティングやペアリングからテレビ・ラジオ・雑誌でのインタビューに至るまで、ワイン造りの全てのプロセスを自らの手で行ってきました。さらにホセはそのキャリアの中で、スペイン国内はもちろん、フランスをはじめとする国外を旅し、最高のワインを造るために数多くのワインをテイスティングしてきました。今では著名なワイン醸造家として、彼の深いワイン醸造学の知識を提供すべく、コンサルタントとして他のワイナリーでもアドバイスを行っています。

    スペインで最もエレガントなガルナッチャを生み出す産地

    ワイナリーはマドリッド市からわずか50kmのトレド県北部、シエラ・デ・グレドス地区に位置するメントリダと呼ばれる小さな村にあります。シエラ・デ・グレドスはスペイン中央部の有名な山脈で、この山脈を中心に広がるエリアは花崗岩、粘土、スレート土壌に特徴づけられる特異な土壌によって、ワイン産地として世界的に有名になりました。

    この地で栽培されるガルナッチャは「スペインで最もエレガントなガルナッチャ」とも称され、ジャンシス・ロビンソンが「グレドスのガルナッチャはピノ・ノワールのよう」、ジェームズ・サックリングが「神秘的な程のピュアさ、透明感、繊細さのあるガルナッチャ」と表現するほど、世界のトップテイスターの称賛を浴びる産地です。

    気候は地中海の影響を受ける大陸性気候で、夏は非常に暑く、冬は大変寒くなり、雨は春と秋に集中します。ボデガス・ヒメネス・ランディは、シエラ・デ・グレドスの中でもスペインで最も古い原産地呼称の1つであるメントリダD.O.に属しています。

    「自然環境と、そこから生み出されるブドウを尊重し愛すること」

    「自然環境と、そこから生み出されるブドウを尊重し愛すること」このモットーがヒメネス・ランディのワイン造りを定義しています。「実際、私たちはこの自然と樹齢20-80年のブドウ畑に恋をしているようなものです。私たちは景観と社会との調和を保つために、最新の技術を活用し、自然環境と伝統を最大限に尊重することで、持続可能かつ限定生産のプレミアムワインを生産することに情熱を傾けています。」とオーナーのホセ・ヒメネス・ランディ氏は語ります。ボデガス・ヒメネス・ランディは、全ての畑を自然な農法で手入れするだけでなく、地元の自然環境とそこから生まれる果実を真に愛し、自然環境と地域社会を尊重すること、地元の植物や風景との調和を大切にし、自然、生態系、そして地域社会から受けた恵みを、元あった場所に返していくことが大切だと強く信じています。

    メントリダ村の自社畑

    【標高】550-630M
    【土壌】花崗岩、珪土、砂質、pHの低い畑
    【気候】地中海の影響を受ける大陸性気候
    【ブドウ品種】ガルナッチャ、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン
    【樹齢】20-80年
    【周囲の自然環境】
    オーク樹、オリーブの木、ポプラ、
    ラベンダーやタイムなどの野生の花やハーブが生い茂る牧草地
    【ワインの特徴】
    酸度が高く、フレッシュな赤果実のアロマが豊か、
    軽やかでバランスが取れ、骨格もしっかりとしたワインが出来る
    【この畑から造られるヒメネス・ランディのワイン】
    エル・コラロン、ソトロンデロ(未取扱)

    上級区画「エル・レアル・デ・サン・ビセンテ」

    【標高】800-850M
    【土壌】砂質、有機物が少なく、pHが非常に低い、
    表土の浅い部分に岩が多く、火打石と花崗岩が見られる
    【気候】地中海の影響を受ける大陸性気候
    【ブドウ品種】ガルナッチャ
    【樹齢】60-80年
    【周囲の自然環境】
    タイム、ラベンダー、松、ジュニパーベリー、オーク樹、クルミや栗の樹
    【ワインの特徴】
    複雑、より深みがあり、余韻が長くフレッシュなワインとなる
    【この畑から造られるヒメネス・ランディのワイン】
    ピエラゴ、アタウルフォス(未取扱)

    土地の“ありのまま”を表現するワインを

    ヒメネス・ランディのワインは、シエラ・デ・グレドスで最も重要なブドウ品種であるグルナッシュをはじめ、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンなどから造られ、常に土壌(砂質と花崗岩)の特徴を素直に表現することを目指しています。そのために、醸造工程では野生酵母のみで醗酵を行い、醸造過程のどの段階においても化学物質の使用を最小限に抑えます。人の介入は可能な限り最小限に留め、既にそこにある自然の恵みを活用し、ワイナリーがある土地の“ありのまま”を素直に表現するワインを生み出そうと努めています。

    毎年9月の収穫では、ブドウは熟練の人々によって手摘みされます。醗酵はオークの旧樽使用をメインに、伝統的かつ職人的な方法で行われます。熟成はそれぞれの区画の特徴や出来上がるワインの個性を尊重しながら、コンクリートタンクと大きいサイズのフレンチオーク樽で行われます。清澄とろ過はしません。瓶詰め時に添加するSO2は最小限の値に留めています。

    サステナブルな取り組み

    ボデガス・ヒメネス・ランディは、自然環境に対する意識向上キャンペーンに参加することで、自然を尊重し最大限に配慮することの利点を伝える活動に取り組んでいます。2020年には、「アウラ・デ・ラ・ナトゥラレサ」という自然教育施設を自社畑の真ん中に設立しました。これは、ワイナリーを訪れる人々にエコへの気付きを促すためです。その他の活動としては、フクロウなどの地元の動物を保護する取り組みや、セミナーの開催、さらにはWWF(世界自然保護基金)との協働計画が挙げられます。また、自然、ワイン、文化、美食への愛情と経験を伝えることを目的とした「クラブ・デ・アミーゴ・ヒメネス・ランディ」という団体を立ち上げました。トレーサビリティに代表される最高峰の技術を導入し、スマートエアコンのようなIoTを実践する取り組みは、ワイナリーを環境に優しく持続可能な方法で運営していくためのものなのです。

