投稿者: amala

  • La grange de l’oncle Charles

    La grange de l’oncle Charles

    ラ・グランジュ・デ・ロンクル・シャルル

    フランス / アルザス

    ワイン醸造の技術者であった祖父の影響で、ワイン造りに関心を持ったジェロームは2014年に叔父の譲ってくれたオスタイム村の納屋(ラ・グランジュ)を譲り受け、醸造を始めた。バイオダイナミック栽培の原則にのっとり、アルザスに点在する様々なテロワールをワインに表現することに注力。2019年にはモルガン・ストケールが共同経営者として参画し、その他にもシルスとフィエルテ2頭の耕作馬、15匹の羊の群れ、ネパール、フヌイユ、ミュスカの3匹のシェパード犬たちが、2人のワイン造りを支える。2021年にはAOCからの離脱を決め、全てのワインをヴァン・ド・フランスに格下げしてリリース。自分たちの考えが第三者の意図の介入なしに、ワインの味、エチケット、キュヴェ名に存分に表現したいと考えてのことだった。生産するワインのほとんどが混植混醸キュヴェで、水墨画風の畑や地域の風景が描かれたエチケットは彼らのワイン造りの意図を明白に表している。

    VdF – Mille Lieux
    ミル・リュー

    品種:アルザス品種13種
    植樹:1970~2005年
    位置:100~250m
    土壌:花崗岩、石灰質、粘土質、砂交じりの泥灰土
    醸造:8時間かけてダイレクトプレス。228Lの古樽で発酵、14ヵ月間熟成。シュール・リー。

    複数の村の約20の区画、丘の比較的下の方に位置する畑からの13種のブドウ品種のアサンブラージュ。まろやかでたっぷりとした果実味の白ワイン。
    ¥5500 (2023)
    ¥5280 (2022)

    VdF – Le chemin d’à côté
    ル・シュマン・ダコテ

    品種:リースリング100%
    植樹:1980年代
    位置:北東向き土壌:花崗岩の礫
    醸造:8時間かけてダイレクトプレス228Lの古樽で発酵、14ヵ月間熟成シュール・リー

    アメルシュヴィール村のテラス状の畑。区画名SITTWEG(アルザス語)をフランス語に訳すと、ル・シュマン・ダコテ=隣の道、となる。グラン・クリュ:KAEFFERKOPFに隣接する畑で、垂直的で美しい骨格のワインが生まれる。
    ¥9790 (2023)

  • Complémen’terre

    Complémen’terre

    コンプレモンテール

    フランス / ロワール

    マニュエル・ランドロンは、ミュスカデの名手であり、ロワール自然派の先駆として信頼されるドメーヌ・ランドロンの当主・ジョゼフの子息。ドメーヌはマニュエルとマリオンのランドロン夫妻が2013年、ル・パレ村にスタートした。マニュエルはトゥーレーヌのドメーヌのほか、ニュージーランドのフェルトン・ロードや、チリのルイ・アントワーヌ=リュイットなどの自然派生産者の下でも経験を積んだ。約7.7haの自社畑は全てビオロジックで、粘土に変成岩と水晶が豊富。ミュスカデやガメイ以外に、樹齢50年を越える土着品種、フォル・ブランシュ100%のワインも生産する。ミュスカデも、1974年植樹の古木である。ワインは野生酵母のみで発酵させ、醸造中の亜硫酸は添加しない。ミュスカデは、深みあるミネラル感をワインに映すよう、可能な限り長く澱とコンタクトさせる。そのワイン造りは、総じて父のジョゼフよりさらに挑戦的だが、醸造の各段階で分析値を入念に確認しながら進め、安定感も併せ持っている。

