投稿者: amala

  • Thomas Puéchavy

    Thomas Puéchavy

    トマ・ピュエシャヴィ

    フランス / ロワール

    ワインを造り始める2019年までは、トマは長らく音楽に情熱を注いで来た。2003年~2016年まで、「Moriarty」というバンド名で活動(ハーモニカ担当)。フランス各地でのコンサートの際には、しばしばワインの産地を訪れ、時にはワインの造り手の元に滞在し、コンサートツアーのオフ・シーズンには、ワイナリーでの仕事を手伝ったりもしていた。バンドが活動休止にあたり、ロワールはアンボワーズの醸造学校に入学。パリ出身のトマだが、子供の頃から家族でロワール渓谷(ソローニュ)を訪れており、食卓にはよくロワールワインが並んでいたこともあり、トマもロワール川流域のワインに親しみがあった。
    ヴーヴレ地区にシュナン・ブランの畑を3ha購入し、畑の植え替え、栽培方法の改良を行いつつ、ワイン造りがスタートした。見事なのはセラーで、石切り場でもあった洞窟がそのままセラーとなっており、温度・湿度ともに理想的な環境。住居も併設されており、2人の子供たちにもワイン造りをしているところを見せたいと考えていたため、住居とセラーが一緒になっていることは、トマにとっては必須条件だった。醸造では瓶詰時の亜硫酸添加あり。濾過をしないので、細かな澱が瓶底に沈んではいるが、味わいにはくっきりとした輪郭と透明感があるのがトマのスタイル。エチケットのデザインは、音楽活動時代からコラボレーションをしている、写真家の友人クレモン・ドゥーヴによる作品。

    VdF – Pétillant – Les Turbulents 2021
    ペティヤン レ・チュルブラン

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:1990年代
    位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。残糖が20g/Lになったところで瓶詰め。18ヵ月間瓶内熟成

    フランス語でTurbulentとは騒がしいものといった意味。このワインがペティヤン・ナチュレルであるということから、ここでいうLes Turblentsはワインが活気に満ちているという性質を表している。
    ¥6050

    VdF – Les Vrilles 2022
    レ・ヴリーユ

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:2000年代
    位置:南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。グラスファイバーもしくはステンレスタンクで14ヵ月間熟成、容量が許せば木製樽も使う。

    ヴリーユとはブドウの巻ツルのことで、エチケットもそれがモチーフになっている。樹齢の若いブドウ樹を木製樽を使わず醸造。が、ただ気軽かといえばそうではない、果実の成熟をしっかりと感じる。
    ¥4840

    VdF – Le Rayon Blanc 2021
    ル・レイヨン・ブラン

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:1990年代
    位置:南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:木製の樽で醗酵。木製の樽で14ヵ月間熟成。

    キュヴェ名はLayonではなくRayon。光の筋を意味する。比較的古い樹からのブドウを、樽醗酵・熟成させたトマのスタンダードキュヴェ。まっすぐな印象の酸、厚みのある果実味、スマートな骨格を備える。
    ¥6050

    VdF – Les Doyennes 2020
    レ・ドワイエンヌ

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:1935~1955年
    位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:グラスファイバーもしくはステンレスタンクで醗酵。400Lの木製樽で24ヵ月間、ステンレスのタンクで6ヵ月間熟成。

    レ・ドワイエンヌは樹齢60-80年のドメーヌで最も古い畑。フランス語でDoyenは最も古いという意味。
    ¥6600

    VdF – Chenin demi sec 2020
    シュナン・ドゥミ・セック

    品種:シュナン・ブラン100%
    樹齢:1955、2005年
    位置:標高30m、南向きの緩やかな斜面
    土壌:粘土石灰質
    醸造:発酵初期はステンレスタンクにて、発酵がうまく始まったところで400Lの木製樽に移し発酵を進める木製樽で24ヵ月間、ステンレスタンクで6ヵ月間熟成。