    El Corralon 2022

    エル・コラロン

    ガルナッチャ 65%/シラー 30%/カベルネ・ソーヴィニヨン 5%

    注目産地グレドス山脈を牽引するボデガが造る、若々しさと滑らかさが同居する赤ワイン。凝縮した赤果実味に透明感や美しい酸も感じられる、複雑な味わいが魅力。

    醗酵:ステンレスタンク、80%フレンチオーク樽&20%コンクリートタンクにてマロラクティック醗酵
    熟成:80%オーク樽10カ月(500L、フレンチオーク、10年使用樽)、20%コンクリートタンク10カ月(2400L)、瓶熟12カ月

    花崗岩、砂質、珪土

    フルボディ

    ¥3905

  • Mullineux

    Mullineux

    マリヌー

    南アフリカ/スワートランド

    南アフリカ史上最速で数々のタイトルを獲得!

    醸造家のマリヌー夫妻(クリス&アンドレア)がスワートランド地方にあるリーベック・カスティール村近くに2007年に設立したブティックワイナリー。ごく短期間のうちに国内外で南アフリカで最も有名なワインブランドの1つとして地位を確立しました。2020年までにプラッターズ南アフリカワインガイドで30回もの5つ星評価を受賞。さらに2014年、2016年、2019年、2020年と4回のプラッターズ・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、歴史を塗り替えました。また、アンドレアはワイン・エンスージアストの2016年インターナショナル・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、2017年にはクリス&アンドレア二人でティム・アトキンの南アフリカ・ワインメーカーズ・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。

    スワートランドの花崗岩と片岩をベースにテロワールと古木を厳選し、地元の栽培農家と密接に関わりブドウを育てています。畑でもセラーでも少量のSO2を添加する以外は何も加えず、また、何も取り除きません。
    ワイン造りはいたってシンプルで、そして丁寧。市販酵母や添加物としての酸、タンニン、酵素、清澄剤、濾過剤は一切使用せずに醸造を行います。

    Kloof Street Swartland Rouge

    クルーフ・ストリート スワートランド ルージュ 2022

    シラー 57%/グルナッシュ・ノワール 27%/サンソー 9%/ティンタ・バロッカ 7%

    スパイシーな香りの中に黒果実を感じます。整ったタンニン、芳醇な香り、鮮度、味わい深い果実味とそれぞれの品種の特性がよく表現され、見事に調和された1本です。

    醗酵:収穫後ブドウは冷却し、60%全房(破砕)でステンレスタンク醗酵(天然酵母)/28度以下。4週間のマセレーション
    熟成:プレス後フレンチオーク樽に移しMLF。フレンチオーク大樽11カ月(5000L)

    石の多いシェール土壌、シスト土壌(カスティールバーグ地区)、風化した花崗岩土壌(パールデバーグ地区)

    ミディアムボディ

    ¥3190

    Kloof Street Old Vine Chenin Blanc

    クルーフ・ストリート オールド・ヴァイン シュナン・ブラン 2024

    シュナン・ブラン 100%

    熟した洋ナシや濡れた御影石を想わせ、口当たりは鮮やかな酸が柔らかく丸みのあるテクスチャーとバランスよくまとまります。キリッとした酸とフレッシュなミネラル感の余韻も魅力です。

    醗酵:冷却したブドウを房ごとプレス。24時間後ラッキング。ステンレスタンクとオーク樽にて醗酵(天然酵母)6週間,MLF
    熟成:樽醗酵分をラッキング後、ステンレス醗酵分とブレンドしボトリング

    石の多いシェール土壌、シスト土壌(カスティールバーグ地区)、風化した花崗岩土壌(パールデバーグ地区)

    ¥3190

  • Fermier

    Fermier

    フェルミエ

    日本/新潟

    フェルミエは日本一の大河 信濃川が注ぐ日本海に程近い海岸砂丘に位置しています。「海と砂のテロワールが育む新潟の個性溢れるワインを造りたい」と決意し、本多 孝 氏が東京から新潟に移り、2006年に設立したワイナリーです。「ワイン」はその土地の自然を現す農産物であるべきと考え、フェルミエワイン(フランス語で農家製のワイン)と名付けました。洗練されたスタイルは土地の特徴を表す良いワインと考え、栽培から醸造まではナチュラルな志向を持ちます。また少量でも「その土地に誇りを持ち、自然の営みを尊重して惜しみなくブドウに愛情を注ぎ、そうしてできるブドウを信頼する」ことを信条に日々、ワイン造りに情熱を注ぎます。

    複雑に重なる越前浜の土壌

    ワイナリーが位置する新潟市西蒲区越前浜の地質は、かつて海底火山だった角田山の噴火により流出したマグマの岩盤(安山岩)層の上に、氷河期以降の海面上昇により形成された沖積層になります。表土には新潟の海岸沿いのテロワールを特徴づける砂質土壌の海岸砂丘を形成しています。

    土地の味わいが現れる栽培

    土地の表情が素直に現れる良いワインを造ることを念頭に置く同社では、「自然栽培」といった手法を目的化して人間の理想や都合をブドウやワインに押し付けないように努めます。除草剤や化学肥料の使用は放棄しておりますが、湿気が多く病害のリスクが高い日本でブドウを栽培する際は、適宜、化学農薬を必要最小量使用することがあります。

    手造りのこだわり

    野生酵母での自然発酵を中心に行い、機械の使用を極力避けた醸造方法を実践しています。こうすることで、ワインにストレスがかからない自然体な味わいになると考えます。全房醗酵を行ったり、時には手で一房ひと房ブドウの除梗を行うなどして機械に頼らない丁寧な手作業の造りに拘ります。そうすることで、ワインはより繊細で優しく土地の個性が表れたワインになると長年の経験から感じています。

    Kerner

    ケルナー 2024

    ケルナー 100%(北海道 余市産)

