投稿者: amala

  • Principiano Ferdinando

    Principiano Ferdinando

    プリンチピアーノ・フェルディナンド

    イタリア / ピエモンテ

    プリンチピアーノ家は、長らく神格化されたバローロ・モンフォルティーノを生む畑、フランチャに接した南西向き、標高350mの偉大なクリュ、ボスカレートを所有する。ランゲでの栽培農家としての歴史は1900年代初頭に遡り、1980年代前後はアルタ-レやスカヴィーノにブドウを供給していた。フェルディナンドは90年代には回転式タンクによるモダン・バローロを手がけたが、2002年以降、最長3ヶ月にも達する長期浸漬と大樽熟成を軸とする伝統的バローロ造りに回帰。同時にビオロジック栽培を開始。現在、主要な畑ではボルドー液や硫黄も使わない。トップ・クリュであり平均樹齢40年を越えるバローロ・ボスカレートは、収量をDOCG法上限の約1/3に抑える。伝統派らしく、いずれのキュヴェもやや薄めの色調ながら、深遠な陰翳と優雅で伸びやかな風味が魅力的。特にバローロの上級キュヴェ2種は、ビロードのような舌触りと妖艶な香気、長大な余韻を持ち、かつての伝統派の巨匠が示したバローロの優品にも劣らぬ魔性に溢れる。思慮深いフェルディナンドは長期的なマーケット醸成という視点から、ベーシックなドゥセットの導入と合理的な価格を実現・維持している。

    バローロについて

    瓶内で熟成を経ると“世界で最も誘惑的な香りのワインとなる”ネッビオーロ品種が、隣り合ったバルバレスコと共に、その最も深い響きを現すDOCG。長らく「ワインの王であり、王のワイン」と言われ、また「イタリアワインの中で、バローロほど重要な存在はない。バローロはフランスにおけるボルドー1級ワイン、ブルゴーニュのグラン・クリュのように、イタリアの赤ワインの偉大さを掲げる旗印である」とさえ語られる。1980/90年代に、いわゆる現代派と呼ばれる造り手が勃興し、極短期間の果皮浸漬とバリック新樽による濃厚かつ早飲み型バローロが興隆した。2010年ごろまでには伝統派回帰が進む一方で、伝統は生産者も現代派の長所を探り入れて果実味を生かす方向に動いた結果、バローロ全体の現代化と品質向上につながった。現在いわゆる典型的現代派は数社を残すのみとなっている。ワインのスタイルは通常、エリア西端のラ・モッラ、バローロ地区は比較的エレガント、東端のセッラルンガ地区が長熟後に最も深遠な偉大さを現すと言われる。2010 年からクリュ(追加地理言及)の表記が正式に開始された。

    ピエモンテについて

     イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。

    Langhe Bianco 2021 ランゲ・ビアンコ

    品種:ティモラッソ100%
    植樹:2010年
    位置:標高750m、南西~南東向き
    土壌:粘土石灰土壌
    醸造:ステンレスタンクで醗酵
    ステンレスタンクで10ヵ月間熟成
    畑はセラーから18km。アルタ・ランガのDOC地域にある高地の畑。初VTは2013年。1週間のマセレーションを試したが、自分のスタイルではないと思い翌年からはマセレーションなし。”白品種のマセレーションも好きだけれど、自分で作るのなら、すっきりとしたクリアな白がイタリアでもできることを証明したい。アルタ・ランガではその冷涼な気候から、現在はピノ・ノワール、シャルドネを栽培しスプマンテが多く作られている”。フェルディナンドはさわやかなピエモンテの白を造りたいと考えた末、コッリ・トルトネージ原産のティモラッソを植樹。
    ¥4180

    Dosset ドゥセット

    品種:ドルチェット100%
    植樹:1970年ごろ
    位置:標高400m、南西向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:1週間マセレーション。その後ステンレスタンクにて醗酵、熟成。ドゥセットとはピエモンテ方言でドルチェットを意味する。ランゲではドルチェットは毎日飲む用のワインとして軽めに作られてきたという歴史もある。通常より収穫を1~2週間早め、抽出も淡い。そして収穫年の12月には瓶詰めをしてしまう。”ランガという土地がネッビオーロのためではなくて、日常ワインの生産地でもあるから”と、フェルディナンドは話す。

