投稿者: amala

  • Menti

    Menti

    メンティ

    イタリア / ヴェネト

    ステーファノ・メンティは、イタリアワイン界の中軸と目される逸材である。この造り手の登場で「イタリアのナチュラルワイン界は、面目を一新した」とさえ思わせる者。1600年代に建てられた石造りの農家を今もワイン造りに活用。建物自体が今なお呼吸しているように感じさせる。周囲の山と畑に、鷹、鷲、雉、ウサギなどが日々現れるのは、「2001年にビオロジックに転換して以来」と、若き4代目当主ステーファノ・メンティ。2010年からはビオディナミを採用し、6haの自社畑を管理している。ブドウ圧搾は基本全て全房で行うのも、ステーファノの信条で、ガルガーネガ100%の白ワインを中心に、オレンジワイン、瓶内二次発酵・澱引きなしのスパークリングも生産している。いずれも個性あふれる洗練されたナチュラルワイン。包み込むようなテクスチュア、優しくあたたかな味わいと、無類にきれいな仕上がりで、ワインはイタリア本国でも毎年リリースと同時に完売となる。

    ガンベッラーラについて

    ソアーヴェの東隣、ヴェローナから東に約25kmへだてる丘陵地帯を中心に、約600haに渡って広がるDOC。ソアーヴェ同様、白のガルガーネガが中心だが、一般的にソアーヴェより低収穫で、より“ガルガーネガらしさ”が表現される。このブドウ品種については「尋常ではない品種。収量を抑えて栽培すると、キッパリした辛口の白で、シャブリにも似たミネラル感というか石のような風味を伴う」と、マット・クレイマー。ジャンシス・ロビンソンは「良いガンベッラーラは、カモミールと黄色いフルーツの香りを帯び、数年の熟成で蜂蜜や薫香を持つ」と称賛する。DOC法はガルガーネガ80%以上、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ、またはトレッビアーノ・ディ・トスカーナ20%以下のブレンドが可能。近年では、プロセッコの成功と拡大により、ガンベッラーラの町の南側・平野部に広がるガルガーネガを、グレーラへと植え替える動きも進んでいる。レチョートの甘口、レチョート・ディ・ガンベッラーラのみDOCGとなる。

    ヴェネトについて

    イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争う。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなる。いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もあったが最近ようやく復活しつつある。また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっている。プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越した(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。

    Roncaie – vino frizzante
    ロンカイエ ヴィーノ・フリッツァンテ

    泡白
    品種:ガルガーネガ100%
    土壌:沖積土壌 醸造
    ステンレスタンクかコンクリートタンクで醗酵させたのち、レチョート用の陰干ししたブドウの果汁を加える。濾過せずにボトリング。春になり暖かくなると、瓶内で二次発酵が起こり、そのまま熟成させる。

    亜硫酸無添加キュヴェで、瓶内二次発酵用の糖分も陰干ししたレチョート用の果汁を使う。ブドウの果汁のみからつくられた、口当たりのやわらかなスパークリングワイン。
    デゴルジュマンをしていないので、澱が沈んでいるが、からめて飲むことで、より”楽しい(divertente)”な飲みごこちになる。
    ロンカイエは、畑のあるガンベッラーラの土地の名称で、「森林」を意味する「Ronchi(ロンキ)」に由来している。その昔、雑木林だった場所を開拓して今の畑ができたことから名づけられた。
    ¥3410 (2023)
    ¥3630 (2023)

    Riva Arsiglia 
    リーヴァ・アルシーリア


    品種:ガルガーネガ100%
    土壌:火山性土壌
    醸造:ステンレスタンクかコンクリートタンクで醗酵。ステンレスタンクで1年間熟成

    メンティ家が代々所有する畑。彼らの数世代前はアルシーリアと呼ばれる女性が畑の世話をしていた。日当たりのよい斜面(=Riva)の畑で、ガンベッラーラの街が一望できる。透明感と伸びやかな酸の飲み心地を備えながらも、うまみがあり、味わい深い。
    ¥3850 (2023)
    ¥3630 (2023)
    ¥3410 (2020)

    Monte del Cuca
    モンテ・デル・クーカ

    オレンジ
    品種:ガルガーネガ100%
    土壌:火山性土壌
    醸造:ステンレスタンクもしくはセメントタンクで3~5週間マセレーション(残糖
    があり醗酵が続く限りは続ける)。セメントタンクで2年間熟成(2019年VTからは一部大樽熟成)。