    上品な白い花と少し甘味を帯びた香り。複雑な表情の中に寒冷地らしい引き締まった酸と硬質なミネラルが特徴的。

    醗酵:ステンレスタンク(MLF有)
    熟成:ステンレスタンク 約6カ月

    ¥3960

  • Mount Edward

    Mount Edward

    マウント・エドワード

    ニュージーランド/セントラル・オタゴ

    マウント・エドワードは、ニュージーランド最南端のワイン産地、セントラル・オタゴにおけるワイン造りのパイオニア的存在です。ワイナリーの設立は1998年。セントラル・オタゴワインの父と呼ばれるアラン・ブラディ氏によって最も冷涼なサブリージョン、ギブストンの地で誕生しました。
    セントラル・オタゴは今日でこそ世界のワイン地図に名を刻む、ニュージーランド屈指の銘醸地ですが、その歴史は浅く1800年代後半からブドウ栽培が始まったものの、本格的にワイン造りが行われるようになったのは1970年代に入ってからです。
    アラン・ブラディ氏は1984年、ギブストン・ヴァレーで3haのブドウ畑を開墾し、1987年にセントラル・オタゴ産最初の商業用ピノ・ノワールを“ギブストン・ヴァレー・ワイン”よりリリース。その14年後には世界ピノ・ノワール選手権でチャンピオンの称号を獲得、セントラル・オタゴにおけるワイン造りに一筋の光を注ぎます。そして次第にギブストン・ヴァレー・ワインの規模は大きくなり成長を続けました。
    90年代後半に入るとブランディ氏は新たな挑戦をすべく、ギブストン・ヴァレー・ワインを離れ、同地区内に1998年「マウント・エドワード」を創設します。小規模だからこそ可能な、“土地の特性を描き出す高品質なワイン造り“という本来の夢に向かって邁進していきます。こうして生まれた「マウント・エドワード」のワインは注目を集めていきました。

    ニュージーランドを代表するナチュラルワインの造り手に成長

    2004年に入り、現オーナー(ジェネラル・マネージャー)である醸造家のダンカン・フォーサイス氏とジョン・ブキャナン氏がパートナーとしてワイナリーに参加。ワインへの熱い情熱、豊富な経験を有する二人のプロフェッショナルによって「マウント・エドワード」は更なる進化・発展を続け、世界的なブランドに成長していきました。
    現在ワイナリーでは、サブリージョンであるローバーン、バノックバーン、ギブストンに自社畑を展開し、セントラル・オタゴで最初に有機(Bio-Gro認定)認定を取得、続いて醸造施設も有機認定を受けました。
    ダンカンはナチュラルワインに精通した醸造家でもあり、古い慣習に捕らわれるのではなく、伝統を重んじながらも革新的な考えを持ち、様々なぶどう品種の栽培を進めました。 また、醸造面では天然酵母を使用し、酸化防止剤の使用を極限まで控えた、人的介入の極めて少ないワイン造りをおこない、「マウント・エドワード」をニュージーランドを代表するナチュラルワインの造り手として成長させました。
    特に注目度が高いワインがニュージーランド初となる、酸化防止剤無添加で造るガメイ、“マウント・エドワード ガメイ”で、多くのワイン評論家が高く評価し人気を博しています。また単一畑で造るピノ・ノワールやオレンジワイン、更にはヴェルモットの醸造などにも着手し、保守的であったニュージーランドでのワイン造りに新しい風を吹きこんできました。
    一見ファンキーなワインの造り手にも聞こえますが「マウント・エドワード」が手掛けるワインはどれも健全で正確。透明性があり極めて美しい果実味と土地の特性、そして「マウント・エドワード」の個性が現れたワインです。これらのワインは世界トップクラスの評論家、ワイン専門家、愛好家が高く評価し、少量生産であることからも入手困難なワインとなっています。

    世界有数の銘醸地「セントラル・オタゴワイン」

    ■気候:南緯45度の位置する世界最南端のワイン産地の一つセントラル・オタゴは、ニュージーランドで唯一、半大陸性気候を有するワイン産地です。大きな日較差を持ち、夏場30度を超える日もある一方、夜間には温度が下がり5-10度程に冷え込みます。ワイン産地は州都クイーンズタウンから東に8km程入った地点から広がり、西側にそびえる南アルプスの山々が自然のバリアとなり西側の悪天候を遮断。これによりセントラル・オタゴは乾燥した、ブドウ栽培に適した環境を有する事ができます。

    ■地形:険しい山々、湖、川などが存在する事で異なる地勢、土壌、微小気候が存在し、産地は幾つかのサブリージョンに分類されています。

    ■土壌:大昔に存在した氷河に由来する石英を含むシストが母岩となっており、川の浸食で風化した岩、砂質、レス土壌、礫など異なる地層を持ち、その深さも様々です。
    全体的に重たい土壌ですが水はけは良く、乾燥した気候から灌漑が必須となっています。また、降雨量が少ない事で土中のミネラルは留まり易く豊富ですが、有機物を含む栄養分が乏しい産地でもあります。

    自然農法で多種多様なブドウを栽培

    現在ワイナリーでは、セントラル・オタゴのサブリージョンである銘醸地、ギブストン、ローバーン、バノックバーンの自社畑でピノ・ノワールやガメイ、白ブドウではリースリング、シュナン・ブラン、アルバリーニョ、グリューナー・ヴェルトリーナ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、そしてシャルドネなど多彩な品種を栽培しています。(全て台木を使用)畑では有機農法(Bio-Gro認定)だけでなく、ビオディナミ農法も応用し取り入れています。例えばビオディナミ調合材500やビオディナミカレンダーも利用しますが、全ての処方がこの自然環境下でのブドウ栽培に適するわけでは無く、自然のサイクルに合わせた形で必要に応じて取り入れ、常に畑に耳を傾けブドウを育ててきました。