    明るく淡めのチェリー・レッドの色合い、小粒の赤系果実の明るくチャーミングな香り。味わいとしても軽やかで明るいながら、口中横に広がる滋味もある。味わいとしても安定しており、シンプルに気軽に楽しめる。
    ¥2860 (2024)

    Barbera d’Alba バルベーラ・ダルバ

    品種:バルベーラ100%
    植樹:1970年代
    位置:標高300m、南向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで20日間マセレーション。ステンレスタンクで10ヵ月間熟成。
    典型的な日常消費のバルベーラ。飲み心地が良く、アルコールも高すぎない。美しい果実味と特徴的なバルベーラの酸。2017VTまではキュヴェ名にラウラと名付けていたが、2018VTからはより高樹齢のセレクションをラウラと名乗ることにした。

    抽出感は中程度、果実味が良く生かされていて、味わいに充実感がありながらタンニンは比較的なめらかで、ついつい杯が進んでしまうワイン。味わいのトーンは比較的高め、やや土や素朴な香りもあるが、よく持続するきれいな酸がある。ドゥセット同様、良く安定してまとまっている。
    ¥3740 (2023)

    Langhe Freisa 2022 ランゲ・フレイザ

    品種:フレイザ100%
    植樹年:2009年
    位置:標高400m、南西向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで20日間マセレーション。大樽で6ヵ月間熟成。フレイザ単一は2015VTまで醸造して いたが、その後は他の4品種とともにランゲ・ロッソにブレンドされていた。しかし世界的な単一品種の需要が高まり2021VTから、フレイザ単一での瓶詰めを行うことが出来たと、造り手としては喜んでいる。フレイザはランゲで一番、野性的な品種かもしれない。タンニンは多いが、エレガントな酸とチャーミングな果実味はプリンチピアーノらしい。
    ¥3850

    Langhe Rosso 2022 ランゲ・ロッソ

    品種:スラリーナ
    植樹:2016年
    位置:標高750m、東向き
    土壌:砂質、粘土石灰土壌
    醸造:ステンレスタンクで約2週間マセレーション。ステンレスタンクで6ヵ月間熟成。
    フェルディナンドは、アルタ・ランガの畑でビアンコ(ティモラッソ種)に並ぶランゲ・ロッソを作りたいと考えていた。在来品種のブドウをいくつか試してみたところ、彼は特にスラリーナに惹かれ、セッラヴァッレ・ランゲ(アルタ・ランガ)にスラリーナを植えることに。ティモラッソ(彼のランゲ・ビアンコ)の近くの0.5ヘクタールほどの畑で、年間生産量は1500-2000本ほど。スラリーナはかつてピエモンテ南東部に広く植わっていたが、いまではほとんどその姿を見ることはなくなった。
    ¥3960

    Langhe Nebbiolo ランゲ・ネッビオーロ

    品種:ネッビオーロ100%
    植樹:1970年代植樹
    位置:標高350m、南西~南東向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで20日間マセレーション。ステンレスタンクで10ヵ月間熟成。バルベーラ・ダルバと同様、典型的な日常消費のネッビオーロをつくりたかった。飲み心地がよく、アルコール度数は高すぎない。スミレやバラの香 りをもち、若いネッビオーロに典型的なエレガンスを備えている。
    ¥4070 (2023)

    Barolo del comune di Serralunga d’Alba バローロ・デル・コムーネ・ディ・セッラルンガ・ダルバ

    品種:ネッビオーロ100%
    植樹:1999年代
    位置:標高350m、南西~南東向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:ステンレスタンクで30日間マセレーション。大樽で24ヵ月間熟成。
    バローロらしい風格を持たせながら も、気軽で親しみやすいものを、というフェルディナンドの想いが良く表れたバローロ。”グラスで使ってくれたらいいなぁ”。
    ¥7700 (2021)

