投稿者: amala

  • Ramaz Nikoladze

    Ramaz Nikoladze

    ラマズ・ニコラゼ

    ジョージア / イメレティ

    ラマズ・ニコラゼはクヴェヴリ・ワイン協会(2010年設立)の設立メンバーの1人でもあり、ジョージアの首都トビリシのナチュラルワインバー「グヴィーノ・アンダーグラウンド」のマネージャーを長らく務めてきた人物。2007年からは出身地であるジョージア西部のイメレティ地方にワイナリーを設立し、自身のワインとジョージアのワイン文化を国内外で紹介するべく活動している。ジョージアのワイン文化の伝統を大切にすることだけでなく、フランスのナチュラル・ワインの生産者とも交流が深く、地域のクヴェヴリ・ワイン全体の品質向上にも寄与しているといってよいだろう。ラマズのワインは、昔ながらの手造りワインに特有の、肩ひじ張らぬ素朴なおいしさにあふれるだけでなく、造り手の人間性と器の大きさを示す、おおらかさを感じられる。

    イメレティについて

    ジョージア西部の亜熱帯性気候に属する産地。西側は黒海まで約100kmに迫り、年間降水量は約1300mmに達する上に重い粘土質土壌なので、ブドウ畑はゆるやかな斜面にあることが多い。自家用にワインを醸造する家庭が今も多く、ブドウ樹を一本づつ支柱に沿わせたり、ブドウ棚に仕立てたりしている小さなブドウ畑が点在する。主要都市クタイシは古代ギリシアの叙事詩『アルゴナウタイ』の中で、主人公イアーソーン達が黄金の羊皮を求めて訪れたコルキス王国の首都として登場し、王宮にはワインの噴出する泉があったという。クヴェヴリはジョージア西部では「チュリ」と呼ばれ、ブナなどの木材の板で蓋をして、発酵後は特殊な粘土を盛って密封する。醸造も白ワインは果汁のみか、果皮を一部加えて発酵するので軽くしなやかで口当たりの良いワインが多い。主要な地場品種は白はツィツカ、ツォリコウリ。赤はオツハヌリ・サペレ。

    ジョージアについて

    ジョージアは黒海とコーカサス山脈に囲まれた世界最古の伝統的ワイン生産国である。面積は北海道の約83%にすぎないが、400種類以上におよぶ地場品種の宝庫であり、約8000年前からワイン造りが行われて来た。ヨーロッパとアジアの接点に位置し、幾たびも異民族の侵略にさらされてきたが、4世紀にキリスト教国となって以来、ワインは信仰とともに人々の生活に根付き、途切れることなく醸造されている。ソヴィエト連邦の支配下でも、人々は太古と同じやり方で庭の一角に埋めた甕(クヴェヴリ)で自家消費用のワインを作り続けた。1991年の独立後、最大の輸出先であったロシアが2006年にジョージア産ワインの輸入を禁止したことがきっかけとなって、伝統的醸造手法の持つ意味と価値が見直され、2013年にクヴェヴリによるワイン醸造がユネスコ世界無形文化遺産に登録された。クヴェヴリで醸造されたワインは大半が自家消費用のため市場に出回る量は少ないが、工業的な醸造の対極にある自然な手法として世界的に注目を集めている。

    Solikouri Nakhshirgele 2022
    ソリコウリ・ナフシルゲレ

    品種:ツォリコウリ100%
    植樹:1990年頃、1930~50年
    位置:標高150m、南西向き
    土壌:粘土質 、シレックス
    醸造:クヴェヴリで数ヵ月間のスキンコンタクト。クヴェウリで8ヵ月間熟成。

    2018年に亡くなった、Our Wineのソリコへのオマージュとして、2017年から、ツォリコウリ→ソリコウリに改名。ツォリコウリでのマセレーションを提案してくれたのは、ソリコだった。ナフシルゲレは村名。
    ¥4730

  • Gogita Makaridze

    Gogita Makaridze

    ゴギタ・マカリゼ

    ジョージア / イメレティ

    マカリゼ家はジョージアのイメレティ地方、テルジョラ村で長い間ブドウ栽培がおこなってきた。村の90%の家庭で庭でのブドウ栽培がおこなわれており、ジョージアの他の地域でもそうであるように、兼業農家の傍ら、ワインが自家消費用に造られてきた。ゴギタ・マカリゼは2010年にブドウ栽培、そしてワイン造りをすることが自分の夢だと確信し、以前の職を辞め1haの畑を購入し、ワイナリーを興す。同年にはクヴェヴリ・ワイン協会が設立され、ジョージア・ワインへの機運も益々高まっていたころだった。2020年からは首都トビリシから移住してきた妻ケト・プトゥリゼが、ワイン造りに参画。前職の経験から、英語もよく話せる快活なケトのワイン造りに加わったことで、ワイナリーの雰囲気全体が明るくなったように感じられる。ツィツィカ、ツォリコウリの白ブドウ、アラダストゥリから造られる軽やかなロゼなど、彼らのワインはジョージア・ワイン全体像にまた1つ表情を加えることになった。