    ペイ・ナンテ地区

    ロワール河の河口から約50km上流で、ローマ時代から交通の要衝だったナント市周辺に広がる地域。片麻岩と花崗岩豊富なミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ(約8,200ha)など、ミュスカデ関連の4つのAOCで知られるエリア。ミュスカデとはワインの名前であり、場所やブドウ品種の名前ではない。品種はシャルドネの従兄弟、ムロン・ド・ブルゴーニュ100%が義務づけられるが、通称としてこの品種をミュスカデ種と呼ぶことも、地元ではある。ムロン・ド・ブルゴーニュの名の由来は、樹の葉がメロンに似ているからだと言われる。ミュスカデは伝統的に大半がシュール・リー製法をとり、発酵槽の中で一定の期間澱と共に熟成を経て、風味と肌理を深める。その方法は、シャンパーニュが瓶内二次発酵時の澱とのコンタクトで風味を深めるのと同じ原理である。ワインは緑を帯びた淡い色調、白い花の香りや火打ち石の香りがあふれる極辛口で、わずかな塩味、そして堅固とも思える酸とミネラルは、小エビ、牡蠣、ムール貝などのシーフードとは、卓越した相性となる。

    ロワール

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    VdF – Pétillant Naturel – Potion Mama Blanc
    ペティヤン・ナチュレル ポション・ママ・ブラン

    品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ主体、フォル・ブランシュ
    植樹:2004~2009年
    位置:南東向き
    土壌:変成岩、水晶、粘土
    醸造:ステンレスタンクとボトルで8~13ヵ月間熟成

    MaMaはマニュエル(Manuel)とマリヨン(Marion)二人の頭文字と、インカ文明で豊穣の女神を意味する PACHAMAMAに由来する。ラベルは妻マリヨンのアイディアを元に友人の画家がデザイン。無限に広がる渦はこのワインの活き活きとした生命力を、色調は植物やミネラル、炎や水を表現している。繊細な泡は自然酵母による醗酵によるものであり、抜栓数分後にはワインのキャラクターを見せ始め、ヨードを感じさせるミネラル感が特徴的。
    ¥5280

    VdF – La Croix Moriceau 2022
    ラ・クロワ・モリソー

    品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ100%
    植樹:1975年
    位置:南向き
    土壌:変成岩
    醸造:マロラクティック醗酵あり。セメントタンクで3ヵ月間熟成

    キュヴェ名は、畑の離接する街の名前に由来。2haの広い畑からなる彼らのスタンダードキュヴェ。シュール・リー熟成ならではの厚みのあるうま味、特有のヨード香、伸びやかな酸と、ミュスカデの必要構成要素がすべてそろっている。南向きの畑だからか、同価格帯のケール・マよりも重心が低く、果実味の豊かさがある。2021VTから、VdFでリリース。
    ¥3520

    VdF – Ker Ma 2022
    ケール・マ

    品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ100%
    植樹:1955~2014年
    位置:標高45m、北東向き
    土壌:角閃石、雲母片岩、正片麻岩 (花崗岩類を源岩とする変成岩の一種)
    醸造:スキンコンタクト無し。グラスファイバータンクで醗酵。グラスファイバータンクで5ヵ月間熟成

    Ker Maとは彼らの生まれた、ブルターニュの方言で、Chez Ma(Maの家)を意味する。Maとはもちろん、彼ら2人(MarionとManuel)のこと。北東向きの畑のためか、同価格帯の、ラ・クロワ・モリソーよりも、重心がたかく、塩味があり、酸の軽快さがある。2022VTから、VdFでリリース。
    ¥3740

    VdF – Le Mortier Gobin
    ル・モルティエ・ゴバン

    品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ100%
    植樹:1960年
    位置:標高50m、南西向き
    土壌:粘土、片麻岩、砂岩
    醸造:180日間アルコール発酵。15ヵ月間澱上熟成

    土地所有者の名前 Gobinとブドウの収穫される畑の土壌にモルタル (Mortier)のようなべたつきのある粘土層が由来。樹齢も高く、シュールリーで樽熟成を長く行うことで、彼らのワインの中でも、味わいの厚みと骨格のあるキュヴェとなっている。
    ¥5280