    Barolo – Boscareto バローロ ボスカレート

    品種:ネッビオーロ100%
    樹齢:1970年代
    位置:標高350m、南西向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造 開放樽で40日以上のマセレーション
    大樽で36ヵ月間熟成。
    クラシック、モダン、ナチュラル。それぞれの世界を探求しつづけるフェルディナンドの感性をもっとも反映しているワイン。重厚だが、タンニンはしなやか。後味のブルーの花を思わせる透明感は、年々増すばかり。ボスカレートの畑は、銅も硫黄の散布もせずに、海藻やプロポリスによる畑の管理を実験的に始めた、最初の畑。

  • Matteo Fenoglio

    Matteo Fenoglio

    マッテオ・フェノーリオ

    イタリア / ピエモンテ

    1986年アルバに生まれ、その後アルタ・ランガ、セッラヴァッレ・ランゲに移り住んだマッテオは、高校で化学を専攻しミラノの化学製品会社(製菓に使うゼラチン等を扱う会社)に就職した。都会で働く中で、これが自身の歩むべき人生なのかと考えはじめたマッテオは、セッラヴァッレ・ランゲに戻る決意をし、母と叔母が育てていたヘーゼルナッツ造りを手伝いはじめた。そのうち、ヘーゼルナッツの代わりに、自分自身でなにかを造りたいという思いが募る。そしてフィロキセラ以前は祖父がブドウ樹を育てていた場所であったことを知り、そこでピノ・ネーロを栽培することに決めた。2015年にはじめてスプマンテ作りに着手し、初年度の生産量はわずか75本ほどという試験的なものだった。その後、エノロゴでもある叔父(Luciano Boero)や友人たちから助言を受けながら、現在は約2haの畑から、2種類のスパークリングワインを年間7~8000本生産する。
    セラーは曽祖父の所有していた場所を受け継ぎ、小さいながらも美しく改装した。ピエモンテでは『クルティン(crutin)』と呼ばれる、斜面を利用した岩壁の横穴も10㎡程しつらえた。セラーの地面には、直径2mほどの穴を掘り、深さ約1.5mの水槽内でマグナムボトルを200本を実験的に保管。半地下のセラー内は、標高800メートルのため夏場でも18℃前後に保つことができ、空調設備は設置していない。水槽の中は通年8℃で保存出来る。ルミアージュやデゴルジュマンはすべて手作業で行う。

    Brut Parèj – Metodo Classico
    ブリュット・パレーイ メトード・クラッシコ

    品種:ピノ・ネーロ主体、モスカート
    植樹:2015年、1920年以前(モスカート)
    位置:標高約740m、南・南東向き
    土壌:石灰質土壌
    醸造:ステンレスタンクで発酵、一部(10%ほど)をバリックで約6ヵ月間発酵させた後、ブレンドして瓶詰め。澱とともに瓶内二次発酵、36ヵ月後にデゴルジュマン。ノンフィルター

    Brut Parèjは、ピエモンテ方言で”Brutto Così=こんなに醜い”を意味する表現をもじったもの。色が不揃いなど「完璧とは言えない」かもしれないが、一方でその個性ゆえに「ユニークで本物の」スパークリングワインを作ろうというアイデアから名付けた。樹齢100年を超えるペルゴラ仕立てのモスカートをごく少量加えて醸造。2019VTは2023年5月デゴルジュマン。冷凍または乾燥させたブドウのモストを使用して二次発酵、ドザージュ・ゼロ。
    ¥5390

  • Marco Petterino

    Marco Petterino

    マルコ・ペッテリーノ

    イタリア / ピエモンテ

    マルコとジャンカルロの兄弟が2.5haの畑から至上のネッビオーロ酒を造り出す。齢80を超えなお生み出されるワインは、香り高くエレガントで味覚的においしいこと以上に、これからの時代にはこういうワインが造られることはもうないのだろうと、少し寂しく思わせるような古き良きイタリアワインの美しさを備えている。樽熟成後もステンレスタンクに移し更に数年熟成させてから瓶詰をしており、少量生産で時間をかけることのみが出せる味わい。大樽熟成の間、定期的に樽の移し替えを行い、味わいを洗練させ、通常リゼルヴァを名乗るには47ヶ月の瓶詰前の熟成が要求されるが、マルコ・ペッテリーノでは熟成期間が60ヶ月、72ヶ月以上になることもある。