    2010年に初めて醸造。当初は、樽やテラコッタでの醸造・熟成も人から勧められて考えたが、ステンレスもしくはセメントタンクでの仕上がりを、ステーファノが気に入ったので、タンクで仕上げていた。しかし、改めて大樽での熟成にも関心が芽生え、2019VTから採用している。
    ¥4950 (2023)
    ¥4400 (2020)

  • L’Arco

    L’Arco

    ラルコ

    イタリア / ヴェネト

    ヴェネトで、誰よりも“神話的生産者”との讃辞にふさわしい、クインタレッリ。ルーカ・フェドリーゴは、この巨匠に長年ブドウを販売していた栽培農家に生まれ、14歳からクインタレッリのもとで働き、巨匠の身近で栽培醸造を学んだ。その後独立し、畑を購入しワイナリーを建て、1998年に初VTをリリース売する。アマローネにおいては90日前後の長期のアパッシメントし、熟成もスラヴォニアオークの大樽熟成。栽培と醸造の両方において、徹底して伝統的。ただし栽培と醸造を学んだ、クインタレッリがそうであるように、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローのフランス系品種にも可能性を見いだし、ルーカなりの醸造で、ルベオという同地としてはユニークな構成のワインを造り出している。近年、2014年を境にラルコが造るワインの質が著しく上昇し、当主ルーカに「ジュゼッペ・クインタレッリの再来」との過褒までも寄せられ始めている。

    ヴァルポリチェッラについて

    ラテン語で「セラーのたくさんある谷」”Vallis polis cellae”と呼ばれる通り、ヴァルポリチェッラのエリア一帯に広がるテラス(段丘)の配置は人為の産物であり、過去2000年におよぶ、人類の絶え間ない営為の所産といえる。「この地上に類を見ない、厳かな赤ワイン」とM・クレイマーが称賛する、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラの産地である。しかし、その中核品種で45~95%の使用必須とするコルヴィーナは、通常は「比較的軽くフルーティな赤ワインを生む」品種。アマローネはブドウを陰干し(=アパッシメント)後に醸造し、重厚・深遠な味わいを生む。このアマローネと、残糖を残した濃厚な甘口のレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラが、栄光の伝統を築く。また、歴史あるリパッソ製法も近年復興。これはアマローネの搾り滓と共にワインを発酵させたもので、濃厚で強壮なワインとなる。陰干し工程を経ないDOCヴァルポリチェッラは、軽やかな味筋で日常の食卓に寄り添う。生産地域はヴェローナの街のすぐ北側、東西約26kmに広がる丘陵地帯が中心。中でもその西端、標高150~500mに至るヴェルポリチェッラ・クラッシコ地区が、「あらゆる意味でイタリアで最も将来性ある産地」とは、J・ロビンソンの見解である。

    ヴェネトについて

    イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争う。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなる。いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もあったが最近ようやく復活しつつある。また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっている。プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越した(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。

    IGT Rosso del Veronese
    ロッソ・デル・ヴェロネーゼ

    品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ、モリナーラ、サンジョヴェーゼ、テロルデゴ
    植樹:1990年代~2000年代
    位置:標高90~100m
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで数日間マセレーション、そのまま8ヵ月間熟成。大樽とセメントタンクで18ヵ月間熟成。

    気軽な食中酒を、と考えルーカが所有する畑の中でも樹齢の若いブドウを、ほとんどマセレーションをかけずにプレスをするので、明るいルビー色をしている。熟成には、セメントタンクと一部大樽が用いられ、フレッシュな果実味を損なわないように気を遣っている。サンジョヴェーゼやテロルデゴはほんの少量、遊び心程度に混醸されている。
    ¥4510 (2021)
    ¥4070 (2020)

    Valpolicella Ripasso Classico Superiore
    ヴァルポリチェッラ・リパッソ・クラッシコ・スペリオーレ

    品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ、モリナーラ、クロアティーナ
    植樹:1960年代~2000年代
    位置:標高90~100m
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで数日間マセレーション、翌年の3月頃まで熟成。アマローネのマセレーションが終わると同時に、そのヴィナッチャを1ヵ月間マセレーション(リパッソ)するその後、大樽で24ヵ月間熟成。

    ヴァルポリチェッラのクラシックな赤品種のブレンド。コルヴィーナとロンディネッラは色とテクスチャー、香り。モリナーラとごく少量のクロアティーナはさらに香りを複雑にするために使われる。ロッソ同様、リパッソ前の赤ワイン自体の抽出は軽く、リパッソ時のアマローネ用のブドウの果皮からの抽出に注力する。そのため、軽やかさと上質なタンニン、骨格を併せ持った、バランスの良いリパッソが生まれる。
    ¥5610 (2021)
    ¥5170 (2020)