    1リットル当たり25グラムの残糖を残して仕上げたキュヴェ。
    ¥7040

  • Les Cailloux du Paradis

    Les Cailloux du Paradis

    レ・カイユ・デュ・パラディ

    フランス / ロワール

    「奇跡のワイン」とも呼ばれ、フランスに熱狂的な信奉者を持つ、クロード・クルトワ夫妻のワイン。1995年のファースト・ヴィンテッジ以来、極端なまでの低収穫と、極々一部の例外を除いて醸造・瓶詰めとも亜硫酸塩無添加が生み出すワインは、ショーヴェ、オヴェルノワらに続く純正ヴァン・ナチュールの偉大な始祖作として、世界のワイン生産者に影響を与えた。クロードの信念は「畑の環境の調和が完全ならば、収穫期が雨でも腐敗果の心配なく、素晴らしいワインができる。私は醸造家であるよりも、農夫であり続ける」。その一環として、畑では樹の添え木も、効率的な鉄やコンクリートではなく、周辺の森から自分で切り出したアカシアの木を使う。醸造は年により30ヶ月ものマセレーションも行う。熟成には30~50年ものの木樽も併用。代表作のラシーヌ・ルージュは一口飲めば、そのあまりの口当たりの優しさと神妙なテクスチャーで、鬼気迫る魔性のワイン。現在、自社畑面積6.1ha,平均年産24,000本で、クロード夫妻の三男、エティエンヌがラシーヌ・ルージュ以外を担当。

    ロワール

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    VdF – Quartz クォーツ

    品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
    植樹:1999年
    位置:標高110m、南西向き
    土壌:シレックス
    醸造:木樽で醗酵。木樽とタンクで18ヵ月間熟成
    クォーツの名の通り、鉱物感を強く感じるキュヴェ。以前はソーヴィニョン・ブランで、本キュヴェと、プリューム・ダンジュを造っていたが、2018年以降はブレンドしている。いわゆるソーヴィニョン・ブランの香りは控えめで、透き通った酸が特徴。

    VdF – Racines Blanc ラシーヌ・ブラン

    品種:ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、ロモランタン、ムニュ・ピノなど
    植樹:2000年代
    位置:標高110m、南東向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:木樽で醗酵。木樽で30ヵ月間熟成。
    クロードの代表作、ラシーヌ・ルージュの白品種バージョン。年々、ブレンドする品種の数は増えており、15種類を超える品種が入っている。

    VdF – Romorantin ロモランタン

    品種:ロモランタン100%
    植樹:1999年
    位置:標高110m、西向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:木樽で醗酵。木樽で30ヵ月間熟成。
    マセレーションはせずに、しっかりと熟したロモランタンを、樽で2年半熟成させる。味わいやテクスチャーは濃密で、時には蜂蜜のような香りもすることも。

    VdF – Evidence エヴィダンス

    品種:ムニュ・ピノ100%
    位置:標高110m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:2009年までは樽熟成10年間、2010年以降は樽熟成9年間、瓶熟成1年間。
    遅摘みのムニュ・ピノで、ボトリティスも多く含まれる。しかし甘口ワインではなく、(残糖は少しあるものの)ドライに仕上げ、更に酸化熟成(補酒をほとんどしない)により複雑な香りをまとう。

    VdF – Racines Rouge ラシーヌ・ルージュ

    品種:ガメ、カベルネ・フラン、コ、ピノ・ノワールなど
    植樹:ガメ1969年、カベルネ・フラン1969年、 コ1999年、ピノ・ノワール1998年ほか
    位置:標高110m、南東向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:バリックで30ヵ月間熟成。
    フランスでは強烈な信奉者から支持される。一口飲めば、そのあたりの優しさに2杯、3杯とすすんでしまう。1995年から造り出し、2015VTは20周年となる、クロード・クルトワの代表作。文献を調べ、ロワールでは現在は植えられることのなくなった品種を、20種以上アッサンブラージュしている。