    アルト・ピエモンテについて

     ネッビオーロを主体とする上質な赤ワインの産地として名高いアルト・ピエモンテはピエモンテ州北部の生産エリアで、2億8千年前に大噴火を起こしたとされる火山とアルプス山脈を形成した造山運動により、土壌には火山岩や火成岩を多く含む。アルプスのモンテ・ローザ(最高地点4634m)を源流とするセージア川上流域のDOCGガッティナーラ、DOCGゲンメでは多くのイタリアのワイン生産地と同様に、ローマ時代以前からブドウが栽培されてきた。モンテ・ローザからの冷風が吹き下ろすため、昼夜の寒暖差は大きくまた、イタリアでも随一の降雨量の多さでも知られる。ランゲからは100kmほど北の生産地域でその分平均気温も低く、上記の気候条件により気候変動による気温の上昇や降雨量の減少などの影響も穏やかなことからも、関心の高まっているワイン生産エリア。ちなみにミラノ・マルペンサ空港からは車で一時間たらずの距離である 。

    ピエモンテについて

     イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。

    Gattinara Riserva 2016
    ガッティナーラ・リゼルヴァ

    品種:ネッビオーロ100%
    位置:標高300~400m、南西向き
    土壌:花崗岩、石英、典型的な赤味を帯びた色調の鉄鉱物を豊富に含む火山性土壌
    醸造:ステンレスタンクで15日間発酵、毎日ルモンタージュを行う大樽(20~25年の古樽)で36ヵ月間以上熟成ステンレスタンクに移し数年間休ませたのち瓶詰め。

    ガッティナーラのうち、ペルモローネ、カステッレ、グアルディエの3つの南西向きのクリュに畑をもつ。この地域ではネッビオーロのことをスパンナと呼ぶ。大樽熟成の間、定期的に樽の移し替えを行い、味わいを洗練させていく。
    ¥7810

  • Lalù

    Lalù

    ラルー

    イタリア / ピエモンテ

    トリノ出身のラーラとルイーザは、ランゲの丘陵にほど近い、食科学大学(スローフード大学とも呼ばれる)に通う同級生として出会いました。授業の後にワイン生産者を訪ねて回り、そのたびに彼らの苦労と愛の物語に魅了されるうち、いつしか自分たちもワイン造りを志します。卒業後、2015年にラ・モッラではじめて畑を購入し、2019年にワイナリー「Lalù」を設立。ブドウは、何よりもまず、自分たちが生きるこの大地の果実であり、ワインはブドウが栽培された畑を表現するものである、という信念のもと、それぞれの畑を個別に醸造しています。
    農家の出身ではなくピエモンテの州都トリノ出身の2人には、外からの影響への抵抗力の強いイタリアにおいて、慣行に囚われない感性でのワイン造りのアプローチをしやすい土壌があるようです。気候変動により、栽培と醸造において対応/調節の必要性が今までになく迫られる中で、ラルーの2人や彼女達と集う造り手たちには、既存の系譜にはないものがあります。

    ピエモンテについて

    イタリア北西部、アルプス山脈の南麓で、フランスと国境を接する州。面積はシチリアに続いてイタリア第2位。ワイン生産量は7位だが、その品質、多様性、独創性についてイタリアの首座にあると自負する州。DOCGは16、DOCは42にも達する。その心臓部は、州南部のバローロとバルバレスコ以外にも多くの地域で多彩なワインを生む。その筆頭は北部で繊細なネッビオーロを生むガッティナーラとゲンメの両DOCG。南東部アスティ地方では広く知られるバルベーラ、モスカート・ビアンコのスパークリング以外にも、ドルチェットやグリニョリーノも重要品種。南部のガーヴィ/コルテーゼ・ディ・ガーヴィDOCGの優美な白も、近年は本来の輝きを取り戻している。白では、バローロの北隣、ロエーロ地区のロエーロ・アルネイスも安定した人気を確立した。さらに近年では、アスティ県周辺の高標高地区、アルタ・ランガDOCGでの瓶内二次発酵ワインの生産も活況を呈し始めている。