    IGT Rosso del Veronese Pario
    ロッソ・デル・ヴェロネーゼ パリオ

    品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ、モリナーラ、クロアティーナ
    植樹:1960年代~2000年代
    位置:標高90~100m
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ヴァルポリチェッラ用のブドウには短いアパッシメントをかけ、若干凝縮をさせ、ステンレスタンクで醗酵。大樽で醗酵中に、同VTのアマローネとブレンドし、合計24ヵ月間以上大樽で熟成させる。

    アマローネとヴァルポリチェッラのブレンド比率は1:1で、同量(=ラテン語でパリオ)である。ヴァルポリチェッラ用ブドウはフレッシュさを損なわない程度に、アパッシメントする。またアマローネともブレンドするので、凝縮感はかなりあるが、その分樽熟成も瓶熟成も長い。しかしエチケットの色通り、リリース直後はワインの色合いも明るく、味わいも同様に明るく赤い果実を感じさせる。
    ¥8360 (2020)

    Amarone della Valpolicella Classico
    アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ

    品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ、モリナーラ
    植樹:1960年代~2000年代
    位置:標高90~100m
    土壌:粘土石灰質
    醸造:3~4ヵ月間のアパッシメント(陰干し)の後、ステンレスタンク数週間のマセレーション。大樽で30ヵ月間熟成。

    アパッシメントをすると、ブドウはその重量の30~40%にもおよぶ水分を失い、その結果、糖とエキス分が凝縮する。少量だが、ブドウには「貴腐菌」が発生し、アマローネに特有の官能的な香りを与える。ともするとアマローネは酸味に欠けることが多いが、果実味やタンニンなどの抽出物の濃さと、それでも飲み疲れさせない酸味を備えた稀有なアマローネ。
    ¥14520 (2019)

  • Fasoli Gino

    Fasoli Gino

    ファゾーリ ジーノ

    イタリア / ヴェネト

    1925年に、当ワイナリーを開業したのは、祖父アマディオ。アマディオはブドウ栽培を始め、高品質なワインを造るのに必要不可欠な条件である《自社畑から収穫されたブドウを用いた醸造》を行った。これらのワインは当時、小樽に詰めて馬で運ばれ、ヴェローナやヴィチェンツァ、パドヴァなどの街の素晴らしいオステリアに売られていた。父ジーノは叔父ジージとともにワインを造り、イタリア各地と海外での評価を高めつつ、祖父がはじめたワイナリーの知名度を広げていった。1966年にアマディオ・フランコ、1971年にナタリーノの参加にも助けられ、祖父から授けられた経験を礎として、現在に至る成長がある。
    私たちは、1980年にビオロジック農法による栽培を実験的に導入した。1986年にはビオロジック農法をすべての畑に導入し、1990年にはA.I.A.B.から認証を受けるに至った。私たちの所有するブドウ畑は、コロニョ-ラ・アイ・コッリ・エ・イッラージの《イッラージ谷サン・ゼノ地区》で、標高の低い部分にある。この地域は、粘土質土壌と小石交じりの砂質の土壌という構成と、優れたミクロクリマを有するため、伝統的にブドウの栽培が行われてきた。広く開けた日当たりのよい谷間は、北部をレッシーニの山々に守られている。現在のところ、7区画に合計14ヘクタールのブドウ畑を所有する。土壌の性質はそれぞれ異なり、各土壌に最適なブドウ品種を選んで栽培。粘土質土壌の畑には昔ながらの方法で、ソアーヴェの生産に用いられる樹齢30~40年のガルガーネガが栽培されている。1978年にさかのぼり、前述の小石交じりの砂質の土壌に、風とおりの良さ、葉の管理のしやすさ、果実の高い成熟度といったメリットから、ペルゴラ・コルタとコルドーネ・スペロナートという仕立てを用いて、メルロ/シャルドネ/ピノ・ネーロを植樹。これにより、樽を用いた醸造や熟成にふさわしい、しっかりとした構造を持つワインを生み出すことができるようになった。畑では細部にいたるまで入念な作業をおこなう。畑での草生、堆肥の使用、低収量のためのバランスを重視した剪定、自然な製品や益虫を用いた害虫の駆除、それぞれの房にとって最高の成熟段階を迎えたときに行うため複数回に及ぶ手摘み、など。
    ビオロジックの基本的な理念を尊重し、ブドウの品質を損なわないために的確な技術を用いる。除梗、プヌマティック・プレスを用いたやわらかい搾汁、重力に逆らわずに冷却と珪藻土を用いる濾過、発酵の温度管理、ベントナイトによる清澄など。このようにして、時が経つにつれて土地と品種の特徴を反映するとともに、薫り高さ、誠実さ、特徴ある個性を身に纏っていくワインを生み出すことが可能になった。