    VdF – NoLem 2022
    ノルム

    品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ100%
    植樹:1990年(0.25ha) 2000年(0.58ha)
    位置:標高50m、西向き
    土壌:砂岩、粘土混じりの砂質
    醸造:木樽で醗酵。木樽で8ヵ月間熟成

    比較的若い樹齢のブドウ樹を、木樽で醗酵している。VdFだが、ミュスカデを名乗る要綱はそろっている。しかしミュスカデの醸造でしばしば採用されるシュールリーは行わず、フレッシュな果実味を活かした味わいを、狙っている。通常のミュスカデとは違う、という意味を持たせるために、ミュスカデ用品種である、Melon(de Bourgogne)を逆さから読んだ、NoLemと名付けた。
    ¥4180

  • Cantina Fioirentino – Valle dell’Asso

    Cantina Fioirentino – Valle dell’Asso

    ヴァッレ・デッラッソ

    イタリア / プーリア

    ヴァッレ・デッラッソは、1920年からプーリア州ガラティーナで70ha以上のブドウ畑を持ちながら、地域やイタリア国内を中心に、低価格のクオリティーワインを提供し続けてきた。環境への意識も高かった、故ルイージ・ヴァッローネ氏は、90年代から畑でのビオロジック栽培を導入し、2004年に認証も取得した。ガラティーナはイタリア国内でも日照時間が長く、気温の高い地域であるが、下草を生やし、適度な酸味を残せるように栽培、収穫を気を付けているヴァッレ・デッラッソのワインには、煮詰まった果実味は感じない。そして2016年、同ガラティーナ地域のワイナリー、カンティーナ・フィオレンティーノと合併をする。カンティーナ・フィオレンティーノは、2014年に、ピエールアントニオ・フィオレンティーノ氏のおこしたワイナリー。企業へのエネルギー効率や、自然エネルギーの活用のコンサルタント会社を経営しているが、ワイナリー所有の夢は捨てきれなかった。当初から、ビオロジック栽培でのワイン造りを考えており、ヴァッレ・デッラッソとの合併時の畑を合わせて、現在100ha以上の所有ブドウ畑で、ビオロジック認証を取っている。

    プーリアについて

    イタリア半島の最南島部、踵の部分に位置する州。平野が53.2%、丘陵45.3%、山岳地1.5%で、イタリアで最も山岳が少ない州でもある。この州を代表する土着品種の一つ、プリミティーヴォはジンファンデルと同一の品種。他にも「発電所のように力強い」と言われるネグロ・アマーロ、ネーロ・ディ・トロイア、ヴェルデーカ、スマニエッロなど、興味深い固有品種が多数育っている。この州は、かつてはヨーロッパ最大のバルクワインの供給地であり「ヨーロッパワインの貯蔵庫」とまで言われた。また、アルコールの弱い北部のワインの補強にもさかんに使われたが、近年は量から質への転換が急ピッチで進んでいる。ワイン生産量の面でも、シチリア、ヴェネトなどと共に常にイタリアのトップ3に入る量を産する。マセレーションを短くしたフレッシュな赤ワインは、特に夏はやや冷やして飲むと、より清涼感が際立つものもある。