    Barbera d’Alba 2022
    バルベーラ・ダルバ

    品種:バルベーラ100%
    位置:320m、西から南西向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:果梗とともにセメントタンクで醸造。オーストリア製オークと、古樽のバリックで約8ヵ月間熟成。
    モンフォルテの畑のバルベーラを使用。砂の含有量が多く、もともとは潮流の激しい海底だった。色はしっかり出ているが、抽出は穏やかで、口当たりがよい。
    ¥5170

    Laghe Nebbiolo
    ランゲ・ネッビオーロ

    品種:ネッビオーロ100%
    植樹:2015年植樹
    位置:400m、東向き
    土壌:粘土石灰質
    醸造:2つの畑のブドウを別々のセメントタンクで醸造。オーストリア製オークで約8ヵ月間熟成。
    モンフォルテと、ラ・モッラの区画から、バローロにするにはまだ若すぎる畑のネッビオーロを使用。海洋由来の地層で、もともとは潮流のない静かな海底で、貝の化石が多く見つかる。

    Barolo – Le Coste di Monforte
    バローロ レ・コステ・ディ・モンフォルテ

    品種:ネッビオーロ100%
    樹齢:1994年植樹
    位置:420m、南向き
    土壌:砂質サンタガタ化石泥灰岩地層、シルト・粘土石灰質
    醸造:木桶で1ヵ月間のマセレーション。15HLのオーストリア製オークとバ リックで20ヵ月間熟成。
    トルトニアン時代(約1000万年前)に形成された、ほかのサンタガタ地区よりも砂質の多い海洋由来の地層からなる。もともとは潮流の激しい海底だった。保温性が高い一方、保湿性は低い土壌。これらの要因によって高いレベルのポリフェノールとタンニンのあるブドウが得られる。モンフォルテの中でも最南端かつ標高の高い位置にある畑は、風通しがよくブドウがゆっくりと時間をかけて熟すのに適している。2019VT初醸造

  • Christian Tschida

    Christian Tschida

    クリスチャン・チダ

    オーストリア / ライタベルク / ノイジードラーゼー

    オーナー醸造家のクリスチャン・チダは、実験的な醸造に積極的なオーストリアの醸造界の中でも異端児と呼びたくなる存在。醸造学校へ通ったこともなく、ワイン造りは祖父と父、そしてロワールとブルゴーニュの生産者達から独学で学んだというが、モットーは「レッセ・フェール」。放置して、自ずから調和に至らせる自由放任主義だ。2013年産から亜硫酸は添加していない。そしてノンフィルターで瓶詰めする。14haのブドウ畑をライタベルクの斜面に所有している。30近い点在する区画では栽培しているのは白はショイレーベ、ヴァイスブルグンダー、グリューナー・ヴェルトリーナー、ムスカート、赤はツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、カベルネ・フラン、シラー。ウィーンに住んでいた頃親交のあった画家アルフレート・フリドリチカ(2009年に他界)のエッチング作品『地上の楽園』Himmel auf Erdenをエチケットにした同名のワインの自由奔放さ、グリューナー・ヴェルトリーナーをマセレーションした「ノン・トラディション」の底知れないスケールの大きさ、「ドームカピテル」のカベルネフランの端正で繊細な深み。彼の造るワインは、いずれもが独自の世界を構築している。

    ライタベルク / ノイジードラーゼーについて

    ノイジードラー湖の北西部から湖の東岸のハンガリーとの国境までを含めたブルゲンラント最大のワイン生産地域。大きく三つに分かれ、①ライタベルクの北端にあたり、粘板岩や石灰質混じりの粘土、礫、砂があり冷涼な北西部。②湖北部のパンドルファー台地の裾野に帯状に連なる、高低差30mあまりの南西向きの、石灰質を含む砂利や粘土質土壌の斜面。③湖東岸のゼーヴィンケルと称される平野。年間日照時間は約2000時間でパンノニア平原からの熱風をもろに受け、遮るものがないので風が年間を通して吹くため風力発電用の風車が林立している。湖の周囲以外は黴が繁殖しにくいので有機栽培に向く。土壌は黒土と砂利と砂で池が多数あり、自然保護区となっている。③のゼーヴィンケルは1914年の運河開通で入植がはじまった地域で、かつてはとても貧しかった。1970年代から1985年までは貴腐ワインで潤ったが、1990年代には世界的な赤ワインブームの影響もあって赤ワイン用品種への植え替えが進んだ。1994年には高品質な赤ワインを目指す生産者団体パンノービレが結成され、高貴な甘口とともに優れた赤ワインの地域としても知られるようになる。現在は赤ワイン用品種が48.4%を占め、ツヴァイゲルトの栽培が最も盛んで24.0%(2017年)。次いでグリューナー・ヴェルトリーナーの10.4%、ヴェルシュリースリングの11.1%、ブラウフレンキッシュ9.3%、ザンクト・ラウレント4.2%と続く。