    VdF – Cuvée des Etourneaux キュヴェ・デ・ゼトゥルノー

    品種:ガメ100%
    植樹:1974年
    位置:標高110m、南西向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:熟成期間は5日間~30ヵ月間と時と場合により激しく異なる。木樽で40ヵ月間の熟成。
    エトゥルノーは、和名でムクドリという小さな鳥。収穫の時、ムクドリが目の前でブドウを食べに来ていた。樹齢40年の古木のガメから造られる赤ワイン。チャーミングななかにも力強さを秘めた、広がりのある味わい。時間とともにどんどん香りが開いていく。早く飲むのではなく、熟成させた方が良いタイプのガメ。

    VdF – L’Icaunais リコネ

    品種:ガスコン100%
    植樹:1998年
    位置:標高130m、西向き
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:バリックで30ヵ月間熟成
    多くの品種を栽培しているクルトワ家。その中でも特に可能性を見出した品種ガスコン。早いうちから、三男のエティエンヌは特にガスコンを気に入り、リコネの2012年の出来を味わって、クロードは、エティエンヌは大丈夫だと思ったそうだ。

    VdF – Cuvée Raymond キュヴェ・レイモン

    品種:複数品種のアッサンブラージュ
    位置:標高110m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:木樽で熟成。
    2021年は収量減のためクロードは3樽分しか収穫ができなかった。そのためすべての品種をアッサンブラージュしてキュヴェ・レイモンを瓶詰めした。キュヴェ名はクロードの父親(レイモン)の名前にちなんでつけられた。このエチケットは少なくとも70年以上前には存在しており、レイモンがブルゴーニュでワインを造っていた時代に用いていたもの。

    VdF – Camille カミーユ

    品種:ロモランタン100%
    位置:標高110m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造:2週間のマセレーションの後木樽で醗酵。木樽で40ヵ月間熟成。
    2015年に誕生したエティエンヌの息子カミーユの名にちなみ名付けられたキュヴェ。果皮の成分の抽出は多く、色は濃い黄色~オレンジ色。酸とタンニンの骨格がある。

  • Le Clos du Tue-Boeuf

    Le Clos du Tue-Boeuf

    ル・クロ・デュ・チュ=ブッフ

    フランス / ロワール

    今を遡ること20年以上前、1996年にビオロジック栽培と、醸造時亜硫酸塩無添加を開始し、今や堂々ヴァン・ナチュールの重鎮と畏敬される生産者。ドメーヌを運営するのはティエリーとジャン=マリのピュズラ兄弟。その家系は15世紀からモンティの地に続き、クロ・デュ・チュ=ブッフを所有。このクリュは、16世紀には国王フランソワⅠ世と王女クロードが、特に入念に管理したという記録が残る、由緒ある畑である。畑には施肥も数年に一度にとどめ、40hl/haを上限とする低収穫を徹底。彼らのワインは、若いうちから気取らず近づきやすいが、熟成を経て次々に現れる味わいは、“驚異のピュズラ・ワールド”との讃辞を浴びる。2010年以降のヴィンテージではさらに心機一転し、しっかりとした格調と気品、みずみずしさと緊張感を、ドメーヌものだけでなくネゴシアン・ワインにさえ表現してきた。2014年にはそのネゴシアンを09年よりともに運営してきた、ピエール・オリヴィエ・ボノムに譲った。
    この頃からイタリア、スペイン、ジョージアの友人の造り手たちのワインを、フランスへと輸入することも始めた。2019年には兄のジャン=マリが引退し、ティエリーの二人の娘がワイナリーの運営に参画している。