    ■ブドウ畑
    ・ローバーン
    ダンスタン湖の西。標高の低いテラスやバレーフロアーで栽培
    - ピサ地区「モリソン・ヴィンヤード」
    └標高:220m(7.5ha)
    └土壌:シルト/粘土ローム質に覆われた砂利混じりの沖積土壌
    - ピサ地区「ピサ・テラス・ヴィンヤード」
    └標高:277m(7ha)
    └土壌:小石混じりの沖積土/ローム質土壌
    ・バンノックバーン
    - フェルトン・ロード地区「ミュアカーク・ヴィンヤード」
    └標高:250m
    └土壌:北西向きの穏やかな斜面。表土は厚い粘土ローム質土壌
    シスト、砂利、小石混じりの土壌が層になり、炭酸カルシウムも含有
    ・ギブストン
    - ギブストン地区「スーザン・ヴィンヤード」
    └標高:390m
    └土壌:穏やかな斜面
    ミネラル豊富な黄土層から成り、シストを中心とした沖積土

    ナチュラルに、そして正確に

    マウント・エドワードでは様々なブドウ品種を栽培していますが、その軸となるワインが全栽培面積の80%を占めるピノ・ノワールです。
    目指すスタイルは決して筋肉質な方向に向かうのではなく、エレガントさを持ち、なめらか且つ細やかなテクスチャーの備わった「神秘さ」とでも言うべき味わいが、幾つもの層を成して重なり合ったようなワインです。
    ピノ・ノワールは特にテロワールを反映させるブドウ品種ですので、ワイナリーではワインを”造る”と考える以上に”育てる”と言うことを意識しています。
    畑では細心の注意を払いブドウの生息環境を整え、醸造所では可能な限りワインにストレスを与えないよう人的介入を減らし、全ての工程においてワインを優しく取り扱うように心がけています。
    手摘み収穫されたブドウは大半を除梗しますが、ピノ・ノワールは全房ブドウも一部使用します。黒ブドウは基本破砕せず醗酵を進めます。白ブドウの醗酵にはステンレス製の小樽を用い、スキンコンタクトも多くの白ブドウで10日から長いもので8カ月の間で取り入れています。
    醗酵時、白ブドウ・黒ブドウ共に温度管理は行わず、天然酵母とバクテリアの働きでゆっくり醗酵を行い旨味と色素を抽出させていきます。ワイン造りの最終段階になると非常に緻密なブレンド作業行い、ボトリング前に僅かな量の酸化防止剤である亜硫酸を(30ppm程)を添加しますが、それ以外の添加物は一切使用しません。ガメイに関しては自然の酸度も高く、亜硫酸すら使用しません。ろ過はワイン中に天然の糖分が残った時のみ行い、どのワインにも新樽の使用は極力避け、ピノ・ノワールでは15%以下、白ブドウについては旧樽のみを用いて醸造します。
    マウント・エドワードでは、ブレンドや醸造により毎年同じようなキャラクターのワインに仕上げるようなワイン造りは行っていません。その年の特性を素直に表現した高品質なワインを目指しています。常にワイン造りに謙虚に心を開き、毎年それぞれのヴィンテージから学び、経験を蓄積し、偉大なワインを生み出すべく努力を続け、量より質にこだわりワイン造りを行っています。

    「伝統・革新・融合】
    醸造家のダンカン・フォーサイス氏はデヴィット・ボウイの大ファンでもあります。ワイナリー内には多くのアートが飾られ、中でもデヴィット・ボウイをモチーフにした絵画は目を引くものがあります。
    これらはマウント・エドワードのラベルやロゴにも起用され、ワインと音楽、アートという芸術性が一体感を生み飲み手を魅了しています。

    ■伝統:古典的な女神像(写真左)
    ・ロゴや上級ラベルに使用
    ■革新:古典的な女神像を発展させたラベル(写真右)
    ・亜硫酸無添加のガメイに使用
    ■融合:古典的な女神像を現代的に発展させたラベル(写真中央)
    ・セントラル・オタゴらしさにと伝統の融合。TED(テッド・シリーズに使用)

    ワイナリーでは伝統を守りつつも、決してそこに留まるのではなく、革新的に物事を捉えワイン造りに生かすことでニュージーランドワインの多彩な魅力を発信し続けています。 「マウント・エドワード」が生み出すワインは極めて素直で健全。現代的な単なるナチュラルワインでは無く、彼らが生み出すワインは焦点の定まった美しい魅力にあふれるものです。一切の妥協を許さず、丁寧に畑・醸造施設に向き合ってきた彼らのワイン造りこそが、今日のマウント・エドワードのワインの成功を築き、世界各国のワインファンを魅了してやみません。

    Mount Edward Pinot Noir

    マウント・エドワード ピノ・ノワール

    ピノ・ノワール 100%

    ベリーや新鮮なプラム、チェリー、中国茶やオーク香のアロマを持ちます。熟した果実味と酸味、溶け込んだタンニンが素晴らしいバランスを保ち、長い余韻を持つ、味わい深いワインです。

    醗酵:オープントップのステンレスタンク(天然酵母)、最大32℃で26日間/全房比率33%
    熟成:フレンチオーク樽 11カ月(228l/新樽比率15%)

    片岩主体の黄土土壌。下層には炭酸カルシウムを踏む沖積礫、砂礫、古代の粘土質が広がる。

    ミディアムボディ

    ¥6757

  • Kir-Yianni

    Kir-Yianni

    キリ・ヤーニ

    ギリシャ / ノーザン・グリース

    伝統とモダンが見事に融合!北ギリシャ、西マケドニア地方で生まれる高貴なブドウ「クシノマヴロ」

    世界のTOPソムリエや評論家、マスター・オブ・ワイン達がギリシャ最高峰の造り手として認める「キリ・ヤーニ」。そのルーツは1879年からワイン造りを行ってきた老舗ワイナリー「ブタリ・ワイン」にあります。


    「ブタリ・ワイン」は、当時アンフォラを使用しワインが保管されていたギリシャにおいて、最初にガラス製の瓶で瓶詰めを行い、現代ギリシャワインの幕開けともいえる功績を残した名門ワイナリーです。