    Prosecco Spumante “La Corte del Pozzo”
    プロセッコ・スプマンテ “ラ・コルテ・デル・ポッツォ”

    品種:グレーラ100%
    土壌:粘土石灰質
    醸造:除梗後ソフトプレスし、12~15℃の温度で約10~12日間ステンレスタンクで醗酵。密閉式タンク内で約3~4ヵ月間の二次発酵を行う(メトード・シャルマ)。

    ジャスミンやアカシアを思わせる香り。フリッツァンテに比べてガス圧は強く、グラスワインとしても楽しめるスパークリングワイン。”ラ・コルテ・デル・ポッツォ”という名前は、1900年代から彼らの井戸を水汲み場として使っていたこの地域の住人とのつながりを表している。
    ¥2860 (2023)
    ¥3410 (2024)

    Soave – Borgoletto
    ソアーヴェ ボルゴレット

    品種:ガルガーネガ100%
    位置:標高100m
    土壌:石灰質・砂岩質
    醸造:除梗後ソフトプレスし、6~8℃の温度下で、10~15時間ステンレスタンクでコールド・マセレーション。ステンレスタンクで約10日間醗酵した後、5ヵ月間熟成。

    明るい黄色。フローラルかつフルーティなブーケ、塩味のあるノート、酸とボディのバランスの取れたしっかりとした体躯のある味わい。ほろ苦いアーモンドのニュアンスの余韻が残る。アペリティフとして、また魚料理やスープ、チーズとともに。ファゾーリ・ジーノで一番多く生産している、フラッグシップともいえるワイン。

  • Trinchero

    Trinchero

    トリンケーロ

    イタリア / ピエモンテ

    現当主エツィオは、かつて約50ha所有していた畑を「自ら畑の世話ができる規模にするため」13 haに縮小した勇気と決断力のある情熱家。トリンケーロの代名詞でもあるバルベーラはそもそも酸が高い品種であり、エツィオのように果実の完熟を待ち、しっかりと抽出もすると、20年以上も深みと気品ある表現力を増し続ける。特に1925年植樹のバルベーラから生まれる「ヴィーニャ・デル・ノーチェ」は偉大な伝統派のバローロにも似て、「辛抱強く待てば必ず応えてくれる」ワインである。バルベーラ以外にもネッビオーロやフレイザなどのピエモンテの地品種を数多く植えているが、出来上がるワインはいずれもトリンケーロのワインらしい大柄な骨格を備えている。  1982年から、若くしてワイナリーの運営から造りにまでかかわってきたが、90年代の終わりに転機が訪れれ、グラヴナーをはじめとする、フリウリの偉大な造り手たちのマセレーションの白ワインを飲み、大きく影響を受けた。それまでのワイン醸造を考え直し、特に白品種の醸造において、マセレーションでの醸造を始める。  持ち味の酸と酒質の強さを優美に柔らげるためには、樽や瓶での長期の熟成が不可欠ではあるが、時間をかけて瓶詰めされるワインには確固たる個性が備わっている。

    アスティについて

    アスティ県は、バルバレスコの北東に位置する。その最重要DOCGワインは、バルベーラ・ダスティとモスカート・ダスティ(およびアスティ・スプマンテ)である。この地のバルベーラは、今ではピエモンテの2番目の最も輝かしい赤ブドウとして、また最も現代風なブドウとして論議の的となっている。総じて酸が高いイタリア赤ワイン品種の中でも、バルベーラ種は抜きんでて酸が高いという特徴があるが、一般的にはバルベーラ・ダスティとバルベーラ・ダルバ(ランゲ地区産)の味わいの差は、果実味豊かでパワフルなバルベーラ・ダルバに対し、バルベーラ・ダスティは酸が際立ちエレガントと言われる。白ブドウのモスカートからは、微発泡性で甘口の、マスカットブドウの最も祝福された典型と言える優れたモスカート・ダスティが生まれる。このワインには、他のどのワインよりもアルコールが少ない(5%前後 )個性を持つ。大半のモスカート・ダスティはシャルマー方式で生まれる。

    ピエモンテについて

    イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。

    Rosso Racines ロッソ・ラシーヌ

    品種:バルベーラ100%
    位置:標高250m、南西
    土壌:粘土石灰質
    醸造:セメントタンクで30日間マセレーション。ステンレスタンク、セメントタンクか木樽で30~36ヵ月間熟成。
    トリンケーロの代名詞とも言えるバルベーラ。若木や、比較的冷涼な畑のブドウを原料に、日本向けに特別に造ってもらっている。エントリーレベルのワインながら、エツィオ本人の品質へのこだわりは変わらず、30~36ヵ月間の長期熟成を行う。
    ¥3300