    トゥーレーヌ

    「ロワール全体の中で最上の赤ワインを生む」と、ジャンシス・ロビンソンが言い切る地域シノン、ブルグイユ、サン・ニコラ・ド・ブルグイユ、軽やかながら驚異的な長命さで知られる白のヴーヴレなどの重要AOCが含まれる地域。シノンのカベルネ・フランは「その品質はばかばかしいほど過小評価されている。100年ほど前、シノンのワインはマルゴーと同じように高評価を受けていた。現在は、力強さや構成力はともかく、魅力という点では驚くほどマルゴーと近似している」とさえ、ジャンシスは述べている。ヴーヴレは、辛口、中辛口、半辛口、甘口、発泡性の5つのタイプに分かれる。トゥール市を中心に、東西5,000haに迫る広大なAOCであるトゥーレーヌは、粘土石灰岩、粘土燧石(すいせき)、ファルン(中新世の化石と砂)、粘土などがモザイクを成す多彩な土壌を持つ。この地方は16世紀のラブレー、19世紀の文豪バルザックや、近代哲学の父、ルネ・デカルトの生誕地としても知られる。

    ロワール

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    Vin Nouveau du Tue-Boeuf Blanc
    ヴァン・ヌーヴォー・デュ・チュ=ブッフ ブラン 2024

    品種:ソーヴィニョン・ブラン主体、シャルドネ ※VTによる
    醸造:ステンレスタンク醗酵。ステンレスタンクで1ヵ月ほど落ち着かせる。10~11月に瓶詰め。
    備考:ゾエ・ピュズラ「白も赤もロワール・エ・シェールの友人や、チュ=ブッフのスタッフが栽培しているブドウです。白に入っているシャルドネはほんの少しだから味わいに感じられるほどではないよ。」
    ¥3,520

    VdF – Rouge 2023
    ルージュ

    品種:コ、ピノ・ドニス、ガメ
    植樹:1986年~2011年
    位置:標高100m
    土壌:色々な土壌の混在
    醸造:18日間のマセレーション。円錐型木製タンクで8ヵ月間の熟成。

    VTにより、セパージュの構成・比率は異なる。
    ¥3520 (2023)

    VdF – Blanc 
    ブラン

    品種:ソーヴィニョン・ブラン主体
    標高:100m
    土壌:色々な土壌の混在
    醸造 琺瑯タンクで45日間アルコール発酵。琺瑯タンクで6ヵ月間の熟成。

    2018VTより、名称をル・プティ・ブラン・デュ・チュ=ブッフからブランへと変更。ロワール周辺の買いブドウ(ソーヴィニョン・ブラン主体)のブレンドによる、気軽な白ワイン。
    ¥3300 (2023)
    ¥3630 (2024)

    VdF – Rosé 2023
    ロゼ

    品種:ガメ主体
    醸造:ステンレスタンクで7ヵ月間発酵。琺瑯タンクで8ヵ月間の熟成。

    ガメを主体に、ピノ・ノワールやコ、ピノ・ドニスの買いブドウによるロゼ。明るい果実感と、酸の、シンプルで軽快なロゼワイン。
    ¥3300

    VdF – Le Buisson Pouilleux 2022
    ル・ビュイッソン・プイユ

    品種:ソーヴィニョン・ブラン100%
    植樹:半分が1950年、もう半分が1994年~2011年
    位置:標高150m
    土壌:砂礫質
    醸造:11ヵ月間の熟成。

    ティエリーが、このテロワールはソーヴィニョンに見事に適合していると、太鼓判を押す畑。ル・プティ・ビュイッソンの畑よりも樹齢が高く、ワインは凝縮感と優雅さを備えており、アルコール度数も上がりやすい。2019VTからトゥーレーヌのAOCを名乗るのをやめ、VdFとしてリリース。
    ¥5280

    VdF – Le Brin de Chèvre 
    ル・ブラン・ド・シェーブル

    品種:ムニュ・ピノ100%
    植樹:70%程度が1934年~1950年。残りは若木。
    位置:標高150m
    土壌:粘土、シレックス、砂、砂利
    醸造:600Lと228Lの古樽で12ヵ月間の熟成。