    キリ・ヤーニの創設者であるヤーニス・ブタリス氏はこの「ブタリ・ワイン」を経営するブタリス家の4代目として生まれ、ギリシャの多彩なテロワールに早くから目を向けた先駆者でもありました。ブタリ・ワインでは、ブドウ栽培農家からブドウを購入しワイン造りを行ってきましたが、ヤーニス氏は“テロワールを重視した高品質なワインを造りたい”という確固たるビジョンと熱い情熱を抱き、新たな道に進みます。そして、1997年に北ギリシャ、ナウサの森の中に土地を購入しブドウ畑を一から開墾。地ブドウである固有品種のクシノマヴロや国際品種の試験栽培も行い、その地に最も適したブドウ品種を選びブドウ畑を展開していきました。そして、母体である「ブタリ・ワイン」から独立、今日ではギリシャを代表するブランドまでに成長した「キリ・ヤーニ」を設立しました。


    ◆高貴な黒ブドウ「クシノマヴロ」とキリ・ヤーニ
    ギリシャ随一と言われる高貴な黒ブドウ“クシノマヴロ”。その銘醸地として名高いのが北ギリシャに位置する銘醸地、ナウサ地区とアミンデオン地区です。両地区はヴェルミオン山を挟み隣接し、ヴェルミオン山の南東海抜150-300mの産地がナウサ地区。そして山を挟み南西部の海抜700mの地点にアミンデオン地区が広がります。ナウサ地区のクシノマヴロは濃厚でボリューム感に優れたワインを生み、アミンデオン地区では自根で育つ古木のクシノマヴロから透明感のあるエレガントなスタイルのワインが生み出されています。キリ・ヤーニはこの「クシンマヴロ」を中心に、この地で伝統を守り、且つ革新的なワイン造りを行い高い評価を集めるようになりました。


    ◆成長を続ける
    2000年代に入り、創設者ヤーニス・ブタリス氏の2人の息子(ステリオス氏とミハリス氏)がワイン造りに参画、ワイナリーに新しい風を吹き込みます。そしてよりテロワールを反映した上質なワインを追求すべく専門家と共に、ナウサ地区でのクシノマブロや固有品種、土壌、テロワールと言った新たな分野での研究が始まりました。ナウサ地区では畑を細かく40の区画に分けブドウを栽培。単一区画で育つクシノマヴロからアイコニックなワイン「ディアポロス」を生み出します。またアミンデオン地区では冷涼な気候に合ったアロマティックな国際品種も栽培、ソーヴィニヨンに至ってはギリシャで最初に栽培を始めた蔵でもあり、特別な単一区画から「ドールモ」が造られています。この地区のソーヴィニヨン・ブランはジャンシス・ロビンソンMWも一目置き、世界的にも注目が高まっています。
    2人は「良いワインは醸造所でうまれ、卓越したワインは畑で誕生する」というキリ・ヤーニの哲学を基軸とし、伝統を重んじると同時に改革・革新を恐れず新たなプロジェクトクトを推し進めてきました。
    また、畑から消費者に至るあらゆる分野での専門知識を深める事で、北ギリシャに点在する素晴らしいテロワールを世に広め、ギリシャワインの国際的認知度を高めることも大きな責務として取り組んでいます。
    そして今日、「キリ・ヤーニ」がうみ出す唯一無二の味わいは、ギリシャを代表するアイコンワインとして高く評価されています。

    世界のワイン評論家やマスター・オブ・ワインが大絶賛

    ジャンシス・ロビンソン(MW)氏をはじめ、ギリシャ人MWであるKonstantinos Lazarakis氏や、日本在住の日本人としてはただ一人のMWである大橋健一氏をはじめ、多くのMWがその品質を高く認め最も推薦する、ギリシャ最高峰のワイナリーの一つとして知られています。
    ※マスター・オブ・ワイン(MW)
    現在、有資格者は世界で僅か340名程。ロンドンに本部を置く、ワイン業界最高峰の資格制度です。大橋氏は2015年にMWに認定されました。

    創設者:ヤーニス・ブタリス氏

    ◆現代ギリシャワインの父ヤーニス・ブタリス氏
    ヤーニス氏は自身のワイナリーだけでなく、ギリシャワイン協会の立ち上げや、研究機関設立に自らの資金を投じ、その多大なる貢献により現代ギリシャワインの父として象的な存在となっています。
    また、地元の政治や環境問題にも取り組み、現在ギリシャで2番目の大都市「テッサロニキ市」の市長も勤めています。

    ◆動物保護 「ヨーロッパ熊の保護」
    環境問題の取り組みの一つが、現在ヨーロッパで絶滅の危機に瀕する熊の保護です。日本の月輪熊ほどのサイズの野生熊ですが、ギリシャのアミンデオン、ナウサでの生息数は他のヨーロッパ地域よりも随分多くなり、彼らの活動は野生熊の保護に役立っています。ワインの売り上げによる利益の一部は野生動物保護に還元されています。

    醸造家:ステリオス・ブタリス氏

    ヤーニス氏の息子で、醸造家でもある長男のステリオス氏。1999年よりキリ・ヤーニの舵を握ります。
    学歴:
    ・ビジネススクールINSEADでMBAを取得
    ・アメリカのウェズレー大学にて数学の学士を取得
    ・LSEにて経済学の修士号を取得
    アメリカの輸入業者Paternoにて、ブランド・マネージャーとして活躍。中でもブタリ・ブランドの北アメリカでの販売に注力してきました。90年代後半に母国ギリシャへ戻り、母体であるブタリ・グループでビールブランドの立ち上げに関わり、その後キリ・ヤーニの事業を引き継ぎ、弟のミハリスと共にキリ・ヤーニを運営します。