    イメレティについて

    ジョージア西部の亜熱帯性気候に属する産地。西側は黒海まで約100kmに迫り、年間降水量は約1300mmに達する上に重い粘土質土壌なので、ブドウ畑はゆるやかな斜面にあることが多い。自家用にワインを醸造する家庭が今も多く、ブドウ樹を一本づつ支柱に沿わせたり、ブドウ棚に仕立てたりしている小さなブドウ畑が点在する。主要都市クタイシは古代ギリシアの叙事詩『アルゴナウタイ』の中で、主人公イアーソーン達が黄金の羊皮を求めて訪れたコルキス王国の首都として登場し、王宮にはワインの噴出する泉があったという。クヴェヴリはジョージア西部では「チュリ」と呼ばれ、ブナなどの木材の板で蓋をして、発酵後は特殊な粘土を盛って密封する。醸造も白ワインは果汁のみか、果皮を一部加えて発酵するので軽くしなやかで口当たりの良いワインが多い。主要な地場品種は白はツィツカ、ツォリコウリ。赤はオツハヌリ・サペレ。

    ジョージアについて

    ジョージアは黒海とコーカサス山脈に囲まれた世界最古の伝統的ワイン生産国である。面積は北海道の約83%にすぎないが、400種類以上におよぶ地場品種の宝庫であり、約8000年前からワイン造りが行われて来た。ヨーロッパとアジアの接点に位置し、幾たびも異民族の侵略にさらされてきたが、4世紀にキリスト教国となって以来、ワインは信仰とともに人々の生活に根付き、途切れることなく醸造されている。ソヴィエト連邦の支配下でも、人々は太古と同じやり方で庭の一角に埋めた甕(クヴェヴリ)で自家消費用のワインを作り続けた。1991年の独立後、最大の輸出先であったロシアが2006年にジョージア産ワインの輸入を禁止したことがきっかけとなって、伝統的醸造手法の持つ意味と価値が見直され、2013年にクヴェヴリによるワイン醸造がユネスコ世界無形文化遺産に登録された。クヴェヴリで醸造されたワインは大半が自家消費用のため市場に出回る量は少ないが、工業的な醸造の対極にある自然な手法として世界的に注目を集めている。

    Tsitska 2022
    ツィツカ

    品種:ツィツカ100%
    植樹:1980年代
    位置:標高170m、南向き
    土壌:粘土質
    醸造:クヴェヴリで醗酵。クヴェヴリで7ヵ月間熟成。

    イメレティ地方で一番栽培されている白品種。マセレーションをせずに、醸造。ヨーロッパのワインに慣れた人、抽出の濃いジョージアワインに慣れない人にも、勧めやすい味わいといえる。
    ¥4620

    Tsolikouri 2022
    ツォリコウリ

    品種:ツォリコウリ100%
    位置:標高170m
    土壌:粘土質
    醸造:クヴェヴリで醗酵。クヴェヴリで7ヵ月間熟成。

    イメレティ地方で、ツィツカと同様、広く栽培される白品種。マセレーションをせずに、醸造。ツィツカよりも果皮の成分が豊かで、ヨーロッパのワインに慣れた人、抽出の濃いジョージアワインに慣れない人にも、勧めやすい味わいといえる。
    ¥4730

    Dondghlabi 2022
    ドンドグラビ

    品種:ドンドグラビ100%
    植樹:1971年
    位置:標高150m、西向き
    土壌:水晶を含む石灰質および粘土質
    醸造:マセレーションなし。クヴェヴリで9ヵ月間熟成。

    ドンドグラビはイメレティ全域で栽培される地場品種で、DNA型鑑定ではジョージア最古の品種の一つとされるカピストニ・テトリKapistoni Tetriと同一とされている。ワイナリーの他のワインと比較して酸が高く、ライトボディ。
    ¥4730