    IGT Salento Rosso – Lenze2022
    サレント・ロッソ レンツェ

    品種:ネグロ・アマーロ80%、プリミティーヴォ20% 醸造ステンレスタンクで発酵ステンレスタンクで半年間熟成

    ルビーレッドの色調、タバコのアロマ、しっかりしたブドウの味わい、まろやかでフルーティで余韻も長い。ラシーヌ専用のアッサンブラージュ。
    ¥2200

  • Tiberio

    Tiberio

    ティベリオ

    イタリア / アブルッツォ

    ティベリオはペスカーラから内陸の山岳部に30km、クリスティアーナとアントニオの姉弟が運営するワイナリーです。樹齢60年を超えるトレッビアーノやモンテプルチアーノの畑を彼らの父が購入し、そこからセレクション・マサルで畑を植えていき、合計30haの畑を所有しています。醸造を担当するクリスティアーナは明確な方向性をもってワインを造っており、特徴的であるのは、プレスを全く行わずフリーランジュースのみで醸造し、生産ワインの大部分をステンレスタンクのみで行うことでしょう。
    化学を専攻し、話し方からも強い意志と澄んだ知性の持ち主であることを感じさせるクリスティアーナですが、「ブドウやテロワールができないことを無理強いしない醸造を心がけている」そして「ステンレスタンクによる醸造はブドウがそれを望んでいるからだ」と話します。洗練された味わいは、丁寧な畑の手入れの賜物ではありますが、2人は常に現代的な、あるいは既存の視点とは別の視点を持つことを心がけています。ティベリオ姉弟の目標はただひとつ、品種と産地を明確に語るワインを造ることです。

    アブルッツォについて

    アドリア海に面したイタリア半島中部に位置するアブルッツォ州。西はラツィオ州に隣接するが約65%は山岳地帯で、州内にはアペニン山脈の最高峰コルノ・グランデ(2,912m)などの高山を擁する。ワインは全体の約34%となる丘陵地帯を中心に生産され、赤はモンテプルチアーノ・ダブルッツォ、白はトレッビアーノ・ダブルッツォが、この州の最重要かつ支配的品種である。このモンテプルチアーノ・ダブルッツォ品種は「しっかりとした果実味を持つ濃厚な赤ワインで、かなりの量を生産しても薄いワインにはならない」。また、トスカーナの高名なヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ(サンジョヴェーゼ主体)とは全く無関係である。通常、コストパフォーマンスの高い優良デイリーワイン産地とのイメージが強い州だが、極々一握り(多くて2、3社)が手がけるワインは赤、白、ロゼともイタリア全土でも屈指の偉大なワインとなることも知っておきたい。

    Montepulciano d’Abruzzo
    モンテプルチアーノ・ダブルッツォ

    品種:モンテプルチアーノ100%
    植樹:1960年代
    位置:標高350m
    土壌:粘土石灰土壌、砂質の下層土
    醸造:ステンレスタンクで20日間マセレーション、プレスをせずフリーランジュースのみで醸造。ステンレスタンクで8ヵ月間熟成

    ティベリオの華やかで軽快なスタイルの白とチェラスオーロとは打って変わって、バランスが取れ落ち着いた雰囲気のモンテプルチアーノ。抽出はしっかりと感じるが、タンニンのざらつきは感じず、ゆっくりと味わいが出てくる。

    Trebbiano d’Abruzzo
    トレッビアーノ・ダブルッツォ

    品種:トレッビアーノ100%
    植樹:1960年代
    位置:標高380m
    土壌:粘土石灰土壌、砂岩の下層土
    醸造:ブドウを破砕し、5~6度で6時間マセレーション、プレスをせずフリーラン
    ジュースのみを醸造。ステンレスタンクで醗酵。ステンレスタンクで8ヵ月間熟成。マロラクティック醗酵なし。

    造り手のクリスティアーナは、彼女らの栽培する品種のクローンが、トレッビアーノ・”アブルッツェーゼ”であることの重要。性を繰り返す。アブルッツォ州に植わる多くのトレッビアーノ・アブルッツェーゼと混同された品種にはない。

    Cerasuolo d’Abruzzo 2023
    チェラスオーロ・ダブルッツォ

    品種:モンテプルチアーノ100%
    植樹:1960年代
    位置:標高350m、南向き
    土壌:粘土石灰土壌、砂岩の下層土
    醸造:ブドウを破砕し、10度で2,3時間マセレーション、プレスをせずフリーランジュースのみを醸造。ステンレスタンクで醗酵。ステンレスタンクで8ヵ月間熟成。マロラクティック醗酵なし。