    ハロウラ・スピンシロポウォウ氏

    2005年よりプロジェクトに参加。
    経歴:
    ・2005年アテネ農業大学校にてPh.D終了
    ・1995年モンペリエのENSAにて農耕学の修士号を取得
    ・ギリシャ、テッサロンンギのアリストトル大学にてブドウ栽培学の学位を取得
    専門分野はカバークロップやクローンのセレクション、更には仕立て方法(様々な要因といかに関係し、ブドウ樹の幹力にどのような影響を与えているか)等多義に亘ります。また、ギリシャのブドウ樹について多くの書籍・記事を執筆するなど、ギリシャブドウのスペシャリストの一人として知られています。

    醸造家:ミハリス・ブタリス氏

    ヤーニス氏の次男で醸造家のミハリス氏。
    学歴:
    ・ハーバード大学にて心理学の学位を取得
    ・USデイヴィスにてブドウ栽培学と醸造学で修士号を取得
    キリ・ヤーニの新たな挑戦が始まった2002年よりワイナリーの事業に参画。畑の増築や醸造設備の設備拡大に尽力してきました。現在は中国、甘粛省(かんしゅくしょう)天水(ティエンシュイ)で、キリ・ヤーニが手がけるブドウ栽培のプロジェクトにも参加し、活動の拠点を中国にも広げ新プロジェクトの指揮・監督を行っています。

    新旧の融合がうみ出す、ギリシャワイン

    現在、新たな進化を遂げることを目標にブタリス家の5代目を中心に醸造・栽培チームが一丸となり邁進しています。キリ・ヤーニのプリンンシパル、それは「改革が伝統」を築くと言う考えに基づきます。地場伝統品種に目を向け、テロワールの研究を進める事でギリシャ固有品種の可能性を広げる事ができます。更には最新の醸造技術も用いることで、現代のワイン愛好家、消費者に求められる「高い品質のプロフェショナルなワイン」をうみ出すことも大きな目標に掲げ、ワイン造りに取り組んでいます。
    例えば、クシノマヴロ。
    クシノマヴロは皮が薄いですが一粒の種の割合が多く(3つほど)、酸が高い。この結果ワインのスタイルは「ネッビオーロに似た特徴を持つ品種」として良く例に出されます。トータルフェノール(タンニン量を計測)では、1本のワインあたりネッビオーロが約3g有るのに対して、クシノマヴロも3.8gとどちらもタンニンが強いことがわかります。
    ネッビオーロもクシノマヴロも皮が薄い品種ですが共に種の比率が多く、タンニン成分が強い。
    この特徴を更に協調させる醸造がとぢらの産地でも伝統的に行われてきました。これは抽出度合(マセレーション)の長さです。伝統的な造りだとマセレーション期間が40日間ほどにもなるそうです。このような醸造由来のタンニンが伝統的なクシノマヴロの特徴にもなっています。
    現代ギリシャでは、この伝統的な醸造を土台により洗練されたワインを目指し、2012年『バーガンディ・プロトコール』なる取り組みがギリシャ北部で始まりました。
    これは、渋く乾いたタンニンでは無く、ピノ・ノワールのようなソフトで綺麗なワインに仕上げてはどうかという考えから始められたプロジェクトです。
    キリ・ヤーニでも、この新しい取り組みが用いられ、ワイン醸造にいかされています。
    (一例)
    ①コールドマセレーション ➠ 20日間ほど低い温度でゆっくりと優しく抽出し、エレガントなタンニンを目指す。
    ②醗酵温度➠ 最高26度と低い温度で醗酵
    新旧の技術の融合は、醸造方法だけでなく栽培する品種にも見られます。
    キリ・ヤーニは現在プレミアムラインのワインをクシノマヴロ100%で醸造し、ナウサとPアミンデオン地区からの二つの異なるPDOワインを生み出しています。
    また、固有品種100%のワイン以外にも、固有品種 x 固有品種、固有品種 x 国際品種のブレンドを産出し、そのスタイルは白、ロゼ、泡、赤ワインと多種に亘ります。
    こうして、固有品種という伝統に現代的なブドウや、醸造技術を用いることで、素朴さとクリーンな要素を合わせ持った上質なワインを造り出しているのです。

    固有品種「クシノマヴロ」に息を吹き込んだ

    ギリシャ語で「酸と黒」の意味を持つ、ギリシャ固有の品種「クシノマヴロ」。北ギリシャ原産で世界で最も珍しい“高貴な黒ブドウ品種”の一つとして知られています。北ギリシャは地中海性気候から大陸性気候まで多様な気候帯を持ち、土壌や標高、地形も異なることからミクロクリマが存在します。「キリ・ヤーニ」では多彩なテロワールの中でも特に標高の高い地区を中心に、長年の研究により選び抜かれたクローンやフィロキセラ前の古木を栽培。これらの貴重なブドウ樹は、区画毎に栽培管理がなされ、全て手作業で収穫。更には区画毎に醸造を行います。また、伝統的な固有品種のワインだけでなく、国際品種をブレンドしたものなど、バラエティに富んだワイン造りも「キリ・ヤーニ」の大きな魅力となっており、新旧を融合させたワイン造りによって、多くのワイン愛好家から高い指示を集めています。

    環境保全型農業を行う北ギリシャの名門

    キリ・ヤーニでは可能な限り農薬を使わない減農薬による自然農法と予防農業の複合農法を取り入れています。畑内に気象観測器を設置することで、水分量や樹勢のモニタリングを行い灌漑や栽培、生態系の維持に活かしています。2019年には敷地内に10エーカーのオリーブとオークの樹を植えることで、ブドウ畑とワイナリー施設全体の二酸化炭素排出量をゼロにすることが出来ました。2020年には持続可能な開発戦略として、新たに37枚のソーラーパネルを設置。エネルギー資源の確保に努めています。この他、乱獲され絶滅の危機に瀕したヨーロッパ熊の保護施設を環境団体と共にワイナリー近くに創設し、現在も売上の一部を運営基金として寄付し続けています。この活動に対して2003年、タイムズ誌がキリ・ヤーニの創設者であり現オーナーの父、ヤニス・ブタリス氏にヨーロピアン・ヒーローを授与しました。