  • Pendits

    Pendits

    ペンディッツ

    ハンガリー / トカイ

    ワイナリーのオーナーであるマルタ・ヴィレ・バウムカウフは、ハンガリーの首都ブダペストに生まれ、2000年に亡くなったドイツ人の夫とともに、トカイ地方にワイナリーを持つことを長らく夢見てきた。そして社会主義の崩壊後の1991年、アバウインサントン村にセラーを入手。1haのブドウ畑からワイン造りを始めたが、2012年には合計10haまで所有畑を拡げた。その中には、彼らのフラグシップにしてワイナリー名でもある、ペンディッツ(畑名)も含まれている。トラクターで入ることのできないテラス状の畑で、ユニークなワインができると、地元でも評されてきた。しかし、多くの手作業を要するため、ペンディッツの区画は長い間耕作放棄されていた。醸造や栽培とは無縁なマルタたちだったが、“実践から学ぶ”をモットーに、できることはなんでも試してきた。2005年以降は除草剤や市販の肥料の使用をやめ、トカイ地域で最初にバイオロジック栽培の認証も取得。マルタによれば、後に受けたバイオダイナミック農法のデメター認証取得もまた、ハンガリー初だった。なお現在は、息子のシュテファンもワイン造りに参加している。

    Tokaj Cuvée sweet 2012
    トカイ・キュヴェ・スウィート

    品種:ゼータ50%、クヴェースルー50%
    植樹:2003年
    位置:南西向き、標高280m
    土壌:火山灰、流紋岩
    醸造:6時間マセレーション。ハンガリアンオーク樽で12ヵ月間熟成。
    別名トカイ山とも呼ばれる、トカイ地域のゼンプレーン山には、優良なオーク樫の森があり、ペンディッツで使用している樽はその木材を利用している。貴腐ブドウを使用しているが、房ごとの収穫で、アスー(=貴腐ブドウ”粒”)での収穫ではない。樽熟成は短いが瓶詰め後の熟成に時間をかけてリリース。
    ¥3960

  • Domaine Sclavos

    Domaine Sclavos

    ドメーヌ・スクラヴォス

    ギリシャ / ケファロニア島

    エヴリヴィアディス・スクラヴォス(愛称:ヴラディス)が父親ブドウ畑を譲り受け、ワイン造りを始めたのは1996年のこと。13代前にウクライナでワインを造っていたという記録も残っており、ヴラディスは徴兵され従軍もしていたがやはり生まれ育った島での、動物とブドウ畑に囲まれた生活が恋しくなり島へと戻ってきた。家の裏の小さなガレージでの少量からのスタートだったが、2016年セラーも完成し醸造設備も充実させることができた。父親の代では慣行農法だったブドウ畑も、バイオダイナミック農法なども取り入れた栽培を当初から実践。自社畑の多くがゴブレ仕立ての高樹齢の畑で、豊かな果実味と繊細なアロマが特徴の白ワインを生産する。海に近く標高の低い畑からは酸の控えめで、穏やかな味わいの赤ワイン、マヴロダフネ酒も生産する。

    ケファロニア島について

    多くの島々の点在する、ギリシャ西岸のイオニア海の中でもケファロニア島はそのワインの質において際立って、名を知られている。イタリア、プーリア州から、250kmほど南東の奄美大島より少し大きいほど。山岳地帯が多く、最高地点のイノス山山頂は1600m以上もある。平地は沿岸部のみで、中には切り立つ崖の下は海という地形も珍しくない。 沿岸部は、粘土の層が厚く、その下に石灰質の層が広がるが、標高300mを超えると、石灰質の層がむき出しになるとこも見受けられる。この島の固有品種である、ロボラはその真っ白な石灰岩を多く含む急斜面の土壌でしか生息できないとされ、今でも多くの樹が自根で植えられている。ワインの味わいは力強く、黄色い色調と、鉱物感が特徴的。ギリシャの中でも西の端の方に位置するため、歴史的にはオスマン朝よりもヴェネツィア共和国の支配下に長らくあった。彼らはケファロニア島のロボラを飲むや“Vino di Sasso!(石のワインだ!)”と声を上げたそうだ。

    ギリシャについて

    15世紀から数百年続いた、ギリシャのオスマン帝国による支配は、ギリシャのブドウ栽培とワイン造りを衰退させた。20世紀に入ってもその状況はすぐには変わらず、キリスト教徒はワイン造りを禁じられてはいなかったが、トルコの支配者にとっては、増税手段の一つでしかなかった。 1937年にワインの品質向上を目的とした《アテネ・ブドウ研究所》が創設されたが、ほとんどのワインがバルクワインとして販売されてきた。1970年代になって近代醸造設備と、教育を受けたギリシャ人の醸造技術者によるワイナリーから高品質のワインが生まれるようになっていく。 前述のとおり長期間の技術的空白はあるが、ギリシャにはそれを補って余りある可能性が眠っている。数々の島々を初めとする、固有のミクロクリマと、テロワール。またギリシャ本土北部やバルカン半島南部では、その風景は一変する。そしてそれらの地域に順応した300種を超えるとされるブドウ品種からは、ユニークな個性を持ったワインが生まれる。