    ワイナリー設立当初から、ピュズラ兄弟が力を入れる、ロワールの地品種ムニュ・ピノ。酸が高いがしっとりとした濃厚なテクスチャーで、果実味や花の香りは控えめで、繊細な澱っぽさがある。土壌由来の硬質なミネラル感を感じる。2019VTからトゥーレーヌのAOCを名乗るのをやめ、VdFとしてリリース。
    ¥5500 (2022)
    ¥6270 (2023)

    VdF – Les Madères 2022
    レ・マデール

    品種:シュナン・ブラン100%
    植樹:1960年代
    位置:標高100m、南向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:400Lの樽で発酵、11ヵ月間熟成。

    ヴェルヌ・シュル・ブレンヌ (Vernou sur Brenne)の畑からの買いブドウ。畑のエリアとしてはヴーヴレで、区画名がレ・マデール、という名前で決してマデイラのような造りをしているわけでない。2021VT初醸造。ヴーヴレらしい硬質さに樽のニュアンスもしっかりとあるので、数年置いたら化けそうな気配がする。
    ¥5500

    VdF – La Guerrerie 
    ラ・ゲルリー

    品種:コ主体 、ガメ
    植樹:1981年
    位置:標高100m、北向き勾配
    土壌:粘土、シレックス
    醸造:15日間のマセレーション。500Lと228Lの木樽で8~9ヵ月間の熟成。

    2019VTからトゥーレーヌのAOCを名乗るのをやめ、VdFとしてリリース。
    ¥4620 (2022)

  • Le Clos de la Bruyère

    Le Clos de la Bruyère

    ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエール

    フランス / ロワール

    クロード・クルトワの息子、ジュリアン・クルトワが1998年、20歳の時に立ち上げたドメーヌ。ジュリアンは幼少時から父と共に動物の世話をし、栽培・醸造を学び続けた。所有する畑は、ソローニュ村でシレックスに富む粘土と、珪土土壌の5ha。ガメ、ムニュ・ピノなどは1968年植樹の古木で、収量は周囲の生産者の畑の1/4にまで抑え、ムニュ・ピノの一部は4年以上熟成後にリリースするという頑固なまでの職人気質は、しっかりと父親ゆずり。畑のほとんどが、自宅から半径300m以内にあり、極一部の離れた畑もわずか1kmほどの近さで、農作業の徹底、収穫直後のセラーへのブドウ搬入ともに理想的な環境を持つ。ガメの一部は、ヴィーニュ・フランセーズ(アメリカ産台木に接ぎ木していない樹)。醸造は、白の多くを全房でプレス、赤は除梗し木樽または樹脂製タンクで発酵。熟成は全てブルゴーニュ・タイプの古樽で行う。大原則として醸造、瓶詰めとも亜硫酸塩無添加。年産わずか8,000本前後。

    トゥーレーヌについて

    「ロワール全体の中で最上の赤ワインを生む」と、ジャンシス・ロビンソンが言い切る地域シノン、ブルグイユ、サン・ニコラ・ド・ブルグイユ、軽やかながら驚異的な長命さで知られる白のヴーヴレなどの重要AOCが含まれる地域。シノンのカベルネ・フランは「その品質はばかばかしいほど過小評価されている。100年ほど前、シノンのワインはマルゴーと同じように高評価を受けていた。現在は、力強さや構成力はともかく、魅力という点では驚くほどマルゴーと近似している」とさえ、ジャンシスは述べている。ヴーヴレは、辛口、中辛口、半辛口、甘口、発泡性の5つのタイプに分かれる。トゥール市を中心に、東西5,000haに迫る広大なAOCであるトゥーレーヌは、粘土石灰岩、粘土燧石(すいせき)、ファルン(中新世の化石と砂)、粘土などがモザイクを成す多彩な土壌を持つ。この地方は16世紀のラブレー、19世紀の文豪バルザックや、近代哲学の父、ルネ・デカルトの生誕地としても知られる。

    ロワールについて

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    VdF – Originel 2020
    オリジネル

    品種:ムニュ・ピノ100%
    植樹:1968年
    位置:標高130m、ほぼ平地
    土壌:粘土質、シレックス、珪土
    醸造::マセレーションなし。古樽のバリックで18ヵ月間熟成