  • Tenute Guardasole

    Tenute Guardasole

    テヌーテ・グアルダソーレ

    イタリア / ピエモンテ

    1950年からボーカの地に住むブーイ家ではブドウの専業農家だったことはなくワインは自家消費用として造られていただけだった。「私たちの家は決して美しく豊かだったとは言えないが、飲むものには事欠かなかった」と当主のマルコ・ブーイは振り返る。マルコは農業専門学校とマーケティングの学位を取得した後、多国籍の広告代理店で働いていたが、週末には畑へと戻っては時を過ごしていた。やがてブドウ畑にもっと時間を捧げたいと思うようになり仕事を辞め、2009年にワイナリーを立ち上げる。”伝統への現代的なアプローチ”をモットーとし、この地域で築かれてきたものをないがしろにすることなく、現代の技術をどのように活用するのかが肝要だと考え、2haという小さな生産規模も全生産工程において自身の手の届く範囲にとどめ、丁寧な仕事を感じさせるしっとりとしたテクスチャーのワインを生み出す。

    アルト・ピエモンテについて

    ネッビオーロを主体とする上質な赤ワインの産地として名高いアルト・ピエモンテはピエモンテ州北部の生産エリアで、2億8千年前に大噴火を起こしたとされる火山とアルプス山脈を形成した造山運動により、土壌には火山岩や火成岩を多く含む。アルプスのモンテ・ローザ(最高地点4634m)を源流とするセージア川上流域のDOCGガッティナーラ、DOCGゲンメでは多くのイタリアのワイン生産地と同様に、ローマ時代以前からブドウが栽培されてきた。モンテ・ローザからの冷風が吹き下ろすため、昼夜の寒暖差は大きくまた、イタリアでも随一の降雨量の多さでも知られる。ランゲからは100kmほど北の生産地域でその分平均気温も低く、上記の気候条件により気候変動による気温の上昇や降雨量の減少などの影響も穏やかなことからも、関心の高まっているワイン生産エリア。ちなみにミラノ・マルペンサ空港からは車で一時間たらずの距離である 。

    ピエモンテについて

     イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。

    Virgilio 2021
    ヴィルジリオ

    品種:ヴェスポリーナ50%、ネッビオーロ30%、ドルチェット20%
    樹齢:1950年代、定期的に再植樹
    位置:標高450m、南~南西向き
    土壌:マグネシウムを含む石灰岩、火山岩と火成岩の小石 醸造:ステンレスタンクで1-3週間マセレーション。ステンレスタンクで700Lの木製樽で18ヵ月間熟成。
    キュヴェ名は、以前の畑の所有者の名前で必ずしも長期の熟成させることなく洗練されたワインを造る方法を知っていたヴィルジリオ翁へのオマージュ。畑の所有者がマルコに移った後も、シンプルな醸造でヴィンテッジの特徴が端的に現れるワイン。
    ¥5280

    Pio Decimo 2019
    ピオ・デーチモ

    品種:ネッビオーロ100%
    樹齢:2011年
    位置:標高450~490m、南向き
    土壌:マグネシウムを含む石灰岩、火山岩と火成岩の小石
    醸造:ステンレスタンクで2週間マセレーション。ステンレスタンクと大樽で18ヵ月間熟成。
    キュヴェ名はボーカのワインを愛飲していたとされるローマ教皇ピオ10世(ピオ・デーチモ)の逸話に由来する。ピエモンテの、ボーカの生産者であるマルコにとって、ネッビオーロ100%でワインを造ることは重要な意味を持つ。火山性土壌の持つ魅力を引き出し、優雅で骨格があり、ボーカならではの軽やかさを持ちつつ長期の熟成によってもその表情を変える。
    ¥6710

    Boca
    ボーカ

    品種:ネッビオーロ80%、ヴェスポリーナ20%
    樹齢:2011年
    位置:標高490m、南向き
    土壌:マグネシウムを含む石灰岩、火山岩と火成岩の小石
    醸造:ステンレスタンクで1ヵ月間マセレーション。ステンレスタンクと大樽で34ヵ月間熟成。
    畑は2011年にマルコの手により植樹がなされ、ネッビオーロ80%、ヴェスポリーナ20%で畑もワインも構成されている。一帯でも一番標高の高い区画で、モンテ・ローザから涼しい北風、極端な気候の変化を和らげるモンテ・フェネラがもたらす穏やかで安定的な気候はブドウを最適な成熟に導く。