    コミットメント

    ての畑の収穫は手作業で個別に行われ、必要に応じて2-3回ブドウの成熟度を見ながら収穫されます。その後ワイナリーへ持ち込まれ、選果台にて2工程の選果が行われます。
    収穫、醸造を個別に行うことで、異なるテロワールで育つ個性溢れるテロワールを表現したワインをうみ出すことができます。
    ワインの熟成に使用されるオーク材も、その原産地や大きさ、焼き具合などワインに合わせて慎重に厳選され、それぞれの区画の味わいを最大限に引き出す事を可能にしています。そして、最終工程がブレンドです。細心の注意を払い行われるブレンド作業により、異なる畑が持つ特別でユニークなキャラクターを捉えていきます。
    キリ・ヤーニのコミットメントは、異なる素材が織り成すバランスを作り上げ、ワインに一貫性を持たせ、更には蔵にとって最も重要な品種である「クシノマヴロ」の美しい熟成を可能にさせることです。

    冷涼な銘醸地北ギリシャ地方

    北ギリシャ地方の気候は多種多様で、畑の位置や方向によっても異なる特徴を持ち合わせまたワインが生まれます。ナウサやアミンデオンを含むマケドニア地域は山々に囲まれ、気候は冷涼な地中海性気候から冷涼な大陸性気候にまで及び、石灰岩質、砂質、粘土な様々な土壌環境、また畑の肥沃度も多様です。更には畑の立地も平坦な地や丘陵地、或いは川べりや湖の近くなど、多種多様なテロワールの中でブドウが長期にわたり栽培されてきました。中でもアミンデオン地区にはフィロキセラ前、約1世紀以上も古い畑も存在します。これら2地区はクシノマヴロの最高の環境が備わることから、クシノマヴロの銘醸地として注目されクシノマヴロ100%で醸造されるワインはPDOを名乗ることが許されています。

    PDOクシノマグロがうまれる銘醸ナウサ

    1968年、ヤーニス・ブタリス氏がナウサにあるヤナコホリ村に50haの区画を購入。1970年代に初めてクシノマヴロの栽培を始めました。彼らの登場は古代から続くナウサのブドウ畑の復興の光となり、テロワールワイン生産の礎となりました。そして後年、近代のギリシャワインに革命をもたらしました。

    ・気候: クール・メディテレーニアン(冷涼な地中海性気候)でエーゲ海から50kmの距離にあり温暖なエーゲ海の影響も受けるが、ヴェルミオン山の影響で地域は穏やかに冷やされている。また昼・夜の寒暖差が大きいことも特徴。
    ・土壌: 粘土質(重い粘土質が表土で、その下は石灰岩質土壌)で礫を多く有する。
    ナウサは非常に多様な土壌環境を持つことから、現在10の特級地区が選ばれている。
    キリ・ヤーニはこの特級地区でブドウを栽培しており、畑を更に細かく40ブロックに分けて管理、区画ごとの醸造を行っている。
    ・ブドウ樹:第二次大戦後フィロキセラの被害を受け、全て植え替えされ台木を用いて栽培。
    ・ 平均樹齢: 30年
    ・ 仕立て方法:ダブルVSP

    <ナウサの歴史>
    ナウサ地区のワイン造りの歴史は何世紀にも前に遡ります。少なくとも16世紀にはブドウ栽培とワイン造りが行われていたとの記録があります。
    トルコの統治下にあった時代から19世紀末、そして20世紀初頭の間にナウサ産ワインは中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、更にはエジプトのアレキサンドリアにまで広がりました。その時代、ブドウはナウサの主要作物で、輸出によってこの地は繁栄を呈しました。主な品種はクシノマヴロで、ゴブレ仕立てで高密度での栽培が行われていました。その後フィロキセラの発生と二度の世界大戦により、ナウサのブドウ畑は大きな損害を被りました。畑が復興されたのは1970年以降になってからのことです。近代になってからナウサのワイン造りにおける変革期は、1971年のVDQS認証です。(ナウサOPAP、現在のナウサPDO) クシノマヴロ100%のワインが認定された2地区のうちの1つです。今日、ナウサは500haのブドウ畑と20ワイナリーがあり、ギリシャで最も重要なワイン産地の一つに数え上げられます。

    PDOクシノマグロがうまれるアミンデオン- プロフィロキセラ-

    標高が700mと高く、ギリシャの中で最も寒い産地として知られるアミンデオン。
    土壌は痩せた砂が表土となっており、栄養が乏しいことや気候的条件により今日もフィロキセラの被害はありません。結果、この地区には樹齢80年を超える古木がブッシュバインの状態で栽培維持されています。このユニークなテロワールは、ワインにエレガンスを与え、同じクシノマヴロを栽培しても全く異なる個性のワインが生まれます。
    <キリ・ヤーニの畑>
    アミンデオンにあるキリ・ヤーニの畑とワイナリーはヴェゴリティ湖の畔、カイマッカラン山とヴィッツィ山の麓に位置します。
    キリ・ヤーニのワイナリーは当時ブドウ栽培地としてまだ十分に開発されていなかったアミンデオン地区の発展も目指して設立されました。創設者ヤーニス・ブタリス氏の継続的な努力により、後に高品質ワインがうまれる地区として名声を得ることになります。アミンデオンは長い伝統を誇りながらも今日に至るまでブドウ栽培地区としては軽んじられてきましたが、今ではギリシャで最も期待されるワイン産地の一つです。

    ・気候: クール・コンチネンタル (冷涼な大陸性気候)
    もともと、大きな湖があった地区。この湖は現在4つに分かれており、湖に取り囲まれる形で畑が広がっている。本来、非常に寒い気候帯に位置するが、この湖の温熱効果で気温が穏やかに保たれている。
    ・土壌: 砂質(軽い砂質が表土で、その下は石灰岩質土壌)
    栄養が少ない砂質の山岳地ということもあり、フィロキセラの被害が無く、古い畑の樹齢は80年以上。
    ・ブドウ樹: 台木無しの自根で立つブッシュバイン (灌漑無し)
    ※新しい畑はダブルVSP(灌漑在り)
    クシノマヴロの他、アロマティックな白ブドウ「ロディティス、マラグジア、マルヴァージア、ソーヴィニヨン・ブランなどが栽培されている。