    Originel:起源。
    ムニュ・ピノはジュリアンの代名詞ともいえる品種で、高い酸と控えめな果実味の品種の個性が良く出ている。土壌由来の骨格しっかりとでている。
    ¥8580

    VdF – Autochtone
    オトクトンヌ

    品種:ロモランタン100%
    位置:標高130m、ほぼ平地
    土壌:粘土質、シレックス、珪土
    醸造:マセレーションなし。古樽のバリックで18ヵ月間熟成。

    Autochtone:先住の、大地からの。
    収量の多い品種とされるが、収穫量を抑えじっくりと果実の成熟を待つジュリアンのスタイルでは、果皮の成分を感じ、白品種には珍しく、しばしば紫色の花を連想させる甘い香りも出る。
    ¥10010 (2019)
    ¥9680 (2018)
    ¥8580 (2020)

    VdF – Résonance
    レゾナンス

    品種:シュナン・ブラン100%
    植樹:2011年
    位置:標高120m、平地
    土壌:シリカ、シレックス、フリント粘土
    醸造:マセレーションなし。古樽のバリックで18ヵ月間熟成。

    Résonance:共振、共鳴。
    比較的若木にもかかわらず、ジュリアンの手にかかると非常にエキスの詰まった、しかし飲み疲れないデリケートの味わいになる。香りと味わいに共通する若干の塩味も感じ、非常に複雑。
    ¥8800

    VdF – Sava. Sol
    サヴァ・ソル

    品種:ムニュ・ピノ100%
    植樹:1968年
    位置:標高130m、ほぼ平地
    土壌:粘土質、シレックス、珪土
    醸造:マセレーションなし。ブルゴーニュタイプの古樽で42ヵ月間熟成。

    名前の由来は”Savagnin de Sologne”。
    ソローニュの土地で獲れたムニュ・ピノを、ジュラのサヴァニャンのように長期間の酸化熟成をしていることから、このように名付けた。遅摘みされたブドウだが、残糖がなくなるまで長期熟成をし、辛口に仕上げている。

    VdF – Esquiss
    エスキス

    品種:ムニュ・ピノ100%
    植樹:1968年
    位置:標高130m、ほぼ平地
    土壌:粘土質、シレックス、珪土
    醸造:マセレーションなし。ブルゴーニュタイプの古樽で50ヵ月間熟成。

    Esquiss:下絵、草稿。
    数年に一度しか造られない。サヴァ・ソル同様に遅積みだが、更に収穫までの果実の成熟をぎりぎりまでひっぱれるかどうかが鍵。その分樽熟成も長めで、同様に酸化熟成させている。糖度の高い果汁が、完全発酵するまでじっくりと待つので、糖分の甘さはないが、酸化的な甘みやうま味に富む。このような熟成が出来るのも、ムニュ・ピノの高い酸あってこそ。
    ¥11000

    VdF – Colère de Zeus Blanc 2021
    コレール・ド・ズース・ブラン

    品種:ロモランタン、ムニュ・ピノ
    位置:標高130m、ほぼ平地
    土壌:粘土質、シレックス、珪土
    醸造: 古樽のバリックで15ヵ月間熟成

    2021年、遅霜に見舞われて収穫の8割を失ったことで、本来は畑ごとに醸造するブドウをまとめて醸造:した、特別なキュヴェ。2021年の無情な天からの仕打ちに対してジュリアンはユーモアをまじえて「コレール・ド・ズース(ゼウスの怒り)」と名づけた。
    ¥9790

    VdF – Rosé
    ロゼ

    品種:ガメ100%
    植樹:1968年
    位置:標高120m、平地
    土壌:シリカ、シレックス、フリント粘土
    醸造:マセレーションなし。古樽のバリックで18ヵ月間熟成。