    オーストリアについて

    オーストリアのワイン生産地域は国土の東側周縁部に分布し、緯度はブルゴーニュのコート・ドールからアルザスのオー・ランに相当する。ワイン生産地域は大きく三つに分けることが出来る。①北部のアルプスの森林に囲まれドナウ川が横断するニーダーエスタライヒ。②パンノニア平原に接して大陸性気候の影響を強く受けるブルゲンラント。③スロヴェニアの山地と同様に起伏に富んだ地形で、地中海からの暖気とアルプスの冷気がぶつかるシュタイヤーマルク。いずれも暖気と寒気がぶつかりやすい立地条件のため、近年は遅霜や雹で深刻な被害を受けることが増えている。この国は歴史的にはハプスブルク家が君臨したオーストリア・ハンガリー帝国の中心地であったことがワインとそれをとりまく文化を育んできた。1985年にノイジードラーゼーの生産者による不凍液混入事件で甘口ワイン市場が壊滅するという逆境が、かえってオーストリアを、伝統に縛られずに高品質を目指す好奇心旺盛で個性的なワイン生産国へと変えた。ビオロジックで栽培されるブドウ畑も約12%とヨーロッパで最も普及し、生産量は世界の1%にも満たないが、ビオディナミや亜硫酸無添加醸造、オレンジワインなどに積極的に取り組む生産者も少なくない。

    A・E・I・O・U
    アエイオウ

    品種:シャルドネ
    植樹:1960年、2016年 
    標高:200~250m、南東向き
    土壌:石灰岩、珪岩、粘板岩
    醸造 マセレーションなし、野生酵母で発酵 。容量1200Lの木樽で澱とともに7ヵ月 間熟成 亜硫酸無添加、ノンフィルターで瓶詰め

    A.E.I.O.U.はハプスブルク家の神聖ローマ皇帝フリー ドリヒ3世が好んで用いた略語句で、ウィーンのノイシュタット城やグラーツ大聖堂などの建物や、自身の食器などあらゆるものにこの文字列を刻んだ。だが、 その意味は長い間不明で、様々な解釈がなされてきた。2023年に歴史学者がその意味を解明したと発表し た以下の説に、チダが惹かれ、ワイン名に選んだ: Amor Electis Iniustis Ordinor Ultor 選ばれし者達に愛され、無法者達から恐らるる/嫌わる る。「ワインが好きな人は分かるし、そうでない人はわからない」という意味。ブドウ畑はライタ山地にあるノイジードラーゼーに面した急斜面にある。丘の上部で土壌はシスト。ブドウ 樹を2本ならべて植えることで互いを競わせ、深く伸びた根が水、ミネラル、養分を取り込むようにしている。
    ¥17,600

    Kapitel Ⅰ
    カピテル 1 [アインス]

    品種:カベルネ・フラン主体、ブラウ フレンキッシュ少々
    植樹:1960~1998, 2007年
    位置:標高130-240m、南東向き
    土壌:Tenauの畑 (石灰質、礫) 
    醸造 手作業で収穫後、除梗し、開放桶で足で破砕、野生酵母で6週間マセレーション発酵 圧搾後、大樽(2600L)に入れて、澱とともに熟成 ノンフィルター、清澄なし、亜硫酸無 添加で瓶詰め。

    “KAPITEL”カピテルは昔ブドウ畑が、区画を番号で分割させられていたときの呼称。このワインのブドウが収穫されるのはKapitel Iと呼ばれる区画だった。 2016VTはカベルネ・フランのみ、ブラウフレンキッシュの割合は年によって異なる。(2019VT、2020VT は10%)
    ¥4,600