    軽やかな果実味と生き生きとした酸味が特徴のチェラスオーロ。抽出は色づく程度だが、わずかなグリップを舌に感じる。
    ¥3960

    IGP Colline Pescaresi – Pecorino 2024
    コッリーネ・ぺスカレーズィ ペコリーノ

    品種:ペコリーノ100%
    植樹:2000年代
    位置:標高350m
    土壌:粘土石灰土壌、砂岩の下層土
    醸造:ブドウを破砕し、7~8度で5,6時間マセレーション、プレスをせずフリーランジュースのみを醸造。ステンレスタンクで醗酵。ステンレスタンクで8ヵ月間熟成。マロラクティック醗酵なし。

    ぺコリーノは早熟なので、海辺では成熟が早すぎ、山に近い涼しい環境が適していると、造り手のクリスティアーナは考えている。トレッビアーノよりも骨格がある。
    ¥5060

  • Gino Pedrotti

    Gino Pedrotti

    ジーノ・ペドロッティ

    イタリア / トレンティーノ・アルト・アディジェ

    ドロミテ山系の美しい高原に無数の湖が点在するトレンティーノ県、ヴァッレ・デイ・ラーギ(湖の渓谷)と呼ばれる地域で、ビオディナミ栽培を続けるワイナリー。エチケットにも山と太陽、湖、がシンボリックにデザインされている。創業は1912年。標高250~320mの斜面の畑には、地元で”ラウラ”と呼ばれる湖からの風がたえず吹き、ビオディナミ栽培を助ける。白ブドウではシャルドネと、トレンティーノの土着品種ノズィオーラを栽培。100%ノズィオーラ・ワインは15~20日の発酵期間中、1~2週間のスキンコンタクトを行い、輝きある麦わら色。しかしデリケートかつフルーティで、余韻にあるヘーゼルナッツを思わせるかすかな苦みが食欲をそそる。ノズィオーラ40%と小樽発酵のシャルドネ60%のブレンド「ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ ラウラ」は、オイリーな舌触りとビロードのような喉ごし。「魂のこもった、私たちと、私たちの土地を語るワイン」と、当主ジュゼッペは語る。赤はスキアーヴァ・グロッサで収穫年翌年にはリリースされるフレッシュなものを、レーボ(メルローとテロルデゴの交配)用いてしっかりとした赤も生産する。

    トレンティーノ・アルト・アディジェについて

    イタリア最北端の州。3,000m級の山々が連なる世界遺産ドロミテ山塊を擁し、耕作可能地は少ないながらも、数世紀にわたり人々は標高1,000mにまで達する急峻な山肌に葡萄畑を切り開いてきた。州の北側で、南チロル地方とも呼ばれるボルツァーノ自治県、南側のトレント自治県とも、オーストリア領からイタリア領に戻ったのは第一次大戦後。そのためドイツ語は今も広く使われ、人々の気質も時に「ドイツ人以上にドイツ的」で、勤勉かつ几帳面と言われる。冷涼な気候を活かし、タイトな酸とミネラルが際立つ白ワインが多くヴァイスブルグンダー(ピノ・ビアンコ)、ソーヴィニヨンなどが主要品種。シャルドネによるスパークリングも(量の面では)重要である。赤の土着品種では、非常に濃密ながらフレッシュな酸を持つラグレインが際立つ。この地方は「ヨーロッパのエリートワインと肩を並べる洗練された赤と、優美な白を生んできた」とB・アンダースンは語る。

    IGT Vigneti delle Dolomiti – Nosiola 2021
    ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ ノズィオーラ

    品種:ノズィオーラ100%
    位置:海抜250m、北/南 海抜320m、東/西
    土壌:砂利質から砂質の埴壌土
    醸造:約3~4℃の温度管理下で、3日間のマセレーション。ステンレスタンクで醗酵、発酵は果皮に触れたまま行われる(一部は5日間漬けおき、一部は2週間漬けおき)。ステンレスタンクで12ヵ月間熟成。瓶内で3ヵ月間熟成。

    麦わら色。優雅でデリケート、フルーティーなワイン。後味に感じられるかすかな苦味はヘーゼルナッツを思わせる。
    ¥4070