    ガメをマセレーションをせず、プレス。色合いは非常に淡いサーモンピンク。ガメという品種の個性よりもミネラル感や骨格などの、シレックスの豊富なソローニュの土壌を強く感じる。

    VdF – Ancestral 2020
    アンセストラル

    品種:コ、ガメ(自根)、ガスコン
    植樹:コ 2003年、ガメ 1978年、ガスコン 2006年
    位置:標高130m、ほぼ平地
    土壌:粘土質、シレックス、珪土
    醸造: 一週間マセレーション。古樽のバリックで18ヵ月間熟成

    Ancestral:先祖から受け継いできた。
    比較的早いうちから楽しみやすいのは、品種がブレンドされているからか。しかし単純ではなく、紫色の花が優雅に香り、洗練された豊かな果実味。
    ¥8800

    VdF – 100% 2020
    サン・プル・サン

    品種:ガメ100%
    植樹:1968年
    位置:標高130m、ほぼ平地
    土壌:粘土質、シレックス、珪土
    醸造: 一週間マセレーション。古樽のバリックで18ヵ月間熟成。

    明るい花の香りと、果実味も豊か。しっかりと果実を成熟させ、樽熟成も長く、後味も長い。複雑で飲みごたえのあるガメ。
    ¥8580

    VdF – Éléments 2020
    エレモン

    品種:ガメ・ド・ショードネ100%
    植樹:1968年
    位置:標高130m、ほぼ平地
    土壌:粘土質、シレックス、珪土
    醸造: 一週間マセレーション。古樽のバリックで18ヵ月間熟成。

    Éléments:要素、元素。
    旧エレモン・テール。タンチュリエ種である、ガメ・ド・ショードネらしく、野性的な個性が前面に出ている。果実由来か、土壌由来か、しばしばスモーキーなニュアンスも。色は濃い目。
    ¥8580

    VdF – Libation
    リバション

    品種:ガメ(自根)、ガメ・ノワール・ジュ・ブラン、ガメ・ド・ショードネ
    植樹:1970年代
    位置:標高130m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造: 一週間マセレーション。古樽のバリックで18ヵ月間熟成

    Libationとはフランス語で神酒や、ワインを注ぐ動作を意味する。2005年に醸造した際に揮発酸が高くなってしまったので、翌年・翌々年の果汁を足して、再醗酵させた。さらにトノーで長期の熟成をすることでワインを落ち着かせた。2010年瓶詰め。果物を漬け込んだような香りで、酒質は強い。古い辛口のポルトのような味わい。

    VdF – Colère de Zeus Rouge 2021
    コレール・ド・ズース・ルージュ

    品種:ガメ、コ、ガスコンなど
    位置:標高130m
    土壌:粘土質、シレックス
    醸造: 古樽のバリックで15ヵ月間熟成

    2021年、遅霜に見舞われて収穫の8割を失ったことで、本来は畑ごとに醸造するブドウをまとめて醸造した、特別なキュヴェ。2021年の無情な天からの仕打ちに対してジュリアンはユーモアをまじえて
    「コレール・ド・ズース(ゼウスの怒り)」と名づけた。
    ¥9790

  • La Ferme de La Sansonnière

    La Ferme de La Sansonnière

    ラ・フェルム・ド・ラ・サンソニエール

    フランス / ロワール

    1989年の創業時からビオディナミを敢行。マルク・アンジェリは、ニコラ・ジョリーらと共にビオディナミの最重要啓発グループ「ラ・ルネッサンス・デ・アペラシオン」の中核メンバーとして、世界にビオディナミの力を伝道した使徒の一人である。コトー・デ・レイヨンとボヌゾー、計7haからスタートした畑は、現在10ha。その土は活き活きした精気にあふれ、畑に立つだけで心が落ち着くほどの生命感に包まれる。生産の中心はシュナン・ブランで、フシャルドは1975年植樹、ブランドリは1949年植樹の古木。収穫量はロワールが豊作に沸いた2015年の、比較的若木を含むラ・リュンヌさえ23hl/haに抑制した。そのワインは、無限の多層性あるエキス感と、まるで宙を舞うかのような軽やかさと端正さを併せ持つ。まさにヴァン・ナチュールの精髄であり、神聖さすらたたえている。
     2016年にはアルザスやジュラで責任者の立場でワイン造りに関わり、またマルクとはルネッサンス・デ・ザペラシオンでの活動を共に行う同志でもあるブルーノ・チョフィが加入。しかし2018年にマルクの息子のマルシャルがドメーヌへと戻ってきたことで、親子でのワイン造りへと移行した。2022年にはマルクは公式には引退し、マルシャルが当主となった。