    Alchymiste White Dry Wine
    (旧Vin Blanc de Table – Alchymiste)
    アルシミスト ホワイト・ドライ・ワイン

    品種:ロディティス主体、その他主要
    白品種のブレンド
    植樹:1980年、1965年ごろ
    位置:標高40 m、150m
    土壌:石灰質土壌
    醸造:ステンレスタンクにて醗酵。ステンレスタンクにて半年間熟成。
    ロディティスはギリシャの主要白品種の一つ。ペロポネソス半島からの買いブドウで、造っている。50%含まれるザキンティノ、ミュスカ、ツァウシ、ヴォスティリディ、ムスカテラは、ケファロニア島の自社畑。気軽に飲めが、厚みのある果実味で飲みごたえもある。

    果実味というよりは、ハーブや塩味のような印象が基調のドライなワイン。味わいには統一感があり、気軽に美味しいワインが飲みたい時に。

    ¥2860 (2023)
    ¥5060 (3L BIB / 2023)

    Alchymiste Red Dry Wine
    アルシミスト レッド・ドライ・ワイン

    品種:マヴロダフネ100%
    植樹:1960年代
    位置:標高40m、250m
    土壌:石灰質土壌
    醸造:除梗破砕してステンレスタンクで一週間マセレーション。ステンレスタンクと一部木製樽半年間熟成。
    ケファロニア島パリキ半島のマヴロダフネの買いブドウを、抽出を抑えて軽やかに仕上げた。タンニンは適度に感じる程度で果実味は控えめで、シリアスさもあり、温度を少し上げると複雑身が出てくる。

    Alchymiste Rosé Dry Wine
    (旧PGI Rosé – Alchymiste)
    アルシミスト ロゼ・ドライ・ワイン

    品種:マヴロダフネ、モスカテラ
    位置:標高40 m、西ー東
    土壌:石灰質土壌
    醸造:マセレーションなし。木製樽とステンレスタンクで醗酵。木製樽にて熟成。
    赤品種のマヴロダフネ、赤品種を収穫してすぐプレスした、色付きの薄いロゼ。赤ワインを造る時よりも数日間早く収穫を行うので溌剌とした酸が残る。ほんのりと甘みがある。

  • Domaine Thymiopoulos

    Domaine Thymiopoulos

    ドメーヌ・ティミオプロス

    ギリシャ / マケドニア / ナウサ

    アポストロス・ティミオプロスが父から引き継いだ4haの畑から2003年にスタートしたワイナリー。20年が経ちナウサの南のエリア一帯のブドウからワインを生産する大ワイナリーへとなった。国内外の評価も高く、生産規模は自社畑分からは10万本、買いブドウからは100万本を超えるワイン(別銘柄でリリース)を造っているが、地域の古樹、ブドウ畑のある景観を残したいと考え地域の栽培家達に農業指導をし、ブドウを購入するうちに、現在の規模となった。しかし畑でもセラーでも説明と実際に行われている作業には、一貫性がありアポストロスの考えが十分に行き届いたチームワークの良さがうかがえる。
    「地域全体の様々な特性の畑を所有していることで、多様な経験をすることができている。バイオロジックやバイオダイナミック農法もそれだけでは十分ではない。見てくれこの畑の環境を。森に囲まれ、海側と山側から常に風が吹いている。よく考えて畑ごとに適切な栽培を行えば、農薬の散布量は格段に減らせるのだ」と、アポストロスは自信を見せ、一次醗酵前の亜硫酸無添加と野生酵母での醗酵の重要性を説く。クラシックなワイン造りをモダンな感性で、そして自身の生産規模を自覚したうえでその利点を最大限に生かしたワインを生産する。

    Macedonia – Rosé de Xinomavro 2021
    マケドニア ロゼ・ド・クシノマヴロ

    品種:クシノマヴロ100%
    位置:標高450~650m、灌漑なし
    土壌:シスト、花崗岩
    醸造:除梗してステンレスタンクで12時間マセレーション。ステンレスタンクと木製樽で半年間熟成。マロラクティック醗酵はステンレスタンク熟成(60%)のワインではせず、樽熟成(40%)の方ではしている。

    クシノ=酸、マヴロ=黒い、とギリシャ語で意味する通り、果皮の成分も濃く、酸っぱい品種であるクシノマヴロの若木を、半日間マセレーションしたロゼ。ブドウ畑はあえて標高の高いものを選んでいる。軽やかでチャーミングなスタイルよりも、骨格と複雑味があり、熟成もするシリアスなスタイルのロゼを目指している。提供温度は冷やしすぎない方がよい。
    ¥2970