    <アミンデオンの歴史>
    アミンデオン大地の北西部に広がるブドウ栽培地域は、ギリシャで最も歴史のある産地の一つです。最古の文献には紀元前3世紀に古都ケラで非常に上質なワインが生産されていたと記されています。その後、ワイン造りはオスマントルコ帝国の支配下でも続き、20世紀初頭にはアミンデオン産ワインは高品質ワインとして高く評価され、バルカン諸国や中央ヨーロッパ各国に輸出されました。
    しかしフィロキセラの発生と第二次世界大戦の勃発により、ブドウ畑は衰退に追い込まれます。1959年にアミンデオン地区生産者協同組合(Union of Agricultural Cooperatives of Amyndeon)が発足したものの、ワイン産地としては注目を集めることはなく、後にPDOの認定が復興の鍵となりました。
    最高級ワインの生産に適したユニークなミクロクリマと土壌のおかげで、今日アミンデオンはギリシャのワイン造りにおいて最も期待される産地の一つに数え上げられます。この地からはPDOの辛口赤ワインとロゼスパークリング、そしてギリシャのPDOとしては唯一スティルのロゼワインを生産しています。

    雷によって倒された樫の木

    キリ・ヤーニが手掛ける人気の赤ワイン「キティマ・キリ・ヤーニ ヤナコホリ・ヒルズ」が2019年ヴィンテージより名称を『ザ・フォーレン・オーク キティマ キリ・ヤーニ』へ変更しました。
    実はこの名称変更の背景には、自然災害がありました。
    2019年6月10日、ナウサ、ヤナコホリ・ヒルズにあるキリ・ヤーニ農園は激しい雷雨に見舞われていました。そして1本の樫の木が雷により倒されてしまう被害がありました。
    キリ・ヤーニにとって、あまりにも衝撃的で悲しい出来事でした。
    1世紀以上もの間、この地で生き抜いたこの木はキリ・ヤーニにとって大変意味があり、オスマン帝国時代に立てられ1980年代に創設者ヤニス・キリヤーニ氏によって改築された白い塔(キリ・ヤーニ タワー)と共にワイナリーのシンボルとして、ロゴにも使用されてきました。
    樫の木は既に腐食している部分が多い状態でしたが、蔵のシンボルとして後世にも記憶に残してもらえる方法が無いか、災害の翌日に皆で知恵を出し合い考えました。
    そして人々がワインや食事、会話を楽しめる一つのテーブルが生み出されました。
    この時、「キティマ キリ・ヤーニ ヤナコホリ・ヒルズ」としてリリースしていたワインの名前もこの木をオマージュし2019年ヴィンテージより、『ザ・フォーレン・オーク キティマ キリ・ヤーニ』に変更することになりました。(意味:キリ・ヤーニ農園の倒れた樫の木)

    高貴なブドウ「クシノマヴロ」

    ギリシャ語で「酸と黒」の意味を持つ、ギリシャ固有のブドウ品種「クシノマヴロ」は北ギリシャ生まれの黒ブドウで、世界でも最も珍しい高貴なブドウ品種の一つとされています。(言語:Xinomavro)栽培環境に敏感で、病気にかかり易い点から栽培の難しさはありますが、忘れることのできないような神秘的なワインをうみます。
    (特徴)しっかりとしたストラクチャーや複雑なアロマの要素は、イタリアのバローロ地区で有名なネッビオーロ種や、フランスのブルゴーニュ地方で知られるピノ・ノワール種と比較されることが多くありますが、この2品種に負けず劣らずの独自のユニークさを持ち合わせています。
    そして、キリ・ヤーニでは、このギリシャ特有の高貴な品種から世界最高水準のワインをうみだすべく、その変化し易い特性を理解するため、研究を続けてきました。

    高い酸度(Xnio=酸)、芳醇なフェノール、深さ、濃い色(Mavro=黒)、そして力強いタンニンを持つクシノマブロはバローロ同様、非常に熟成ポテンシャルの高いブドウ品種です。また、独自性とパワーを秘めたその個性は、赤果実やトマト、オリーブのような野菜のアロマも持ち合わせます。

    (食とのお勧めマリアージュ)
    現在、クシノマヴロからブランド・ノワール、ロゼ、赤ワイン、スパークリングワイン等多彩なスタイルのワインが醸造されています。味わいも甘口からドライなスタイルまでコンセプトに合わせて使い分けられる万能品種です。
    現地では上品な肉料理やロースト料理。或いは赤ワインソースで煮込んだ、またはドライフルーツと一緒に料理したラム肉、子牛やジビエ料理ともよく食されています。
    熟成が進むとドライフルーツのアロマを持つ素晴らしい複雑味をうみ出し、トッフルやタバコの香りも立ち上がるようになります。熟成されたクシノマヴロには、大地を感じるようなキノコを使用したリゾットやチーズ(イエロー系)が合います。
    ロゼにはトマトソースを使ったシーフードやフェタチーズ、ドライトマトをあしらったサラダがとても良い相性を見せます。
    やや甘口のスパークリングワインとは、食後のデザートとしてイチゴのタルトがお勧めです。

    Kali Riza

    カリ・リーザ

    クシノマヴロ 100%

    自根で育つ樹齢60年を超えるクシノマヴロが生み出す優美な世界。軽やかで、トマトやハーバル且つアーシーな要素もあり、エキゾチックなアロマと鮮やかでエレガントな質感を持ちます。

    ミディアムボディ

    ¥4730

    Ramnista

    ラミニスタ

    クシノマヴロ 100%

    固有品種クシノマヴロの魅力を余すところなく捕らえた1本。プラムやブラックオリーブ、生姜、スパイス、オーク、タンニン、酸。全ての要素が最高のバランスでまとまります。

    フルボディ

    ¥4950