    アンジュー・ソーミュールについて

    15世紀、ルイ善王時代から「花と芸術の都」と謳われたアンジュ市と、そこからロワール河を48km遡ったソーミュール市周辺に広がるエリア。ともに、白は80%以上シュナン・ブランが義務づけられ、赤はカベルネ・フラン、ガメ、ピノ・ドニスなどが多く栽培される。アンジュの中には、南西向きの孤立した丘のボヌゾー、南向き急斜面となるラ・ロッシュ・オー・モワンヌ、ニコラ・ジョリーの本拠ラ・クーレー・ド・セラン(わずか5ha)などの卓越した小区画が、独立したAOCに認定されている。伝統的にはアンジューは、特にエリア南東部コトー・デュ・レイヨンで知られる貴腐ブドウによる甘口白ワインで有名な産地だったが、近年は本格的な素晴らしい辛口の白を生み出している。AOCアンジュの収量制限は白60hl/ha,ガメ53hl/ha。ソーミュールでは、生産量の点では瓶内二次発酵で生まれるソーミュール・ムスーが多い。カベルネ・フランが最も新鮮に表現されたワインの一つとなる赤ワイン、ソーミュール・シャンピニーも、以前より深みと強さを増している。

    ロワールについて

    大西洋岸に注ぐフランス最長の河(1,000km)の両岸に続く産地。「フランスの庭園」と呼ばれ、河沿いにかつての王侯貴族の壮麗な古城が多数点在する景観は、世界遺産にも登録されている。この地方はブドウ栽培の北限に近く、ワインは比較的酸が高い。ワインの名称と、それに含まれるワインの関係はかなり込み入っており、例えばソーミュール、アンジュなどの呼称は赤、白、ロゼのどれにも適応され、同じ呼称の中でブドウの品種も甘さの度合いも様々であることが、消費者を戸惑わせることが多い。ともあれ「このエリアはフランスで最も多様で、かつ軽んじられてきた産地。軽く、爽快で、はっきりとした酸味を持ち、昔から魅力的と言われているエリアなのに、現代のワイン消費者は、重さと強さに取り憑かれているため、ロワールは、正当な評価を受けていない」とジャンシス・ロビンソンは喝破する。ロワール河河口から上流に向かって、ペイ・ナンテ地区、アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、ロワール上流地区の、大きく4つのエリアに区分される。

    VdF – La Lune
    ラ・リュンヌ

    品種:シュナン・ブラン100%
    植樹:1967年~2012年
    位置:標高80m、南南西向き
    土壌:砂質
    醸造:木樽で醗酵。木樽で15ヵ月間の熟成。

    三日月形の細長い畑と、複数の小さな区画のブドウをブレンドしたシュナン・ブラン。サンソニエールの名刺代わりといえる、エントリーレベルのシュナン・ブラン。

    VdF – Rosé d’Un Jour 2023
    ロゼ・ダン・ジュール

    品種:グロロー・グリ
    植樹:1972年 醸造 収穫の2週間後に瓶詰め

    この畑はクリマの特徴で毎年グロロー・グリに貴腐がつき、香り高いロゼができる。軽やかで上品な甘さがある。亜硫酸を減らしつつ、甘口に仕上げるために、フィルターの回数を増やすことで対応。通常、フィルターをすると、一回につき10%の量のワインが失われる。
    ¥5280